全国古民家再生協会群馬第一支部、松本家の松本さんは、小さい頃からものを作るのが好きで、自然と建築の世界に入りました。工場の機械で生み出されるプレカットの家ではなく、人間が木のクセを見て、現場で判断しながらつくる伝統的な「手刻み」の技術を修業時代に習得した松本さんは、それを後世に伝えていきたいと願っています。この記事ではそんな松本さんの仕事に対する姿勢や考え方の一端をお伝えします。
埼玉県秩父郡にある浦島設計事務所の浦島さんは幼稚園の頃に大工の棟梁に出会い、高校の頃に障害児者のボランティア活動に出会います。いくつもの出会いによって導かれるように今があり、古民家に惹かれる自分がいる。家の話を通じながら、「住みよい家」を目指す浦島さんのルーツを探っていきます。
【内容】
秩父地方の古民家のこと / 空き家になりつつある「昭和の家」 / 過渡期の家と伝統耐震診断 / 祭を中心としたコミュニティ / 障害児者のボランティア活動 / 高校の時にガラガラッと変わった / 住みよい住宅、使いやすい建物
千葉県南房総市の大五郎建設。代表の石井正明さんは代々続く宮大工の9代目棟梁です。その途方もない歴史を背負い、現代の日本で伝統的な住宅を作り続けるためには、並々ならぬ創意工夫が必要でした。今回は石井さんとそのご子息である良次さんのお二人に、文化と技術、そして歴史を継いでいくことについて話して頂きました。
【内容】
空気の話 / 200万円の価値 / 25年かけた断熱工法 / 「継いでくれ」はなかった / 継承の難しさ / 共同作業でつくる家