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古民家って虫とか出ますか?

というご質問をよくいただきます。
考えてみればそのことについてこれまでちゃんと書いてこなかったかもしれません。
ということでこの問いに答えたいのですが、ちょっと大きめの声で言いたいので、仕切り直しますね。

「古民家って虫とか出」
「出るよ」

はい。
ということで今回は我が家に現れる虫たちの紹介と、何かしらの害をもたらすやつらに対してはそのしばき方をお伝えしていきたいと思います。
あ、虫の写真は載せないのでセンシティブに関してはご安心ください。
あと庭に出るやつらは正直数え切れなくて、子供の頃に野原を駆け回ってた僕でさえ見たことないやつとかいるんで、家に出るやつらを中心に見ていきたいと思います。

その1。蚊。
家に入ってきたらしばくぞ大賞、銅メダル。基本的に古民家は隙間だらけなので、まあ虫はどっからでも入ってくるんですが、こいつに関してはもう環境というか、いないところにはいないんですよねえ。観光地とかにある「なんとか家住宅」って網戸とかしてないじゃないですか。
あれほんと謎で。
案内係の人に訊いても「そんなことないですよ、蚊は入ってきますよ~」とか仰るんですけどあんなに開けっぱなしにしたらウチなんか入ってくるどころか逆に僕らが出て行く感じになりますからね。
たぶんウチは下水が無くて普通にドブがあるっていうところと、あとは草ボーボーの庭のせい。
全部コンクリ流したら蚊も減ると思いますけどね。
で、
対策としてはこの二つ。

泣く子も黙るアースノーマット。
正直これがあれば何の問題もないです。
カードリッジ高いんだけどね。うちは夏の間は24時間つけっぱなので結構お金がかかります。
でもこれつけっぱにしとけばまじで蚊が全滅するからね。
蚊が入ってきそうな木製建具の部屋に一つずつ、あと夜中のプーン対策で寝室に一つ。
室内の蚊対策はこれでバッチリ。

じゃあ庭は?
と思うでしょうが、庭の蚊を全滅させるというのは、うちの場合、なんというか……
非現実的というか……
もしやるなら「駆逐してやる!! この世から…一匹残らず!!」というエレン並の強靱な決意と方法が必要なので、駆逐は諦めて、対処療法です。

電流が流れる蚊取りラケット。
これ考えた人にノーベルビリビリ賞をあげたい。
これ使うと面白いように蚊をビリビリさせて倒せます。
うちは庭に出ると大小様々な蚊が100匹くらい体にたかってくるので、そいつらをこれで倒したあと、庭の作業に移るって感じです。
あ、100匹っていつもの大げさなアレじゃないですよ。僕数えてますから。100超えますから。
まじで。
なので僕がいつも言ってる「我が家の縁側でお茶を飲んだらしぬ」というのは本当です。
皆さんはぜひ下水の通ってる古民家か、庭がボーボーにならない古民家を買いましょう。
ぴえん。

余談ですがでっかい庭付きの古民家を買うと庭の小屋がこんな感じになります。

続いてその2。G。
こいつらほど人間に嫌われる虫もいないでしょう。ということで銀メダルです。
でも冷静に考えたらこいつらべつに悪いことしてないし、ビジュもそこまでキモくなくない?
なんで歩いてるだけで悲鳴とか上げられるの?
仮にカブトムシのメスが歩いてたら子供たちは喜んで捕まえるでしょ?
たとえばそのメスがダイエットがんばって激やせして見た目がほぼGになったとしても喜んで捕まえますよね?
見た目が同じなのに、片方は虫かごでゆるふわ愛され生活、片方は悲鳴&スプレーで即死……
おかしくないですか?
誰かこれ論理的に説明できます??
と、奥さんの悲鳴を聞くたびにちょっとGが不憫になる僕です。
でもですね、うちは、後述する理由により、こいつらがあんまり出ません。
いや出るのは出るけど、年に数回とかそんくらい。
なので薬やホイホイやらは置いてないのです。
なのでこいつらも基本は対処療法で、凍らすスプレーです。
すまんG。やっぱりなんかキモいねんおまえ。死んで。

そしてその3、栄えある家ん中に入ってきたらしばく大賞、堂々の金メダルは……ムカデちゃんです!!
こいつらだけはしばくっていうか絶コロ(「何があってもお前らだけは絶対に殺す、そう、絶対にだ」の略)の対象ですね。
まず噛む。
噛むの最低。最悪。無理。ありえん。
そしてビジュがキモい。
これも擁護の余地がない。最高にきもい。
よって殺す。

二年前から導入したこいつがよく効く、気がします。
これも高いんだよ。
単体はそんな高くないんだけど、公式が謳う効果が一ヶ月+家めっちゃ広い+数ヶ月分、でなかなかの出費となります。
まあでもこいつ置き始めた瞬間土間のあちこちでムカデがひっくり返ってるから、効いてるんだと思う。
こいつをこんな風に、誰がどう考えてもここから入ってくるやろ、仮に俺がムカデやったらここから入るわ、という場所に設置するだけです。

あとはムカデに関しては外の防御も大事なので、ブログでは何度か紹介しているこれを噴霧器で散布。

こいつは何千円もするし、噴霧器めんどいし、家をぐるっと一周、なんてうちの場合は通常の3倍はぐるっとしないといけないんですが、これはプロも使ってる薬なので効くのでしょう。
このムカデコロリとサイベーレをしっかりやっておけばうちの嫁みたいによっぽど運が悪くない限りは噛まれるところまではいかないと思います。
僕らはもう10年この家に住んでますけど、いまだに嫁以外は誰も噛まれてません。
嫁おつかれ。

まあとりあえずヤベェ虫はこの3つかなあと思います。
スズメバチも時々飛来するけど巣は作られたことないし、アシナガも飛んでるけどそんな凶暴じゃないし、クマンバチは愛らしいし、ハチ系は家の中まで入ってこないのでそんなに気にしてないです。
ただ庭木を育ててる場合はカミキリムシはムカデちゃんと同じくらい絶コロ対象なので見つけたら秒でころします。
あ、カナブン。
カナブン入ってくるよ。
笑うでしょ。あのサイズのやつがどっから入ってくんねんと。
あいつこないだ新築の二階にも突然現れてびびりましたよ。
遠隔攻撃のスタンドかよって。
でもカナブンちゃんはどんくさいし捕まえるとジタバタしてかわいいからゆるす。

あとはヤモですね。ヤモリの赤ちゃん。
まだ何も知らないので、食べ物のない室内に入ってきては、勝手にその辺で干からびて死んじゃうので、見つけ次第追いかけ回してとっ捕まえてお外にリリースしてます。
こいつも捕まえると指の中でジタバタしてかわいいです。
が、
写真を撮って顔を拡大すると目の瞳孔が縦長なのでこわっ!となります。

それでは最後に、うちにGが少ない理由を紹介します。
これは本文で触れても良かったんですが、彼らを「虫」扱いするのは違うと思うのでやめました。
それではご登場ください!
我が家のGハンター、アシダカ軍曹さんです!!
パチパチパチパチ!

(センシティブ設定により画像削除)

ということでうちは軍曹、すなわちアシダカグモさんたちと一緒に暮らしています。
ビジュアルはまあまあアレなんで興味ある人は画像検索してみてください。
でもアレなのはビジュアルだけなので……いや、動きもなかなか……
まあいいや。
とにかく彼らとの共生を選べるかどうかでGの出現率が変わってくると思います。
もちろん手のひらサイズの軍曹が電気つけた瞬間びっくりして風呂場から出てきたら「うぉえっ!」って思いますよ。
思いますけど、その直後、驚いた自分を恥じ、姿勢を正し、「お疲れさまです!」と敬礼するようにしています。
これを我が家では徹底しているので、二階で仕事をしている時も、階下のどこからか子供たちの「お疲れさまです!」という声が聞こえてきます。
軍曹、今後ともよろしくお願いいたします。

ということで虫に関してあれこれ書いてきましたがいかがでしたでしょうか。
「古民家って虫とか出るんですか」と質問される方の多くは、おそらく都会のマンション暮らしで、虫とは無縁の生活を送られてきたのではないかと思います。
そんな方がいきなりこんな昆虫王国に放り込まれたらちょっときついかも知れません。
でも虫もわりと慣れるというか、ある程度は慣れるんですよ。
たとえば僕は古民家に暮らすようになってから、蜂が怖くなくなりました。
これまでは蜂が飛んでると「うわ!蜂や!逃げろ!!」って思ってましたけど、今では近くをアシナガバチが飛んでてもスマホでTwitter見てます。
それはやっぱり、「知った」ということが大きいかなと思います。
知らないものは怖い。
知ってるものはそんなに怖くない。
という感じです。
アシナガだって刺激すれば攻撃してくるだろうけど、アシナガでこの季節、このシチュエーションなら、いきなりキレることはないやろ、と判断できるわけです。(スズメバチは問答無用でスプレーでkill)
なので虫キャンセル界隈の皆さんも、そこまで恐れることはない……のかもしれない……

まあ最悪、家の中にいればカナブン以外の虫はシャットアウトできますよ。
だから安心して古民家買ってください!
ね、軍曹?

おわり(ひどい)

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