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古民家リノベーション体験談101 第二期工事のプランを考える

【前回までのあらすじ】ヒョロガリな君も3年あればムキムキになれる!

本日は12月30日。これを書いている現在は14:30。
現時点で私、まだ年賀状を書いておりません。
友人用はもちろん、親族用、さらには仕事でお世話になっている方々、目上の方々への年賀状にも一切手を付けることができておりません。
それでもブログを書くという、この鋼の精神。
ああ、B型に生まれてよかった!(よくない)

ということで今回はついに第二期工事のお話に入っていきたいと思います。
普通ならきりのいい新年から新シリーズをスタートすると思うんですが、B型なのでそんなことはしません。
年末感を無視してマイペースで進めていきます。
さて、これまでを軽く振り返りますと、お金が底をついて途中で工事が終わったと。そんであちこち金策に走り回って、1年が経ったと。ここまではお話したと思います。
今回はその後、どうにかこうにかお金を借りることができ、これで残りの工事を進めていけるヤッター! と喜びながら心のどこかではもはや総額いくらになったか分からないほどの借金を抱えた今の自分の状況はひょっとしてもうアウトなのでは? というほんのりした不安を抱えたところから、この体験談を再開します。

第二期工事プラン

おさらいです。
この赤い部分が手つかずのエリア。そしてそれ以外が、既にリノベーション工事済みのエリアとなります。
こうして見ると実は生活に必要な部分(水回りなど)はほとんど工事を終えてるんですね。
玄関以外は。
なので1年という待機期間もそれほど問題なく暮らすことができたのです。
玄関以外は。
そして今回、いよいよ残りの赤いエリアをリノベーションしていきたいと思うわけです!
玄関も含む!
借金最高!

でもちょっと待って。
工事の前にプランですよね。
分かっております。わたくし、金策期間の1年のあいだ、無駄にゲームばかりやっていたわけではありません。
というか母屋のリノベーションプランを練った時と同じく、やっぱり今回も「住みながらの1年」という準備期間があったおかげで、かなり正解に近い答えを手にすることができたんじゃないかと思います。
僕が工事を放置して1年間住んだ結果、下記のことがわかりました。

1. 玄関は必要だよ!
2. 土間は作業にも使うよ!
3. 仏間&座敷は生活に必要じゃないよ!

なるほど。
この感想を元に、あらためてざっくりプランを練ったところ、こうなりました。

第二期工事プラン

以前、ざっくりと間取りのプランについてご説明した回がありましたが、そこで「なぞ」とされていた二つの空間、すなわち土間と仏間に関してはこのような結論になったわけです。
以下説明します。

①…前の投稿で「慣れる」とは書いたものの、やはり玄関は欲しい。なので玄関の造作はマスト。玄関絶対欲しい宣言。
②…同じくこっちにも壁が欲しい。壁があるとすごく安心するから絶対欲しい。壁じゃなくても何かしらのもので塞ぎたい。そして土間空間は作業スペースにもできるように天井を張らず土足で仕切りもつくらずそのままにしたい。
③…無くても全然困らないことが分かったので、単純にきれいにするだけでOK。

ということです。
これは頭の中で考えたわけじゃなく、実際に住んで感じたことなので、まったく迷いはありませんでした。
このプランを実際の工事に落とし込んだ結果、最終的にこうなりました。

第二期工事完了後

①…めでたく玄関がつきました。玄関最高です。
②…巨大なスチールサッシで穴を塞ぎました。土間は土足のまま、半分を板張りにしました。
③…全部拭き掃除して、漆喰を塗り直して、新しい畳を入れました。

このようにおおむね予定通り工事を終えることができました。
ただちょっと2点ほど不思議なことがありまして、なぜかふと我に返ったら知らない間に土間に高そうなスチールサッシがつけられてあり、その南側には道具小屋や大谷石のポーチが作られ、仏間にも大変高価なヘリンボーン床がなぜか張られており、その結果なぜか予算が大幅に超過していたのです…
不思議ですねえ…
恐ろしいですねえ…
文系B型の右脳人間の家づくりというものは…

いやもうほんま何回同じ失敗するねんと。
あれだけ痛い目を見たのに、今回も「見積なしでかかった分だけ請求」方式でしたからね。
当時の僕を四文字の日本語で表すと「ヤケクソ」ですね。
もう見積とか予算とかどうでもええっすわ、と思ってました。
だってもうここまで来たら最高の家をつくるしかないじゃないの!!
全力だ!!
当たって砕けろだ!!
いっけぇぇぇぇぇぇ

その結果、修復不能なくらい粉々の破片になった僕でしたが、クロニカはそんな破片の残骸の中から生まれました。
だから結果オーライなんです。
そこで日和って普通の仕様にしてたらきっと誰にも注目されないしクロニカも生まれてないし僕はメディアに出ることもなく毎日暗い部屋でゼルダするだけの人間になっていたでしょう。
人生なんて分からんもんです。
だから皆さん、後悔の無いよう、思った通りの家づくりを全力で考えて、当たって砕けてみてください。
骨は僕が拾います。

以上、今回は第二期工事のプランニングとその結果のお話でした。
本年はクロニカをご愛顧頂き誠にありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願いします。
皆さんよいお年を!
僕は今から年賀状やります!
ひー!!

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