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古民家の選び方1 土地編その4

殿ォ
(「スパーンスパーンスパーン!」ってできる三間続きの和室)


前回までのあらすじ】古民家買ったウホ


土地編最終回となる今回は、古民家付き土地についての考え方を書こうと思います。
これまで書いてきた通り、売りに出されている古民家物件は、基本的に理想とはほど遠い立地に建っているケースが多いと思われます。
崖の上。嘘みたいな山奥。調整区域で再建築不可。廃村5秒前の集落。特に接道に関しては道があるだけラッキーだと思うタフネスが必要かも知れません。
ただ、その代わり古民家そのものがものすごく良物件だったり、窓の格子が最高におしゃれだったり、価格がめっちゃ安かったりと、他の条件でぐぐっと惹かれる場合も多いと思います。
思うに、
一般的な住宅地に建っている建売や注文住宅なんかは、その住宅地の「平均値」というものが歴然とあります。どこも似たような広さで、似たような便利さで、ほぼ同じサイズの面積です。
ところが古民家物件というのは、立地にしろ建物にしろ価格にしろ、「平均値」というものが全くありません。
ようするに100点のポイントと0点のポイントがでたらめに混在してるんです。
それって素敵やん?
ワイルドやん?
と思えるそこのあなた、きっと古民家暮らしに向いてます。
そう、古民家はダイナミックなんです。
嘘みたいな広さだったり、アホほど安かったり、想像以上に不便だったり、そういうのを丸ごと楽しむ度量が必要です。
だから、理屈じゃなくて直感で選べばいいと思います。
どうせあれこれ計算しても意味ないですから。


僕自身のことを言うと、実は物件選びは、ちょっとミスったなという部分があります。
前回の通り、土地についてはこの上ない条件だったんですが、建物と庭については、なんかビビッとこなかったんですよね。
それでも「すごくいい条件だから」とか「坪単価が安いから」とかいう理屈で購入を決めちゃったんですが、今思えば古民家なんか理屈で買うもんじゃないですね。僕なんか結局、気に入らないところを全部やり直してすごいお金がかかったし、「冬場の庭が暗い」というお金で解決できない部分はいまだに文句言ってます。
庭の日照なんか、気付きそうなもんでしょ?
見るからに隣に藪があったり、アパートがあったりするんだから、そりゃそうだろと今は思いますけど、内覧の時には案外気付かないもんです。
それを補うのが「ビビッと」センサー。
ほら、マイホーム作りの雑誌なんかでよく言ってるやつですよ。
「もう主人が一目惚れしちゃって、絶対にここにするって譲らないんです。でも住んでみるととても気持ちがよくて。毎朝鳥の鳴き声で目を覚まし、夜は虫の音を聴きながら星空につつまれて眠る。ほんとうに何もかも満足してます♪」とかいうやつ。
そういうの読むと毎回 嘘つけこの野郎 って思うんですが、でもあながち嘘ではなくて、色々は不便はあるけど、一目惚れパワーであばたもえくぼになってるんでしょうね。その力は案外バカにできないなと思います。
一目惚れまでいかずとも、「なんかいいな」っていうので充分ですよ。
いろんな要素がデタラメに混ざってる古民家物件選びは、そういうのがたぶん一番大事です。


あ、そうそう。最後に大切な事実を。
「災害」については、古民家付きの土地は基本的には大丈夫です。
なぜかって?
だって家がそこに100年建ってるんですよ。
台風の通り道でも、洪水や土砂崩れのある土地でも、無理に造成された土地でもないってことです。
昔の人は広大なエリアの中からベストな場所を選んで集落を作ったはず。
だからその点に関しては安心できるというのが、隠れた、しかし重要なメリットなんです。


以上、全4回にわたってお届けしました土地編、いかがでしたでしょうか。
ミスったとか言いながら、それ以外は大満足の毎日です。
実は僕も毎朝鳥の鳴き声で目を覚ましてるんですよ。

うるさくて。

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