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古民家リノベーション体験談114 仏間ってどうしたらいいの

【前回までのあらすじ】もちろん前回の記事は上田さんに了解を得ていないのでドキドキしている

この古民家リノベーション体験談、いよいよ残すところあと二間となりました。
それすなわち仏間! アンド座敷!

残りの部屋
仏間と座敷

思えばこの二間はこの物件を最初に見た時に一番気に入ったポイントでありました。
いわゆるザ・古民家という感じの、縁側があり、書院があり、本間で16畳という畳の広い空間。これぞ古民家じゃないですか。
壁がなくて全部窓で、ほとんど外のように思える空間に、ずらっと畳が敷かれている。
この二間こそがこの家の中心であり、核であることは初めから分かっていました。
だからこの二間のリノベーションは、他の部屋よりも慎重に、丁寧にプランニングしていく必要があったのです。
で、
リアルタイムでこのブログを読まれている方は100%忘れてると思うのでおさらいしときますね。
最初の工事が始まった時点でこの二間がどうなっていたのかというと…

egui

こんなんなってた。
「これぞ古民家」どころか、どこに古民家があるんですか? という絵になっております。
すんません。
この二間は工事中に物置部屋として使ってたのです。
写真に写ってるのは仮設電源を引っ張って作った僕の仕事部屋スペースです。壁が破壊されてブルーシートが張られただけのこの場所で真冬にストーブ両サイドにたいても指の感覚がどんどん無くなってマウスをクリックできなくなって凍死しかけた話はずっと前に書きましたが、この空間は第一期工事が終わったあともその時のまま放置され続けていたのでした。
なので、
まずはそれを片付けるところからスタート。

荷物だらけの仏間
荷物だらけの仏間

この時点で、座敷はそのまんま何も触らないことが決まってました。
だって座敷なんかもうデザイン的にも機能的にも完成されすぎてて何も触れる場所ないじゃないですか。
だから触れるとすれば仏間の方なんですが、さて一体仏間をどうすればいいのか、わりと直前までノープランでした。

仏間というのはお仏壇を置いて毎日ご先祖様にお祈りをする神聖な空間です。
お仏壇こそ日本人の心のふるさと。
我々日本人は、ご先祖様をお祀りすることで日々の感謝を…
え?
言葉に心がこもってないって?
失敬な!
こう見えて僕は、何を隠そう仏壇屋の孫なんですよ!
実は僕の母方のじいちゃんばあちゃんがお仏壇屋さんなんですよ!
そのせいで僕は小さい頃から仏壇の掃除を手伝っていて仏壇の掃除がめちゃくちゃ上手だし人ん家の仏壇を見た瞬間にそのおおよその購入金額が分かるという特殊スキル持ちなんですよ!
というわけでね、
僕は人一倍「仏間」という空間に思い入れがあるのです。
OK?

さてそんな僕がこの家を受け継いだからには、自分の子供、孫と、この家で末永くご先祖様をお祀りしていきたい。
その要となるのがこの仏間。
やっぱ将来的に実家の仏壇置くんだろうなー、下手なことできんわなー、でもせっかくだから日常的に使える空間にしたいなー、でも仏間は使いにくいなー、などと悶々と考えていたのですが、ある日ふと、天啓のようにアイデアが降りてきました。
せや!
ここ洋間にしたろwww

ヘリンボーン床

ヘリンボ~ン。
やっちまったよ。
いつもクロニカをご愛顧頂いている方はご存じの通り、僕のいい加減な思いつきにより、仏間が見事ヘリンボーン床の謎空間に生まれ変わりましたとさ。
ワハハハハ!!

釈明します。
ぼく、ヘリンボーン床に憧れてたんです。
でもね、クッソ高いんです。ヘリンボーン。
特に僕の選んだチーク材のやつは。
ほんとは居間も廊下も土間も、ありとあらゆる床をヘリンボーンにしたかったんです。
でもそんなことすると外車が新車で買えちゃうんです。
だから一間だけ。どこか一間だけでもヘリンボーンにするチャンスは無いかと、最初っからずっと狙ってたんです。
でも気付けば全部普通の張り方になっちゃってて、最後に残ってたのがたまたま仏間だったんです。
ご先祖様まじカンベンな!!

ちなみにもしあなたが友達の家に遊びに行ったとして、その床が本物のヘリンボーンだったら、間違いなくその友達は金持ちです。
「うちも大変だよ~。旦那の給料少ないし、子供もどんどんお金かかるし~」とか言ってても間違いなくその友達は金持ちなので気を付けてください。(偏見)

あとまあ、単純にチーク材に興味があったっていうのもありますね。
うちの床材は予算の都合でほぼスギとヒノキ。
でもせっかくだからあと一種類、何か別の床材を使ってみたいなあと思ってたのです。
だって床材なんてそうそう張り替えるもんじゃないし、ていうか突き板でも複合でもない本物の無垢の床材なので、たぶん一生張り替える必要はないでしょう。
なんかそういうことを考えたら、そうか、僕は一生スギとヒノキの床しか知らないまま死んでいくのだなと。そして、それはちょっと嫌だなと。
贅沢ですかね?
でもたとえばサラミ味とやさいサラダ味しか食べたことのない人間が、めんたい味やコーンポタージュ味に興味を持ってしまうのは当然の流れではないでしょうか。
結果から言えば、思い切ってやって良かったですよ。
ほんとにね。
知ってると知らないとじゃ大違いです。
実際、一生コーンポタージュ味を知らないまま死んでいく人のことを考えるとゾッとしませんか?
まあ僕は圧倒的にめんたい味派ですけどね。(何の話や)

まあそんな流れで床がチークのヘリンボーンに大決定した仏間。
次回はその施工と仕上がりっぷりをご紹介します。

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