古民家に住んでますvol.9 DIY(どんだけいやいややるねん)
さーて今回の嫌々DIYシリーズは!!
棚!!
DIYと言えば棚!!
でもマンションとか普通の家の棚を作る情報はいくらでもあるけど古民家の土壁+吊り天に棚をつける方法は案外誰も紹介してないよ!!
という需要があるのかないのか知りませんが、
棚作りました。
というお話です。
古民家の真壁って、意外と棚がつけにくいんですよ。
だって土壁だから、壁にビス揉んで直接固定する方法は使えないでしょ。
天上も吊り天だから強度がなくて、上下に突っ張る方法も使えないでしょ。
あるのは巨大な漆喰の土壁と、かなり離れた左右の柱のみ。
もちろん賃貸じゃないので、逆上して土壁をハンマーで粉々に破壊して一面コンパネの壁に変えようが誰にも怒られませんけど、できれば穏便に棚をつけたい。
今回はそういうテーマです。
はいこれ。
うちの4畳ほどの納戸です。
うちは収納らしい収納がここしか無いので、我が家のありとあらゆる「しょっちゅう使わないもの」や「情が移って捨てにくいもの」や「ひょっとしたらいつか使うかも知れないもの」や「衝動的に買ったけどおそらく使うことがないという事実から目を逸らし続けてるもの」などが大量にここに運び込まれるわけです。
その結果がこの惨状。
既に歩けません。
で、棚を作ろう! そうすれば棚さんが何とかしてくれる! ということになり、ホームセンターに行ってきました。
購入したものは、この写真にある一番安い木材、杉のバラ板。
あとはスチールの棚受けと、棚受けを取り付けるレールです。
この棚受けとかレールとかはお近くのホームセンターでどこでも売ってると思います。
なんせ壁にレールを固定して、そこに棚受けをブッ刺して、板を渡せば、棚じゃん、という理屈ですね。
壁が一面コンパネとかベニヤだったら、壁に直接レールを取り付けて終了なんですが、ここは古民家。
立ちはだかるのは一面の白い漆喰壁。
そこで考えたのが、バラ板を横にして両サイドにある柱に留めて、そのバラ板にレールを取り付ければいんじゃね?
という方法です。
柱だといくら重さがかかっても平気なので。
つまりこういうことですよ。
とにかく荷重をどう処理するかっていうところが棚作りのポイントかなと思います。
では、実際にやっていきます。
まあこんな感じでね、インパクトさえあれば簡単にビス留めができるのです。
もちろん「ああっ!」とか「うわ何これ!」とか「今録画してるの!!」とか色々ありましたけど。
それでなんとか杉板を壁に張ることができたので、今度はそこに縦のレールを打っていきます。
はい打ちました。
もうここまで来ればもらったも同然。
ただ、真ん中の部分がやはりたわむ。
ビスが留まってるのは両サイドの柱と、上下の2点のみ。
どうしても壁の中央付近はだわんだわんします。
で、
ダメ元で、土壁にビスをにゅーん!と揉んでみました。すると…
案外いけた。
これは動画の中でも言ってますが、あくまでだわんだわんを止めるだけの対処です。ここに荷重を受けると一発でボロッと取れると思います。
ということで、棚受けをつけて、板を乗せて、完成!!
ウェ~イ!
棚はすごいですよ、こちらのビフォーアフターでぜひ棚効果を見てください。
ビフォー
アフター
棚、それは最高だ。
いやー、やっぱいいですね。
何がいいってあれですよ、棚もいいですけどやはり古民家ですよ。
マテリアルが土と木!
それを相手に何をやってもいいという自由度!
相手が土と木だから、だいたい「何ができるか」っていうのが分かるじゃないですか。
やってる最中もね、天井から土が落ちてきたり、土壁が剥がれたり、木が割れたりといろいろありましたけど、それも「壊れた」っていう感覚にはならないですからね。
業者を呼んでパーツを取り寄せて修理するんじゃなくて、
自然のものを使って自分で何かをつくるっていうのは気持ちええもんです。
僕はDIYは大嫌いですけど、自然のものは大好きですよ。
その上、ちょっとした出費と手間で生活が簡単に改善するんだから、めんどくせぇと思いながらも、時々こうしてDIYやってしまうわけです。
ということで今回は棚のDIYでした。
また次回、別のものをつくった時はご紹介します。