古民家に住んでますvol.12 DIYで縁台直しました
クロニカ恒例「だったら・いっそのこと・やめちまえよ」、略してD・I・Y!!
前回のDIY投稿からもう1年ですか。早いもんですね。
この1年の間、僕がまったくDIYしてないとお思いでしょうがまさかそんなことはありません。
古民家に住み、僕の年収が日本の平均値を下回っている以上、日々容赦なくDIYの必要性に襲われ続けてきたのです。
なので結構たまってるんですよね。DIYネタ。1年間だけでなく、それまでも忙しくて記事にできなかったネタが色々あるのです。
今回の縁台なんて2年前ですからね。
リノベーション体験ブログが終わって一息ついたので、こういう溜まりまくったネタも小出しにしていきます。
さて、久々のDIYは縁台の補修!
皆さん縁台知ってますか縁台。
アニメイラストで花火見ながらスイカ食べてるヒロインの女の子が座ってるでっかい台みたいなのあるでしょ。それです。
縁台とは基本的にスイカを食べる時に使われるでっかい台です(適当)。
これ、どっかの解体現場について行った時にもらったんですよね。
「いる?」って言われたんで、いりますと。
しかも2個。
縁台ってシングルベッドくらいでかいんで「個」ってカウントするのが妥当なのか分かんないですが、2個。
一つは状態が悪く、一つは状態が良かったので、状態の悪い方を庭に出しっぱなしにして日常使いにしてたら、びっくりするほど早く腐っちゃいました。
やっぱ雨ざらしで、板が薄いとか、水が貯まる部分とかは、すぐにダメになっちゃいますね。
てことで、これを直すぜ!
あ、まちがえた。
本当は大工さんに直してもらいたいけど2万円とか取られるのでケチって自分で嫌々直すぜ!!
と意気込んで近所のホームセンターコーナンに来てみたら、思っていたような木材が売ってませんでした。
どうしよう。
まあ相談するだけならタダだし、大工さんに聞いてみよっと。
撃沈。
えーーーー。
めんどくせーーーーーー。
元々やる気がないのにもうここで気持ちがポッキリ折れかけましたが、そうだ、確か壁に張ったバラ板が残ってたなと思い出し、裏の端材置き場を見てみると…
なかなか良い感じのバラ板発見!
気持ちが前向きに!
ちなみにどこに使ってる板かというと、この部分です。
僕はいつも言ってますが、やっぱり工事で出た端材はできるだけ集めて置いておくのが吉ですね。
いつどんな時に役に立つか分かんないですからね。
それでは、材も揃ったところで補修に着手です。
縁台の腐った板をバールで剥がしていきます。
「よく『バールのようなもの』って言うけどバール以外にバールのようなものがあるん?」でおなじみのバールです。
これは一家に一本はマストですよ。
何かを壊す作業には必須ですし、将来生活に困って強盗する時にも役立ちます。
これを隙間に差し込んで、てこの原理でメキメキってやるんですが、腐った板なんかウェハース並にサクサク食感なので簡単に剥がれていきます。
はい完了。
次は、縁台の枠や胴縁に残った古釘を抜いていきます。
これもバールに釘抜き用の切れ込みがあるので、そこに引っかけて抜いていくのです。
2年前なので子供がちっさい。
え、僕がやらないのかって?
やりませんよ。なんで子供ができることを僕がやらなくちゃいけないんですか。
我が家では子供は子供ではなく「できることが少ない大人」であり、中世のように貴重な労働力としてカウントされているのです。
がんばれー。
古釘を抜き終わったら、ひっくり返して、この機会に胴縁の補強をしておきます。
長年の歳月により木が痩せて細くなり、結構グラグラしてたんで、こんな感じで適当に端材を打ち付けて固定しました。
お次はバラ板を並べて採寸、カット。
最後の一枚が中途半端な幅になるため、これを丸ノコでギャーンとカットします。
持ってない人は手ノコでギーコギーコやってください。
あとはトンカチすればサクッと完成。
楽勝です。
で、今回は悩んだんですが、やっぱり雨ざらしになる以上は耐水処理が必須だということで、ペンキを塗ることにしました。
子供たちにどんな色がいいか聞いてみたら「金色!」「青色!」というので白色に決定。
木にペンキを塗る前にアク止めのシーラー。
まーそりゃ自然に木の色がエイジングしていくのが一番いいのは分かってる。
でもここは過酷な屋外環境。
味わいとかデザインとかそんな生っちょろいことは言ってられない無慈悲な世界なのです。
塗るべし!
完成!!
ペンキ塗ったら完全に西洋の感じになっちゃいましたけど、まあうちの庭には合ってるような気がします。
これで当分は戦える。
お母ちゃんに怒られるやつ。
~そして2年の月日が流れた~
ということで現在の姿はこちら!
なかなかいい具合にエイジングかかってますな。
アンティークショップでこういう感じのやつ見かけて、「長年の歳月により刻まれた風合いが素晴らしい…」とか思いがちですけど実際はペンキ塗って2年でこんなんですわ。
ちなみにこの2年の間に本格的に構造材が腐ってきたのでもう一度補強手術してます。
まあまあ、これであと数年はOK。
縁台ってめちゃデカいし、普通のご家庭にはまず置けないと思うんですが、庭のある古民家なら何個でも置くことができ、また、なんかいい感じに映えます。
そしていい感じだけじゃなくて、座ってスイカ食べたり、ぼーっとコーヒー飲んだり、布団を平置きして干したり、子供の演劇の舞台になったりと、いろんな方面で活躍してくれます。
なので古民家を購入された際はぜひ、大工さんに縁台を作ってもらってください。
なかなか優れた古民家暮らしのオプション品ですよ。
そんなわけで今回は縁台DIYでした。おつかれっした。