古民家リノベーション体験談24 続・リノベにかかる費用の話
【前回までのあらすじ】古民家リノベーション費用で新築建つくらいかかるけどコスパは良い
皆様、お茶を濁したような写真ですみません。
僕は今回もタイトル写真を一万円札の札束にする勇気はありませんでした。
そんなことはどうでもいいですね。
今回は前回に引き続き、古民家リノベーションにかかる費用のお話です。
僕が古民家にまつわる情報を探しまくっていた時、最も情報がなかったのが「費用」に関するものでした。
「スケルトンにするとかなりの大工事になり、コスト的にも苦しくなります」
「見積が思ったより高かったので、自分たちで安く済ませました♪」
「古民家のリフォームは見えないところにお金がかかります。なので、予算の10%程度は多めに見ておくと良いでしょう」
だからそれなんぼやねん! 具体的に!!
と叫んでしまうのは僕が大阪人だからでしょうか。
そうではないと思います。
皆さんそこが知りたいはずです。
皆さんが、いつもいいとこのランチに行ったりしょっちゅう子連れでUSJに遊びに行ったりしてる友達家族の総預金残高を知りたいのと同じです。
みんなが求めているのは具体的な数字なのです。
とは言え、そういうことはおいそれとは言えません。
工務店や設計事務所が「1500万円で古民家リノベーションしました」とかネットで言おうもんなら3秒後に「うちはなぜ3000万もかかったんだ!」という苦情が殺到するでしょう。
だいたい広さもコンディションも立地もばらばらな物件に対して、現地調査も無しに具体的な数字なんか言えるわけないです。
これはいろんな業界でも同じことですけどね。
また一方で、施主側が高額な工事の話をすると、SNSで貧乏生活を演出していたキャラが崩壊したり、友達がいいね!してくれなくなったり、勘違いした親族が金の無心にやってきたりと、色々な弊害があります。
まあそういうことで皆さん、お金の話に関してはダンマリになってしまうのですね。
さて、ここまで引っ張ってきたからには私、具体的な金額を言わないわけにはまいりません。
わかってます。
言える範囲で公開します。
僕はクロニカを盛り上げたいんです。
ざっくりいきますよ。
・屋根関係 合計600万円
・内部解体 150万円
・玄関、縁側、床板張り 300万円
・建具購入&取付 100万円
・水道と電気 90万円
・キッチン 拾ってきたやつ
・風呂 離れにあるので対象外
・塗装 DIY
・その他諸々 100万円
・土間に大谷石入れたりスチールサッシ特注したり仏間にヘリンボーン貼ったりなんやかやで400万円
母屋関係はめちゃざっくり書くとこんなもんでしょうか。
合計1740万円。
この他にも離れの解体やら新築やら知らん間に消えた200万円やら色々ありますから、すべての金額を合計するともはや「フフッ」という変な笑いしか出てきませんが、でもまあ前回お伝えした「1500万くらいかけたら快適になるよ」という目安はお分かり頂けるかと思います。
【※2024年5月追記:最近資材がめっちゃ値上がりしてるので今ならこの1.5倍くらい見といた方がいいよ!新築もな!】
もちろん、うちがこの金額だったからと言って皆さんの古民家も同じになるわけではありません。
繰り返しますが、広さもコンディションも立地もばらばらなんですから。
たとえばうちと全く同じ古民家があって、全く同じコンディションであっても、家の前の道が狭いだけで見積額が結構変わってきます。
ダンプもユンボも入れない場合、解体にせよ新築にせよ全部人力になるわけです。てことは、人件費がボディブローのようにかさんできます。
あるいは全く同じ立地であっても、原因不明の雨漏りがしてると屋根を全部やり直した方がいいんじゃないか、という話になります。
さらに言うと全く同じ広さ、状態、立地であっても、例えば栃木県からユニック4トンをチャーターして大谷石を大阪まで運んだり鉄作家さんに自分がデザインしたスチールサッシをオーダーメイドするかしないかで全然変わりますし、
そもそも大阪市内の工務店に頼むのか、和歌山県の工務店に頼むのか、大手ハウスメーカーに頼むのかでも費用が大きく変わってきます。
もっと言うとその人が潔癖なのかどうか、古民家の縁側が大好きかどうか、お風呂を大事にする人なのか、地震を恐れる人なのか、そんな部分で見積は星の数ほどのパターンが生まれます。
いかがでしょうか。
一応僕が聞いた範囲であれば、古民家再生費用はだいたい1000万~3000万くらいの間になるようですが、500万円のリフォームもありますし、4000万円以上のリノベーションも当然ながら存在します。
特に古民家のリノベーションというのは自由度がとても高いものです。ゆえにその費用というのは、その人が何を重視するかによって大きく変わってくるのですね。(結論)
とまあ、結局よそと同じ結論になってしまうのですよ。
そりゃそうだよ。
でもまあせっかくこのブログにお越し頂いた方々に、何の手土産も無しじゃ格好がつきませんので、一つお渡ししておくと、
解体屋さんはアイミツ取った方がいいかもです。
やばい業者につかまるリスクはありますが、僕の場合はたまたま見つけた解体業者のアイミツサイトを利用した結果、100万円浮きました。
フフッ。
意味分からん。
意味分からんわこの世界。
手元に届いた見積書を見比べながら、僕は細い目でそう呟きました。
長くなりましたが、お金の話は大事なので、もう少し喋ります。
つづきます。