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古民家リノベーション体験談62 続・当時の暮らし

【前回までのあらすじ】借りぐらしのアリエッティ(見てない)


前回の続きです。
僕の実家の6畳間に身を寄せた大原一家ですが、当時仕事はどこでしていたのかというと、古民家である母屋の一室に仮設電源を引っ張って、そこでPCつなげて仕事してました。
僕は施主なのに工事の現場監督をさせられていたので、日中はすべて工事の現場です。
なので仕事は現場が終わる夕方17:00から深夜24:00頃までやって、そこから車で50分の僕の実家に戻り、6畳間の空いてるスペースで寝る。そしてまた朝7:00に起きて、8:00から現場。
そんなブラック企業の雇われ店長みたいなルーティーンで生活していました。
母屋にいるのが常に夜なので、夜の写真しか無いのですが、当時の僕のワーキングスペースをご覧ください。

ワーキングスペース

前にも少しご紹介しましたが、ここは今はヘリンボーン床となっているオシャレ仏間です。
しかしながら当時は解体によって正面の壁が無く、かわりに新聞紙を貼っている状態で、さらに床下の隙間からカビ臭い風が吹き上げ、あちこちで「バフッ」「バフッ」という音が聞こえてくる劣悪な環境でした。
当初の予定では11月くらいには離れが完成してそっちに移れるだろうということだったんですが、前に書いた通り工期が思いっきりズレたのでさあ大変。
そう。
すなわち、この状態で、真冬がやってきたのです…

ワーキングスペース

これが12月頭の写真。
既にストーブをダブル使用。至近距離で危ないなあと思いますが、当時は引火の恐れどころではなく、むしろちょっと燃えて欲しいくらい寒かったです。
そしてさらにここから1ヶ月強が経ち、真の冬が到来するとどうなるか。
フォルダを漁ったら当時のインスタ投稿のスクショが見つかりましたのでご覧ください。

インスタスクショ

なんかもう頭がおかしくなって、真夜中にブルーシートの上に落ちてたスプーンを拾って、仮設で通電してた冷蔵庫に一つだけ残ってた食材(アイスクリーム)を持って真夜中の庭に出て真水でばしゃばしゃスプーン洗ってそのまま外でぼーっと食べてたこの1月が古民家リノベーション工事の精神的なピークかなと思います。
このブログを書いている今は11月なので、リアルタイムで読まれている皆さんは真冬の深夜の気温なんかすっかり忘れてると思いますが、ぜひあと3ヶ月してからこの記事を読み返してみてくださいね。

そして寒さだけでなく、この時期にはいろんなことが重なりました。
僕の実家に身を寄せていた家族ですが、実は嫁が二人目を身ごもっていまして、冬が来る前に僕の実家から嫁の実家に移っていったのです。
自分の部屋や家財道具どころじゃなく、今度は家族が目の前からいなくなってしまったのでした。
……

なんやろ。
こんなん書く必要あるんですかね。
既に古民家関係ないし。
ただのおっさんのドキュメンタリーやし。
しかも内容暗いし。
転勤族の単身赴任パパからすればたった数ヶ月離れたくらいでごちゃごちゃ言うなヘタレ!!って思われるでしょうね。
まあいいや。
この古民家リノベーション体験談の中で、間違いなくここがどん底です。
真冬の真っ暗な庭で、真っ暗な気持ちで、白い息を吐きながら落ちてたスプーンでシャクシャクとアイスを食べていた僕(無表情)に教えてあげたい。
今がピークであることを。
そしてこの先に、思い描いていた通りの暮らしが待っているということを。

あ、念のため繰り返しますが、古民家リノベーションをするとこういう目に遭う、ということじゃありませんよ。
これは地元工務店のできることをはるかに超えるダメ出しをしまくった結果「もうお前がやれ」と現場監督をさせられるようになった僕のせいであり、見積も細かいプランも無いまま見切り発車でスタートした僕のせいであり、そもそもデザインや設計やスケジュール管理を誰かに頼むことをしなかった僕のせいなのです。
ちゃんとしたところにちゃんと頼めば、ちゃんとした人たちがちゃんとしてくれるので、たぶん僕の労力の1/100程度で済むと思われますよ。


つづきます。

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