【ガチ回】部屋を簡単におしゃれに見せるたった一つの方法
おはようございます。
今さらタイトルでご新規様を引っかけてどうするんだと自分でも思いますが、時々こういうことをやって、実際ほんとに上昇してしまうアクセス数を見て「あ~……」となぜかちょっと落ち込むまでが様式美。
何度も言いますがそんな都合のいい話は無いのですよ。
部屋を簡単におしゃれに見せる方法があったとして、それがたった一つなわけないし、
簡単な電話業務だけで月50万ももらえるわけないし、
好きなものを食べながら毎日たった10分のエクササイズで痩せられるわけがないんですよ(過去最大体重更新中)。
などと言いながらも、今回、簡単かつガチ回であることは合ってます。
いや最近あんまり実用的な話してないなーと思って。
たった一つではないですが、今日はちゃんと「部屋を簡単におしゃれに見せる方法」について説明します。
あ、「部屋」と書きましたがこれは古民家限定でもありません。
たぶんマンションでも有効だし、わりと実践しやすいと思うので、古民家暮らしじゃない方々もぜひ読んでいただければと思います。
部屋をおしゃれに見せる方法。
それは結論から言うと照明です。
「照明計画」って言葉、聞いたことありますか?
わりと最近では一般的になってきたと思いますが、部屋づくり、家づくりに積極的になって勉強してらっしゃる方々にとってはもはや常識のこの概念。
つまり「空間をどう照らすか」ということです。
これがめっちゃ大事。
人間って基本的にアホなので、視覚で感じられる情報だけで咄嗟に「おしゃれ」or「ダサい」と判断します。
それは空間であっても、写真に撮られた平面であっても同じ。
そしてその時に人はどこを見ているかというと、意外にも、「明暗」だったりするのです。
僕はテレビを見ないんですが、嫁が号泣しながら見ているドラマを通りすがりにチラッと見て「絵が安っぽいなー」と思うことが時々あり、そのたびに「絵が安っぽいなー」と丁寧に口に出すため毎回ものすごく嫌な顔をされる嫌な夫なのですが、絵が安っぽいとはどういうことかというと、セットが安物とか衣装が安物とかよりもまず先に、ライティングが安っぽいんですよ。
一般的な映画と比べた時、もちろんカメラもレンズも色処理も縦横比も全部違うんですけど、まあぱっと見で違うのはライティング。
有名俳優ありきのドラマ(主語デカ)は俳優に影ができないようにきっちり光を当てることが多いと思います。
室内でも、逆光でも、俳優の端正な顔がきれいに映るように、柔らかい光を当てる。するとどのシーンを切り取ってもまるで写真集のように完璧な「絵」が成立します。
でも、それが不自然なんですよ。
だって現実にはそんな光ないもの。
僕が薄暗い部屋で背中を丸めてこのやぶれそうな靴下があとどれくらい保つのか考えている瞬間を切り取っても絶対に写真集みたいな絵にならないんですよ。
映画だと、その情けない陰影はほぼそのまま再現されていることでしょう。
完璧ではない、生っぽい陰影。それが映画の絵づくりの味になっているということです。
ようするに、光の当て方で全然印象が変わっちゃうんだよという話。
これに関してはもう一つお話があります。
こちらをご覧ください。

すみませんブログはセンシティブ設定ができないのでそのままいきますが、これは最近気がつけば老人性色素斑が異常に繁殖していたことにショックを受けて自撮りした、とある中年男性のきったない肌です。
SNSではよくこういう写真の後に「これが○○を毎日塗っただけでこんなにシミが取れました!びっくり!」というコメントと共に次のような写真がアップされていたりします。

写真やってる人なら「アホやwww」と笑うところですが、これが万バズ。
「えすご!」
「そのクリームどこで売ってますか??」
「えちょっと待ってすごくない?」
「一日に何回塗りましたか?」
「絶対買う!てか買った」
「注文しました!シミ薄くなるかな?楽しみ~」
などと目を疑うようなコメントで埋め尽くされるのを何度か実際に見たことあります。
すごいよね。
冒頭のアレと同じで、あんまり考えない人たちが多すぎる。
投稿者は「これ加工してるって言う人いるけどやってません!!!何もさわってないし!!」などと言ってたりしますが、カメラが勝手に露出を上げたりする時もあるので悪気は無かったりする。
てかそこに悪意があるかどうかはどうでもよくて、まあそれくらい光によって人の印象は変わるんだよという実例です。
はい。
ここまで読んでいただいありがとうございます。
皆さんの今のお気持ちはよく分かります。
おっさんのきったない肌写真をアップする前に参考になる部屋写真をはよアップしろボケ、ということですよね。
承知しました。
こちらをご覧ください。

これはうちの縁側の写真ですが、さっきも言ったように、もしあなたがこの写真を見て「なんかいい」と思ったとしたら、おそらくその半分は「明暗」ではないかと思います。
古民家要素だったり、インテリア要素だったり、当然そういうのはありますが、僕は何度も言っているように古民家の縁側の良さは光の入り方なんですよ。
これ見てみてください。天井が暗いでしょ?
ソファもやけに暗いでしょ?
今の家はこうならないんですよ。
なぜなら白いクロスで光が跳ね返りまくって室内がある程度均一に照らされるから。
です。
この明暗をフォトショで調節してみたのがこちら。

まあべつにこれはこれで、インテリアの要素が出てくるので、部屋としては悪いわけじゃないですけど。
でも最初の写真にあったムードみたいなものが薄れたと思いません?
照明計画っていうのはこういうことです。
どこを明るくして、「どこを暗くするか」。
照明って普通は「明るくする」ものだと思いますよね。でも僕にとっては、明るくするのと同時に「特定の場所を暗く見せる」ためのものです。
上記の写真では「縁側空間から平行に入ってきた光を天井やソファに回らせることなく、そのまま直進してもらって、強い影をつくらせる」という光のコントロールをしています。
僕が何か率先してコントロールしてるわけじゃなく、古民家特有の光をそのまま放置する、というコントロールですね。

こちらは土間ですが、こっちは明確に率先してコントロールしています。
特に写真を撮るにあたり、どの照明をつけてどれを消すのか、という取捨選択を行っています。
この場合は画面の中心部分をメインに照らして、手前の照明は消しています。さらに向こう側のポーチについては逆に視線を通したかったので、ポーチの照明はオン。
すると、手前は逆光になって黒くなり、奥に視線が抜ける、非常に奥行きのある絵になってくれるんですよね。
これは写真の話ですが、普通に暮らす場合も考え方は同じ。
どこを照らして、どこを暗くするのか。です。
ちなみにこの写真で点灯させた照明数はこちら。

けっこうある。
しかもそれぞれ、裸電球だったり大きなシェードがついてたり、光の方向性も違います。
でもそうやっていろいろ組み合わせた結果がこの写真、この部屋の感じなんです。
なので「あ、この部屋なんかいい感じ」と思った時は、ぜひ照明の数や角度、窓の大きさ、位置、そういった「光」のコントロ-ルに注意して観察してみると勉強になると思います。
これの何がいいかって、わりとすぐに実践できる点。
古民家の人もマンションの人も、今使ってる照明器具の位置と種類と数を検討して、あ、ここってあんまり何も考えずに照明つけたな~と思うポイントを考え直すだけでも変わると思います。
コンセントタイプの照明はもちろん、引掛シーリングもアダプターで分岐できるし、スイッチ無いならシーリングに付けるリモコンもあるし。
とりあえずコンセント付きのソケット買って、裸電球であちこち照らしてみるだけでも面白いと思いますよ!
以上、いかがでしたでしょうか。
久々にこういうの書いた気がします。
たまたまブログ書く時間がきっちり取れたんですよ。
ということで次回は確実に手を抜きますのでよろしくお願いいたします
ではまた!