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古民家に住むためにまず最初にどう動けばいいか

古民家に住む

最近、周りで「古民家に住みたいがまず最初にどうすればいいか分からない」というお声をよく聞くことがあり、そういえば「順序」についてちゃんと書いてなかったっけな、と思ったので、今回はそういうお話をさせて頂きます。

えー、結論から言います。
まず一番最初にやるべきことは、日本中のいろんな古民家を見て回ることです。
え、そうなん?
と思った方。そうなんです。
売り物件でも旧〇〇邸でも猫カフェでも民泊施設でも有名な心霊スポットになってる廃屋でも何でもいいです。とにかく足使って、いろんな古民家を見てください。
僕がいろんな方の古民家移住計画に触れて思うのは、やっぱり、「物件を見る目」が何より大事なんだということです。
「見る目」とは知識であり、経験です。
どんなに外観が良くても、ひょっとしたらどこかに落とし穴があるかも知れません。どんなに中身が魅力的でも、自分の暮らしには合わないかも知れません。
ここまで書くともうお分かりでしょう。
そう、これは、
配偶者選びとまったく同じなのです!!
古民家の最低限の知識も経験もなくパッと見でステキ~♡と思ってその物件を購入するということはすなわち!
恋愛経験もなくパッと見イケメンでステキ~♡と思って即結婚するようなもの!
そして結婚してみたら実はクズで3股かけてて借金もあって半年経たずにヒモ化してもうあたしの人生めちゃくちゃよ!! となるのです!
こわっ!
まあ「それでも…彼が好きなの…」という別の幸せの形もありますけどね。

てことで、まずは知識と経験ですね。
とは言っても、べつに建築学校に通ったり本を読んだりする必要はないです。
現物をたくさん見てください。
ボロボロの古民家、オシャレな古民家、雰囲気が悪い古民家、憧れの古民家、豪華すぎる古民家、ショボい古民家。いろんな家があります。
いろんな家を見ると、なんとなく分かってきます。
古民家の平均値と、自分の好みが。

平均値が分かると、空き家バンクで見つけたその物件の状態が分かるようになります。
この家は平均よりもかなり狭いな、とか。
平均よりもかなり豪華だな、とか。
ずいぶん傷んでるな、とか。
そして、
その物件がどれくらい自分にフィットしてるかも分かります。
この家は前に見たあの〇〇邸よりもずっと好きだな、とか。
この家は窓が少なくて嫌だな、とか。
この家はめちゃくちゃいいけど売値が高くて無理だな、とか。
自分に1億あればな、とか。
1億欲しいな、とか。
そういえば駅前で「この売り場から1億円出ました!」って書いてたな、とか。
はー1億ほしい。
何の話でしたっけ。
とにかく「わからない」という状態を少しでも無くしていくことが成功への近道ではないかと思うのです。

分からないのは、知らないからです。
別に古民家に限ったことじゃありません。
知ってるのに分からない、という状況はそんなに無いです。大体において分からない=知らないです。
なので古民家を知ればいいんです。
もちろん本当に詳しいところはプロに見てもらうべきですが、施主の最低限の勉強としては、
見るだけでOKです。
これから自分は古民家に住むのだ、勉強するのだ、という意識で古民家を巡ってみると、ボゲーと見てた以前と違って、様々なところに気付くはず。
そうしてちゃんと知識と経験値を増やしてレベルを20以上にしてから、ようやくボスに挑みましょう。って話です。

そうするとどうなるかというと、お金が浮きます。
状態・条件がよく、自分にフィットしてる古民家を一発で当てることができるので、お金がかかんないんです。
僕がもしもう一度別の古民家を購入してリノベすることになったとしたら、おそらく前回の半額以下で、今と同じレベルの生活環境を作ることができるでしょう。
少なくとも1000万円くらいは余裕で浮くと思います。
お金が浮くということは良いことです。
銀行から住宅ローン融資を渋られても、なんとか自己資金+リフォームローンで古民家を直せるかも知れません。
あとから雨漏りが見つかっても、柱が腐ってても、浮いたお金があれば直せるでしょう。
お金があれば何でもできる!
お金があればあんしん!
はー1億ほしい。

このように、リノベーション費用が浮くという理由から、古民家リノベーションにおいて「見る目」は一番大事なのです。
順序でいうと、物件選びや工務店探しは二の次。まずは「見る目」を養うこと。
僕は経験からそう思います。

今回はそういうお話でした。

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