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僕が古民家暮らしに観葉植物を勧める2つの理由

今回釣り気味のタイトルですみません。社会実験ですので気にしないでください。

さて今回は我が家を彩ってくれている観葉植物というものについて説明します。
1年ほど前に読者の方から「育てている観葉植物を教えてほしい」というご依頼がありましたので、それにお応えする形で(激遅)ざざーっとご紹介しつつ、ついでに「古民家と観葉植物」という組み合わせが最高にナイスである理由について解説していきたいと思います。

と言いつつ、正直この記事の需要がどんだけあるのか分かりません。というかほぼ無い気がする。
みんなグリーンに興味ないですもんね。
カフェとかでいい感じの観葉植物があっても、ふんわり無意識に「なんかいい感じ~」と感じるだけで、その品種を調べて自宅で育てようなんて思わないですもんね。
また仮に家に植物があったとしても、それはなんかのお祝いに友達からもらって捨てるわけにもいかずしぶしぶ育ててるサボテンとかパキラだったりしますもんね。
え? 偏見ですか?
でも実際うちの嫁は僕が育てているグリーンちゃんたちを「草」としか認識してないですよ。
「この草じゃま」とか「その木じゃま」とか言われますからね。
でもな!
実際グリーンがあると空間が一気に華やぐ!
そして癒される!
「癒される」っていう言葉が嫌いでそんな単語を使いたくない僕でも「癒される」って書いちゃうくらい癒される!
さらになぜか「オシャレですね~!」って高確率で言われる!
僕の家を見てオシャレですね~!って言ってくれる人の実に8割がグリーン効果(※俺調べ)によるもの!
というね、すごいメリットがあるのですよ。
あっ、信じてませんね?
じゃあ実例見てください。

土間の観葉植物

こちらおなじみの土間の風景です。
これ見て「なんかいい感じ~」と思った方は、その「いい感じ」が実は観葉植物からくるものだということを認識して頂きたいのです。
試しにこの画面に映っているグリーンを消し、その代わりにクロックス履いてスマホでYouTubeの格闘技チャンネル見てるおっさんを配置してみます。
するとどうなるかというと……

土間とおっさん

こうなる!
ほら全然いい感じじゃない!
全然癒されない!!
これでお分かり頂けましたか? つまりそういうことですよ。
インテリアに植物は超大事。
てことで、そんな縁の下の力持ちであるうちの植物ちゃんたちをご紹介していきたいと思います。

デリシオーサとゴム

まずこちらは居間の写真。
右に見えるのがまさになんかのお祝いに友達からもらって捨てるわけにもいかずしぶしぶ育ててるゴムの木(品種不明)。
そして左に見えるでっかいのがモンステラの中でも最大サイズをほこる品種「デリシオーサ」というやつです。
こいつは冷蔵庫の3倍くらい場所を取るけどそのぶん存在感すごいよ。
部屋に置いた瞬間にその部屋の南国カフェ度が65%アップします。
丈夫だし、管理も適当でいいし、スペースに余裕のあるお家にはマジおすすめ。

ソテツキリン

次。こちらは居間のテレビ台の上にいる人たち。
右が切り戻しをした結果めちゃくちゃ多頭になって最高にキモくなって愛を注げなくなったソテツキリン、左がフィカス・アルテシマの挿し木。
ソテツキリンはユーフォルビア属らしいんですが、徒長なのかなんなのかひょろひょろと背が高くなってやがて自重に耐えきれなくなって倒れるので、途中でズバッと切り戻しを行うのですが、そうすっと切り口のあちこちから新芽が吹いてきて、ほっとくとこんな感じで魔界の植物みたいになるので注意。
アルテシマの方は後で親株が出てくるのでそこで触れます。

シェフレラ

お次は土間に出まして、こちらは土間のヌシである巨大シェフレラ。
こいつはそんじょそこらのシェフレラではございません。まずその辺のシェフレラに比べて葉っぱがシュッとしてる上に、なんと八丈島で育てられ、めっちゃいい感じに樹形が整えられたスペシャルなシェフレラでございます。
これは古民家に住む前に手に入れたんですが、当時は普通の住宅だったので狭苦しく、ようやくこいつがのびのび管理できる環境を整えられて嬉しいです。
ちなみにこいつの枝を折って、試しに庭に植えてみたら2~3年でみるみる巨大化してすごいことになりました。(その話は後日)

シェフレラとアルテシマ

土間のテーブル。
テーブルの上に置いてるのはさっきのシェフレラの枝を挿し木したやつ。
ほんとに適当に挿すだけで普通に育つ。
シェフレラはどんな品種も丈夫なので初心者向けだと思いますよ。
左はゴムの一種であるフィカス・アルテシマ。冒頭に出てきた、そしてさっきも少し触れた挿し木の親ですね。
大きくて明るい色をした葉っぱが特長。
その足元にある剣山みたいなのは屋外に放置しすぎて完全に野生化したサンスベリア・キブウェッジ。

ギブウェッジとパキラ

こちらもキブウェッジちゃんです。
地下茎的なものを伸ばしながら横に横に広がっていくので、こんな感じでマクラメで吊って自由に横に広がらせて眺めるのもまた一興。
奧に見えるは普通のパキラ。
こいつは20年以上育ててる親株からの挿し木だったと思います。
パキラはどこのホームセンターでも売ってるし、超絶丈夫なので、まったく植物を育てたことがない人はパキラから挑戦してみてはどうでしょうか。

アロエ エリナケアとチランジア オエルステディアナ

土間のテーブルの上にいる人たち。右はチランジアのオエルステディアナです。
でっかいんですが一応チラなんでエアープランツ扱い。水は貯める系です。見栄えがよいのでお気に入り。
左はアロエのエリナケアという品種。アロエにしてはきれいな色で繊細さもあって好きですが、これは管理が難しく上級者向けらしい。

アガベ アテナータ

土間から外に出て右手。アガベ・アテナータとその子株たち。
色が綺麗だし、丈夫だし、でっかくなるしで気に入ってますが問題はヒヨコのように子株が増えすぎること。
たぶん子株たちだけで20鉢はあります。
僕の家に来た人は全員「これ持って帰る?」と聞かれるそうな。

土間には他にもいっぱいあるんですけどキリがないので端折ります。すいません。

タマシダとヘデラ

ラストはお風呂。
ツタは普通のヘデラ、鉢植えのやつは普通のタマシダです。右端に見切れてるのはチランジア。
みんな近所のホームセンターに売ってると思います。
このお風呂は南東向きで2面ガラスなのでグリーンちゃんたちがすくすく育つ。てか出窓もそうですけどグリーンちゃんたちを育てたくて設計したようなもんですよ。
しかもタマシダもチランジアも風と湿気が大好きなので、換気扇つけっぱなしで湯気モクモクなこの環境は最高に条件がよいのです。
お風呂に入りながら植物と光に囲まれる、この多幸感は何物にも代えがたい。
この家で一番好きな場所かも。

以上、駆け足でご紹介しましたがこれらグリーンちゃんたちはほんの一部です。
庭に置いてるやつや2F仕事部屋も含めて約100鉢ありますからね。
ではなぜそんな植物たくさん置いてる(置けてる)のかというと、これがようやくの本題なんですが、古民家に観葉植物が合うからなんですよ。
合う理由その1。
だいたいどこに置いても太陽光を浴びることができる!
よく「古民家は暗い」って言うじゃないですか。
あれちょっと間違ってて、正確には「古民家の部屋の奥は暗い」なんですよね。
じゃあ外に面したところはどうなのかというと、今どきの大きな壁に小さな窓しかついてない新築よりよっぽど明るいです。なぜなら古民家は壁がなくてほとんどが掃き出し窓だからね!
うちも「外に面してるけど太陽光の入らないところ」は探す方が難しいですね。てかほぼ無い。トイレに行く途中の右手の壁だけ。あとは全部窓っすわ。
てことは、植物を、どこにでも置けるんですね~。
このポイントは地味ですが、観葉植物を世話したことのある人ならその自由度の素晴らしさを分かって頂けると思います。

そして合う理由その2。
自然物でできた家に自然物である植物はめっちゃ合う!
そりゃそーだ。
インテリアとして、木と土でできた古民家に、植物は合うに決まっとる!
おかげでどこに置いても異常なくらい馴染みます。
街でよく見かける「人工物だらけのオフィスのエントランスにとってつけたように適当なパキラとか置いて体裁整えてる感」みたいなものは一切ありません。
すべてがミラクルフィットです。
うちの居間のモンステラなんか根っこをどんどん土壁や無垢の床板に這わせていってますから、遠目に見たらもはやそこに生えてんちゃうかなと思うレベルです。

この2つの理由により、僕は古民家暮らしに観葉植物を勧めるのです。
ただまあ、僕自身は何もはじめからインテリアに使おうと思って植物を採用したわけじゃなく、元々植物好きで、それが引っ越した先の古民家という環境にたまたまバッチリ合ったということなんですけどね。
でも実際この二つの理由により、古民家と観葉植物は合うんです。
なので古民家暮らしをする人で、植物を育てたことがないという人は、ぜひこの機会に観葉植物を採り入れてみてほしいなと思いますよ。
それきっかけで植物にハマるかも知れませんし。

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