古民家再生、古民家物件、リノベーション情報など。

  • ヘッダイメージ
  • ヘッダイメージ
  • ヘッダイメージ

川西建築

対応エリア奈良県桜井市・橿原市、奈良県全域

大工さんが天職。

古民家アイコン

奈良県桜井市、「川西建築」代表の川西さん。
「天職」という言葉がここまで当てはまる方も少ないんじゃないでしょうか。ものづくりが好きで、大工に憧れ、まっすぐにこの道を歩んでこられました。そして現在、川西さんの目指す家とは。

インタビュー

親方に教わった手刻み

──
(古民家再生の施工例写真を見ながら)おー、いい感じですね。これ土間のままなんですか?
川西
元々はコンクリートを打ってたんですけど、それを全部はつって、三和土に変えたんです。
──
三和土いいですね。
川西
この物件はほぼ住居として使われてて、その一部分だけをカフェにしたという感じです。
──
古材も新材も混ざってますね。
川西
そうですね。僕は元々大工職人なんです。
──
あ、そうなんですね。
川西
18からずっと大工で、最初に入ったところの親方が昔の大工さんっていう感じの方で、その親方に手刻みの仕事を教えてもらったんです。
──
なるほど。
川西
ただ時代の流れで、ちょうど今の在来工法に移っていく頃だったんで、伝統工法の現場がどんどん減っていって。
──
あー。
川西
それで会社を移ったんですけど、そこで店舗やリフォームの仕事を覚えさせて頂く一方で、やっぱり徐々に在来工法ばかりになっていって。
──
ですよねぇ。
川西
刻みできるのはちょっとした増築の現場や、こだわりのお家だけだったので…そういう部分もありまして、9年前に独立しました。最初はリフォーム、店舗などを手がけていたんですが、ここ数年で古民家のお問い合わせも頂けるようになりました。
インタビュー

古民家は頭をたくさん使う

──
なるほど。あの、古民家を手がけたいという「きっかけ」みたいなのってありましたか。
川西
元々木造の大工やってたんで、好きだったんです。それに新築、リフォームというのは値段競争が激しいというのがあります。
──
ああ、そうですよね。
川西
やっぱりアイミツになって、大手と数字だけを競争するのはしんどいなというのがずっとあったんです。
──
僕はよく言うんですけど、日本というのは家が「商品」になってしまってる国だと。
川西
はいはいはい。
──
そんな国はたぶん日本だけで。商品だから完成品なんですよね。
川西
そうですね(笑)。
──
だから価格競争になるんです。
川西
その点、古民家は真逆というか…何十年、何百年という人の思いが込められた建物なので、それを守りながら、今後住まわれる方の利便性を両立させるという、新築やマンションリフォームならあんまり考えへんような部分、頭使う部分は面白いですね。
──
なんか古民家って、生き物をつくってる感じがするんですよ。
川西
あー、そうですね。要望と提案のやりとりを続けていって、双方納得する形に落ち着かせていく、その中で出てくる提案も自由度が高くなりますね。さっきのカフェでも欄間に和紙を貼って間接照明にしたりとか、そういう工夫も好きなので。
──
自由な雰囲気があるんですよね。
川西
そうしてお客様の想定を超えることができたアイデアは、いつも喜んで頂けてます。
──
僕の自宅もアメリカやフランスやらイギリスやらのアンティークをがんがん入れてますけど、古民家って全然平気で、空間がおかしくならない。キャパが広いんです。
川西
遊び甲斐がありますよね。
──
その「遊べる=定型がない」という部分がリスクだと捉える工務店さんもたくさんいらっしゃると思うんですけど、僕は「古民家をやる」という工務店さん、設計事務所さんは必ず何かしらの思いがあるはずだと思ってるんですよ。
川西
そうですね。古民家っていうのは、たとえば代々そこに住まわれている方、都会から田舎暮らしで引っ越される方、お年寄り、若者、いろんな人々に対して順応できるんで、そこが在来の家とは全然違いますね。意匠に凝ってみたりもできるし、頭もたくさん使うので、作る方の思いもそれだけ強くなっていきますね。
──
なるほど。お客さんとの距離も近くなりますしね。
川西
お話しする内容も全然違うんですよ。そこに代々住まわれている方の場合、まず昔話をよく伺います。自分が小さい頃はここはこうだったとか、この部分はおじいさんが作ったとか。
──
へぇー。
川西
だから間取りとかデザインだけじゃなくて、例えば周りの地域の方々が「残して欲しい」と仰ったりとか。そんなお話を色々お伺いしているうちに過去の全体のイメージが浮かんでくるんで、じゃあ今回ここはこうしましょう、みたいな提案が出てきます。
──
なるほどなぁ。街とか村とか、そういう部分まで含んでるんですね。
インタビュー

職人の仕事と見積のこと

──
奈良って、職人さんは残ってるんですか?
川西
やっぱり少なくなってきていますね。僕らより下の世代になると一気に減る感じで。大工さんはいるんですけど、在来ばかりで、ちゃんと木造をやれる人は少ないです。
──
奈良でもですか。
川西
カンナかけて削ることもできない人が多いです。研ぎ方ひとつ知らない。道具も使い捨てみたいな感じで。替え刃が商品として出てるんですよね(笑)。
──
えー(笑)。
川西
研がずに買い替えるという時代です。
──
すごいですねえ。
川西
それがダメってわけじゃないですけど、技術がどんどん失われていく感じがありますね。
──
川西さんの場合は、やっぱり親方の本物の仕事を見ているというのが大きいと思うんです。それを一切知らない大工さんとは感覚が全然違うんじゃないですか。
川西
そうですね、そこがあるから古民家をやろうと思えるんだと思います。今の課題としては、現場を任せられる人材を育てて、自分は若い子の育成ができる時間を確保するという目標があります。
──
でも今の時代、なかなか大工を目指す子供も少ないと思うんですが。
川西
大工になりたい!というより、今の子っていろんなことをしたがる傾向があって、電気工事もできて、クロスも貼れてとか、悪い言い方をすれば「なんでも屋さん」みたいなパターンが多いんですけど、やっぱりそうすると専門家にはなれないんで、仕上がりはキレイなんですけど、そこに至る過程が雑になるんです。
──
そうなんですか。
川西
お客さんからすれば仕上がりしか見えないんで分からないんですけど、僕らがそういう現場を見た時にすごい思います。このやり方はあかんやろ!とか。
──
今の家ってそこが分かんないですよね。大壁でクロスびゃーっと貼っちゃうので。
川西
分かんないです。ようは完全にフタしてしまうので(笑)。
──
そうそう、それいっつも思うんですよ。だからその部分ってもう施工側の親切心とかそういう部分じゃないですか。それがさっきの話でいうと見積額にもいくらか反映されるんですけど、そこは説明できないですよね。
川西
なかなか難しいですね。今はあんまりないですけど、昔だと目の前で他社の見積書と比べはるんですよね。で、ここはこれだけ安いからこれだけ引けるやろと。でもやっぱり全く同じものができないじゃないですか。例えば柱を一本抜いた時の補強の方法だけでも、会社によって違ってくる。得意不得意もありますし。
──
そうですよね。
川西
日当15,000円の職人さんと日当20,000円の職人さん、どちらを使うかでも変わってきますし、その二人の技術の差というのは絶対あるんで。
──
特に古民家やるってなると基本的にごまかしが効かないじゃないですか。中身まるまるマンションみたいにするところもありますけど、そうじゃなくて普通にちゃんと古民家再生となれば、短納期・高利益率という会社は古民家なんか選ばないと思うんです。それを僕は勝手に一つのバロメーターにしてるんです。
川西
なるほど。そうかもしれませんね。
インタビュー

将来の夢は「大工さん」

──
川西さんはずっと奈良にお住まいですか?
川西
はい、そうです。生まれも育ちも。
──
親御さんもこの業界ですか?
川西
いや、まったく別の業界で。母親は音楽の先生で、親父は塾の講師とか色々やってて…
──
へぇー。教育関係ですか。
川西
まあ色々やってるんですけど、病院の先生にプレゼンしたりとか…二人とも頭がいいんです。だからまるっきり方向が違ってて(笑)。
──
違いますねー。なんでまたこの業界に?
川西
あのねぇ、なんか僕、小さい時に近所の人とか知り合いに職人さんがいて、大工さんの仕事してる姿を見て、自分も大工になりたいって思って。4歳の時の写真でもエンピツを耳にさしてたり。
──
(笑)
川西
(笑)なんか真似してる写真が多くて。将来の夢にもほとんど大工さんって書いてました。
──
すごいですね、なんか心に刺さったんですかね。
川西
まずカッコいいっていうところと、工作が好きで、勉強があんまりできなくて、親に教えてもらって100点取ったりしたんですけど、それは好きじゃなくて、やっぱりつくる方が好きで。
──
へぇー。
川西
それで高校3年の時に、知り合いの大工さんのところに手伝いに行って、やっぱり楽しくて。休みの時にも時々手伝わせてもらってたんですけど、卒業する時に弟子入りさせてもらって。
──
すごいなあ。全然ぶれずに。
川西
そうですね、他のことをしたいというのも…
──
なかったんですか。
川西
なかったですねえ。
──
すごいなあ。何やろ。羨ましいです(笑)。
川西
(笑) 何も考えてなかっただけです。
インタビュー
──
たぶん天職ですよね。それって。
川西
あ、そうだと思います。たまたまですけど、自分の好きなことを仕事にできて。でも大変だったです。僕らの頃は見習いは「教えてもらう」っていう立場なんで、給料がめちゃくちゃ安くて。
──
あー。はいはい。
川西
月収で4~5万円あるかないかでしたねぇ。
──
(笑)
川西
だから朝は新聞配達、昼は大工、夜は飲み屋でアルバイトして。
──
すごいですねー!
川西
あと大工さんって自分の道具を一式揃えないといけなくて、それが何百万円もかかるんですよ。
──
え! そうなんですか。
川西
僕も道具が好きなんで、新しいやつを揃えたりとかしてたんですけど、道具屋さんに全部付けにしてもらって、毎月数万円ずつ返していきました。18から28くらいまでずーっと。
──
すごいなー。
川西
そしたら自分で現場任されるようになってきた時に、現場盗難が2回あったんですよ。
──
うわー。
川西
車に道具一式積んでて、それが車上荒らしにあったりとかで、結局3回くらい道具を買い直してるんです。
──
ええ… (笑)
川西
2回目くらいの時に「次盗られたらもう辞めよう」と。
──
(笑)
川西
それでもやられましたけど(笑)。
──
神が与えた試練ですよね、こいつどこまで耐えるやろみたいな(笑)。
川西
(笑) そうですよね。独立前までお世話になっていたところは、独立して稼げるようになれっていうスタンスでずっと教えられてきたんで、頑張れましたけど。
──
そうなんですね。
川西
そういう流れで、9年ほど前に独立させて頂いたんですけど、それはいい人たちに巡り会えたというラッキーは大きいと思います。
インタビュー

人が集まる家

──
古民家の市場って、これからやと思うんです。僕の感覚ではやっと店舗・宿泊施設への転用が浸透して、商用利用へのノウハウはたまってきてると。それで今からようやく住居としての再評価が進んでいくと思うんです。
川西
住居として古民家をやらせてもらって思うのは、代々受け継がれていくものとして、いろんな思い出や思い入れが繋がっていくところに、自分自身憧れみたいなのがあるんです。
──
へぇー。
川西
嫁さんの実家が築100年以上の古民家なんですが、行事ごとに親族が集まるとか、人が何かしら集まるというイメージがあって、今の子供たちにもそういう体験ができる環境を残しておいてあげたいって思うんです。今の建物にそれがないわけではないですけど、周りの近所の人たちも自然に集まってきたり、愛されていたり、そういうのが理想です。
──
過去、現在、未来という軸と、現在の横軸、どちらも人が集まる家ということですね。
川西
そうですね。あとこれは古民家に限らず大工で良かったと思うところなんですけど、仕上がったあとにお客さんに喜んで頂いて、それがずっと残っていくという、そんな仕事ってなかなか他にないと思うんです。
──
そうですよね。
川西
だからやりがいはありますし、たとえば自分が施工させて頂いた店舗が流行ってるのを見た時にも、やってて良かったなって思います。
──
なるほどー。それもまた「人の集まる家」ですね。

おわり

川西建築

代表者名 川西 真幸
電話番号 0744-35-3292
FAX番号 0744-35-3292
住所 〒633-0063
奈良県桜井市川合273-8
営業時間 8:00~19:00
業務内容 ・古民家再生
・新民家工事
・住宅リフォーム
・店舗工事
・新築工事
・マンションリフォーム
所有資格 奈良県知事建設業許可 (般-28)第17025号
加入保険 工事保険加入
公式サイト http://www.kawanishi-kenchiku.com
川西建築へのお問い合わせはこちら

古民家再生、リフォームなど、何でもお気軽にご相談ください。

お名前
ご住所
メール
電話
内容

※情報はSSLによって暗号化され、安全に通信されます。

pagetop