古民家に住んでますvol.11 DIYで傘立て作りました
クロニカ恒例「だってお金ないし・嫌やけど・やらんとしょうがないやん」、略してD・I・Y!
梅雨編!!
ということで傘立て作りました。
傘立て、アンティークのかわいいやつあったんですけどね。壊れてるんですよね。
フレームがきっちり閉まらなくて、すぐに開いてしまったり、置いてるのが玉砂利の上という最高に不安定な場所だったので、いつもグラグラしてたり、こんな感じで傾いてたりしてたのです。
なのでちょっとこの梅雨の機会に、新しいやつを作ってみることにしました。
もちろん僕はDIYが嫌いなので、立方体の普通の傘立てなんか作りません。そんな凝ったもん絶対作りません。限界まで楽をしようと必死で知恵を絞ります。
そんで腕組みしてしばらく考えて、「あれ? 横向きの棒だけでよくない?」という事実に思い至りました。
だってさ、よく考えたら、みんな傘立てがなぜ必要なのかっていうと、玄関の床が濡れるからやん。
だから水受けの上に傘を設置する必要があるんやん。
でもうち、そんなんいらんやん。
だってさ、傘を置くところの床、土やん。
はい土。
これ、デザインで家の中に土を撒いてるんじゃなくて、素で地面なんです。大地ですよ大地。ground。
種まいたら普通に朝顔とか育つから。
てことは、ここにいくら水がたれようとも全然問題ないので、我が家の場合は水受けがいらないことに。
てことは、立方体である必要もなくて、フレームすら必要なくて、ただの横向きの棒でいける!!
この事実に気付いた僕は俄然やる気が出てきました。
いやー、古民家ってすごいですね。
そうと決まれば早速木材用意。
裏にある端材置き場でそれっぽいやつを探します。
僕はこのように古民家リノベーション工事の時に出た端材をたくさん集めて置いてます。
DIYとか補修とかでめちゃめちゃ使うので、皆さんぜひ端材は全部取っといてくださいね。
いい感じの棒を数本ゲット。
さて。
使う材料と道具は大体いつものDIYセット。
ちなみにこの時点でまだ何も考えてません。
古民家は基本、地面も壁も木や土でできているので、適当な端材を持ってくれば大体なんとかなるからです。
じゃあちょっと考え始めてみよう。
ようするにさー、壁からちょっと離れたところでー、1本の棒が横になって浮遊してればいいんでしょ?
でも浮遊は無理なので、何かしらの方法で「壁からちょっと離れたところで棒を横に固定する」のをゴールに設定しました。
一番でかい傘の長さを測って、それに合わせて大体の棒の高さを決めます。
で、まずは壁に何かしらを固定したいよね。
こんな棒とか。取りあえず固定。
以前やったDIYの棚作りのおかげで「土壁にビスが効く」ことを学んだ僕は、おもむろにビスをニューン!
そして反対側にはちょうどいい感じに木の郵便受けがあり、その後ろにこれまたいい感じに隙間があるので、その間に棒を差し込んでビスをニューン!
大工さんが作ってくれたかわいい木の郵便ボックスにハナクソみたいな点が2つ付きましたが、ホクロだと思うことにします。
はい次。
今度は郵便受けの側面に、目的の棒の右端を引っかける足場を作ります。
以前の棚作りの時もそうでしたが、荷重を受けるにはこういう「引っかかり」の上に乗せるのがベスト。
この木材は細すぎるので、ビスではなく釘打ちで固定することにします。
お次は他の材をカット。
ノコギリで切る時に異様に役立つ土間の段差。
ここでいったん完成図を考えてみる。
なんかこんな感じになればよくない?
よくなくなくない?
てことで、次は傘を引っかける棒を用意します。
傘立て職人の朝は早い。
木を削る規則正しい音が、日の出前の薄暗い工房から聞こえてくる…
みたいな感じで削ります。
傘をかける部分の角を、このように粗いやすりで落とします。
角を落とす理由は一つ。
なんかそれっぽくいい感じになるからです。
ガリガリしたら、次はその辺にあるサンドペーパーで適当にサリサリします。
DIYブログとかによく「最初は40番台、次に180番、最後の仕上げに400番を使うようにしてください。最初の40番台のものはあくまでベースづくりなので、ある程度当てたらすぐに次の180番に替えます。仕上げは400番が理想ですが、好みによっては100番で止めてもいいかも知れません」みたいなことが書いてますが僕はB型の文系なので全無視です。
ていうか僕はそもそも自分が持ってるサンドペーパーの番号を知りませんし今後確認する気もありません。
とにかくサリサリがツルツルになったら完成です。
完成したら、いよいよそのツルツル棒を取り付けます。
はい割れた!!
またやっちゃたよぉォォ俺のアホ-!!
下穴をあけるのを面倒くさがってビスを揉んで木が割れるということを、僕は人生でいったい何度繰り返せば学習するのでしょうか。
皆さん、覚えの悪い僕の代わりにぜひこの格言を覚えといてください。
下穴を笑う者は下穴に泣く、ていうか割れる。
まあなんとか止まってるぽいのでこのままいきます。
さて、ツルツル棒を取り付けたのはいいんですが、コの字型につけただけなので、端っこがグラグラする。
なのでそこにつっかえ棒でも立てようかなと思ってたんですが、子供たちがストライダーやアンパンマン号を乗り回してる時に折られる確率98%。
さてどうしたもんか。
ん?
あれれ? ここになんかいい感じの出っ張りがあるぞ?
ひょっとしてここに引っかければいんじゃね?
やってみよ!
引っかかった!
ていうかマジで引っかけただけですが、いけそうです。
てことは、完成?
ヤッター!!
傘をかけてみましたが、強度も充分。
と言っても下からの衝撃には異常に弱い、ていうか一瞬でつっかえ棒が取れるんですけど。
まあいいや。
取りあえずこれで使ってみまーす。
どうですかこの仕上がり。
なかなかかわいい傘スタンドじゃないですか?
今回かかった経費などはこちら!
【費用】0円
【制作時間】3時間
【消費カロリー】18kcal
【嫁の感想】「へぇ~」
我ながら、まずまずの結果だったと思います。
まあ使ってるうちに何か不具合が出るかもですが、その都度改善して、ブラッシュアップしていきたいと思います。
では最後にオチ。
既に気付いている人がいらっしゃるかも知れません。
ここを読んでる大工さんがもしいらっしゃったら、最初の方で「なんでやねん!」とツッコんでいることでしょう。
僕ですか?
正直に白状しますが、僕はこのブログを書いてる途中で気付きましたよ。
一番最初に壁につけたこの棒が、何の荷重も受けてないことを…
明日外そう…
おわり…