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古民家の選び方1 土地編その3

屋敷

前回までのあらすじ】なんかよさげな物件見つかった → 屋敷?

「ここですわ」
と不動産屋さんに言われて顔を上げると、そこには立派な漆喰の塀がダーッと続き、でっかい入母屋の玄関がどーんとある、屋敷以外の何物でもない屋敷でした。
えっちょっまっt
とか考えてるうちに内覧スタート。
ここが居間で、ここが台所で、ここが座敷で、離れで…
誰でもそうだと思いますが、初見で不動産物件を冷静に分析できる一般人はいないと思います。しかもその物件、土地約180坪。建物面積約256㎡。平均的な戸建て3軒分です。
何が何だか、次から次に押し寄せる圧倒的な情報量にアウアウ言ってるうちに内覧は終了しました。

で。
家に帰って、冷静になってみると、まあでかい。でかすぎ。
念のため周りに「でかない?」て訊いてみても
「でかすぎ」
「でかすぎです」
「(笑)」
みたいな意見オンリー。
ですよね。
それに物件自体、すごく魅力があったわけでもなかったんです。よく雑誌で見かけるような素敵な窓とか、かわいい洗面所とか、癒しの空間とかは全然なくて、普通に住んではるんで、古民家といっても普通の人が普通にリフォームしてしまってるんです。縁側は魅力的でしたが、他はアルミサッシに変えられてたり、バキバキに増改築してたり。さらに天井も床も壁も美しいとは言いがたく、物は大量にあるし、仏間の遺影の方々はこっち睨んでるし、テンション上がる要素ゼロ。
だったんですが。
数日経ってさらに冷静に考えてみると、「土地」というか「立地」においては、これまで出会ったことのないくらい好条件であることに気付きました。

先述の通り、僕はそれまで天竺クラスの土地を希望していたわけです。
しかもそこに古民家が建ってるという縛りで。
ところが例のリストと今回の物件を付き合わせてみた結果、なんと条件を7割ほどクリアしてることが分かりました。
もうこれは買うしか!!!
と。
家の方は直せばどうにかなるっしょ。きれいに掃除すればいんじゃね? と軽く考え、それほど検討せずに購入前提で動き始めたのでした。
ちなみにタイムマシンがあるなら、戻りたいのはここです。
この瞬間に戻って過去の僕にドロップキックです。
まあそれは追々話すとして。
土地としては奇跡レベルの物件だったため、結局、ついに購入に至ったのでした。

さてこのシリーズ、タイトルは「古民家の選び方 土地編」です。
次回はそういうお話をしようと思います。(遅)

つづきます

 

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