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古民家リノベーション体験談89 理想のキッチンをつくろう

【前回までのあらすじ】真砂土4トン分をダンプで庭にぶちまけると子供たちが歓喜する巨大な砂山ができてめちゃくちゃ邪魔

ご無沙汰しております。
今回から古民家リノベーション体験談の本筋に戻ります。
ここ最近、床の色が焼けたりヘビが落ちてきたり庭の土を掘り返したりしてたので、リノベーション工事がどこまで進んでたのか見失ってしまったそこのあなた!(筆者含む)
ブログを一緒に読み返してみよう!
えーっと、母屋の床板を張ったところで止まってるのか。
なるほど。
てことは、もう第一期工事の話が終わりに近付いてますね。
第一期であと残ってるのはキッチンと渡り廊下の話だけ!
てことで今回からキッチンの話をしていきまーす。

ちなみにキッチンについては過去記事でちょこちょこ書いてますので、未読の方はこちらもどうぞ。

上の記事でも書いてますが、我が家のキッチン事情はどうなっていたかというと。
時系列的にはこうなります。

仮住まいしていた離れが解体され、一家離散

全食事が全コンビニになりエンゲル係数と体重が限界突破する

半年後に家族再会

新築の離れの脱衣所をむりやりキッチンにした ←今ここ

はい。
これは前にも載せましたが、写真で見るとこうなります。

脱衣所キッチン

あとコンロは外に置いてました。

屋外キッチン
屋外キッチン

このように、当時の我が家は雄大な自然とともに生きていたわけですが、さすがに塩胡椒が風に流されたり炒め物が雨天中止になる暮らしはちょっと不自由だったので、「家の中にある広いキッチン」は非常に欲しかったものの一つでした。
そして、母屋の床を張り終えた今、ついに!
満を持してのキッチン工事が始まったのです。

てかその前にどんなキッチンにするんですかって話ですよね。
これわりと悩んだんですけども。
僕は全体のインテリアデザインを100年前の世界観で統一してたんですが、キッチンってさ、100年前に無いのよね。
100年前って釜なのよね。
だからデザインソースも設備もないから、キッチンだけ現代の文脈になるんです。
思い返してみてください。世の中のどんな古民家リノベ-ション事例を見ても、キッチンだけはモダンデザインのシステムキッチンじゃないですか。
そういうのってやっぱり、古民家の風景に馴染ませるのがなかなか難しいんですよね。それでしょうがないのでアンティークのテーブルや棚などを駆使して、どうにかこうにか古民家に合う雰囲気を出そうと頭をひねりました。
で、
ちょうど解体した旧離れの30年前のキッチンがいい感じにどん臭いデザインだったので、それを使いましょうと。
これを使えば少なくともモダンにはならないし、
タダだし、
タダだし、
タダだし。

てことで、キッチン設備はわりとあっさり決定。
ちなみにここで「えっ、奥さんの意見は?」と思った方はこちらをお読みください。
我が家には「奥さんの意見」など存在しません。

しかしそれでもなお「でも、あなた男の人でしょ? 男の人にキッチンの何が分かるっていうの?」(偏見)というご意見があると思います。
そんな方々に僕はここできっちり反論させて頂きます。
これまでその正体を隠していましたが実は僕は料理男子なんですよ…!!
あ、ちゃうわ。
実は僕は料理おっさんなんですよ…!!
え?
「どうせパパが日曜に気まぐれにつくる炒め物オンリーの男メシみたいな感じなんでしょ」だって?
違うよ!
僕の得意料理はチャーハンとかじゃなくて季節野菜のペペロンチーノとサーモンとアスパラのクリームパスタと鶏モモ肉のガーリックソテーと彩華ラーメン(偽)と自家製トマトと香草を使ったミラノ風カツレツとあつあつ! 本場広島焼きとたっぷりベリーソースのふわとろ☆フレンチトーストだよ!!
煮物は苦手!!

さて何の話かと言いますと。
ようするに僕は実際に料理をする人なので、このキッチン考にいくらか説得力がありますよっていう、尺をとったわりにしょうもない話です。すみません。
そんな僕はこれまでいろんなキッチンを使ってきました。単身用のオモチャみたいな電気コンロのミニキッチンから、オンボロマンションのクソ狭いキッチン、一昔前の一戸建てのキッチン、実家のキッチンなどなど…
その経験から、皆さんと同じように、僕にも自分にとっての理想的なキッチン像を夢見ていたんです。
僕にとっての理想キッチンとは、

1.横長の作業台が背中側にある
2.高火力
3.見せる収納
4.厨房っぽい

でした。
1については、これたぶん狭いキッチンを使い続けて体に染みついたクセだと思うんですけど、僕の場合は今風のひろ~い横幅のシンクでゆったりお料理するのではなく、すぐ背後にある作業台にピポットターンする方がラクなんですよね。
左右の横移動に慣れていないっていうか。
貧乏っていうか。
なので、背後の作業台はマスト。
2については僕は中華鍋をガンガン振るのでIHとかもう全然むり。プロパンの高火力モード必須。なんやったら業務用のコンロ欲しいレベル。
3は僕の感覚なんですけど、どうしても汚れるものは、必死にクリーンさをキープするのではなく、汚れててもそれがいい感じに見える雰囲気を作った方がラクなんですよね。すなわちゴチャゴチャしたキッチンが理想。
4はその話にも関係するんですけど、厨房感を出したいなと。フライパンがいくつも吊り下げられた洋食屋の厨房ってかっこいいし、厨房であれば、多少の油汚れも野菜くずも気にならないはず。
ということは、ラクなはず!

以上のような理由で、僕はそんなキッチンを作ろうとしたのでした。

やっぱ長くなるっすね。
キッチンの話、しばらく続きます。

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