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古民家のリノベーション費用をめちゃくちゃざっくり説明してみる

古民家の土間玄関

なんだかんだでよく分からない古民家リノベーション費用。
僕も過去記事で自分の家にかかった費用は公開していますが、じゃあ、わたしが買おうとしてるこの家は一体どうなのよと、この目の前にある古民家はいったいいくらで住めるようになるのよ!
どうなのよ!
はっきりしなさいよ!!
ふざけんじゃないわよ!!

と、
皆様がご立腹されるのも無理ありません。
世の中には「〇〇〇万円でリノベしました♪」という情報はあっても、それは旦那が建築士だったり、夫婦でゴリゴリのDIYが前提だったり、いやリノベしたっつってもこんなボロい家は嫌やわ…という仕上がりだったりして、結局、私たちが求めている「普通の感じで、普通の古民家を、普通にリノベしたら〇〇〇万円かかります」という情報とは全然違ったものだったりします。

なので今回は「普通の古民家を普通にリノベしたらいくらかかるか?」を説明していきたいと思います。

それではまず最初に、そういう疑問をお持ちの方々に言わせてください。
「普通普通って言うけどきみの普通はこっちの普通と違うんだよおおおお!!!」

……
はい。すっきりしましたね。
大丈夫です。あとでちゃんと金額言いますから。ページ閉じないで。
では説明します。
まず僕が最初に絶叫したように、「普通」といっても僕はあなたじゃないし、あなたは僕ではないので、あなたのとっての「普通」がどんな世界なのか僕にはさっぱり分かんないんです。
とかいきなり言われてもピンと来ないですか?
じゃあ下記見てみてください。
これは僕にとっての普通なんですが。

まず、ローンは全力で借りれるだけ借りますよね。普通。
そして家は不便でも面白い方がいいですよね。普通。
家に穴空いててもべつにどうでもいいですよね普通。
トイレは一家に一つですよね常識的に考えて。
誰だってお風呂には全力でお金をかけますよね。
ご飯はもちろん毎日カレーでいいですよね。
焼き魚なんかどう考えても人間の食うもんじゃないですよね。
車はハンドルとブレーキとアクセルと屋根があればあとはどうでもいいですよね。当たり前ですけど。

ね?
「ぼくが思う普通」というもののヤバさを分かって頂けましたでしょうか。
とある社長が言ってました。
トイレの窓ひとつとっても、普通トイレには窓があるだろ派と、普通トイレに窓なんか無いだろ派がいると。
人間そういうもんです。
「これって普通にやったらいくらなんですか~」
「え~っと〇〇〇円くらいですかね~」
みたいな会話の無意味さ! かつ危険度の高さ!
仕事でそんな会話してる人がいたら間違いなくあとで揉めまくって裁判沙汰になること間違いなし。
それくらい「普通」というワードはヤバいのです。

でね、
そんなこと知っとるわいと、そんなことは分かった上でお前に訊いとるんじゃと、そういう方も大勢いらっしゃいますので、そんなことを大前提として、無責任に、「普通の古民家を普通にリノベーションしたらかかる金額」をお伝えします。

まず、解体。200~400万円。必要ないなら0円。
次。屋根。瓦葺き替えなら400~600万円。状態がよければ触る必要ないので0円。
次。水回り。全部やり替えて300万円。知らんけど。
次。外壁と内装で200万円。知らんけど。
次。電気水道ガスで100万円。知らんけど。
次。傷んでるとこの補修で200万円。知らんけど。
最後。その他なんやかやで200万円。知らんけど。
合計、
1500万円くらい! 知らんけどな!!

この「1500万円」という数字は以前にもブログで書いたことがありますが、今適当にみつくろっても、やっぱり同じくらいの金額になりました。
もちろん200万円で済むリノベもあれば4000万円かかるリノベもありますけど、めちゃくちゃざっくり言うと1500万円ということにしといてください。
まーそんだけあったら普通に暮らせるっしょ。
あんたの「普通」って何か知らんけどな。ガハハハ!
ということです。

もう一つ重要なのは、仮に僕があなたの「普通」を瞬時に読み解いて出した見積が1500万円だったとしても、その「普通」さえ月日のうつろいと共に変わってしまうということです。
たとえばシステムキッチン。
何ヶ月も悩んで、ショールーム回りまくってパンフレットもらいまくってネットで調べまくって、もうこのメーカーのこの型番以外考えられない! と思っていたとしても、そのあとインド旅行してガンジス川に入って透き通るような朝日を目の当たりにした瞬間に人生観が一変してこれまで自分がどれほど消費社会に染まっていたかを悟って涙を流したとしたら、たぶん買うキッチンの型番変わると思うんですよね。
それほど人間というのはうつろいやすいものですが、そこを計算に入れてる人は少ないんじゃないでしょうか。
やっぱ家づくりって「その時点」の自分の最高の理想MAXを目指してしまいがちですからね。
そしてものを売る側はそんなことは知ったこっちゃないので、こういう話は見積にはあんまり出てきませんね。
逆にこういう話をしてくれる設計士さん、工務店さんは信用できます。
プロに聞いてみた」コンテンツでインタビューさせて頂いている皆様もよく「何年かしたら考えも変わるからね~」と仰います。
これぞ家づくりの的確なアドバイス。
つまり何が言いたいかというと、リノベにいくらかかるかっていうのはまあ適当に1000万円とか1500万円とか思っといて頂ければそれで良くて、本当に大事なのは「あなたにとって最低限必要な金額を見定めてくれる人」を見つけること!
ですね。
そういう人に出会えるかどうかが勝負といっても過言では無い。
僕もそういう人に出会っていれば、たぶんローン返済年数が10年は短くなっていたでしょう…

ということで今回は古民家リノベーションの費用にまつわるお話でした。
僕は70歳過ぎてもローンを払い続けますが、これを読んだ皆さんがそういう人に出会い、ご利用がとっても計画的になることをお祈りしております。

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