古民家リノベーション体験談93 渡り廊下は素敵
【前回までのあらすじ】これ、ずれてない?
さて渡り廊下編、第二話。
玄関を諦め、渡り廊下を作ることにして、着工! となりました。
元離れを解体した時にぶった切った母屋の断面を整理して、どこに開口(廊下の入口)を作ろうかと考えて、よし、ここしかない、と決定。
一本だけ邪魔な柱がありましたが、それは移動できるということで、こんな感じで左に移動してもらうことに。
ちなみに〇マークはそのまま残した柱です。
で、こうして作った入口から、離れの方に廊下をまっすぐに渡して、離れの玄関とドッキングさせようぜ! という作戦です。
なお当時の離れの玄関はこんな感じでした。
これを玄関と表現していいのか分かりませんが、「家の中に入るためのドア」という意味においては、ここが離れの玄関です。
屋根がないので、雨が降るとあっさり靴が全滅するという、雨天中止タイプの玄関です。
我ながらひでぇ暮らし。
別角度にて。
左にある玄関の前に、何やら木の箱がちょんちょんと置かれているのが見えると思いますが、これが前回の記事でお話しました「ちょんちょんと適当に置いたコンクリ」でございます。
基礎の代わりにこんな感じで適当にコンクリを置き、その上に床を渡して、渡り廊下になるのでございます。
そうするととてもお安いのでございます。
そんな感じで工事を進めていったわけですが、なんか、コンクリの位置が玄関とずれてる?
あれ?
ちょっと待ってこれずれてない?
まっすぐに通らなくない? なくなくない?
大工さん「ずれてるっすよ」
え、じゃあどーすんの?
大工さん「玄関の場所変えます」
え。
なにその創造神みたいなセリフ。
いや、実際創造してるから創造神なんですけども。
つまりどういうことだってばよ!!
と叫んだ僕でしたが、つまりこういうことでした。当時のインスタをご紹介します。
まさかの玄関ちょっと横に移動。
戸締まり不能。
戸締まりっていうか、玄関戸がないのでどなたでもご自由に上がって頂けます。
これがうわさのオープン外構ってやつか!(違う)
別角度よりもう一枚。
ぼくらこれ、幼児と乳児かかえてこんな暮らししてたんですよね。
今となってはこんなことよくしてたなと。
これもまた一つの施主ゾーンではないでしょうか。
僕らがラッキーだったのはこの工事がちょうど4月だったということ。
暑くもなく寒くもなく、また虫さんたち以外の侵入者もなく、渡り廊下完成までの期間を無事に過ごすことができたのです。
ていうか4月ってたまたまやからね。
「4月にしないといけない」「真冬は工事できない」とか誰もそんなこと考えてなかったからね。
ただのラッキーです。恐ろしい。
さて、この写真が撮影されたのは4月18日。
それから2週間ほどこの状態で暮らし、そのうち虫たちがいい感じに住み着き、「この家ええわぁ~」「あ、そうや他のみんなも呼んでこよ!」みたいに思い始めたある日!
ついに!
渡り廊下が完成しました!
ビフォーアフターもどうぞ!
ちなみにこのアフター写真は最新のもので、真新しく雨戸がついてますが、とにかくこんな感じでドッキング! したわけです。
めでたしめでたし。
…という風には、簡単にいかないわけですが。
そのお話はまた次回。