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僕が古民家を選ぶまで その5

前回までのあらすじ】古民家物件が見つからねぇ

前述の通り、これまでも「古民家」は好きでした。
旅行先でふらっと立ち寄った街や村の案内図、そこに大体「旧○○家住宅」ってありますよね。ああいうのを毎回ちゃんと見に行くくらいは好きでした。
軒の深い縁側とか、格子窓とか、ゆらゆらガラスとか、畳とか、いわゆる今日の「古民家カフェ」が売りにしてるベタな要素に、ベタに憧れてました。
でもそれはあくまで「店舗」ですから。
見栄えだけの世界。
実際にそこに住むとなると、いろんな調査が必要でした。

僕が気にしたのは以下の点。たぶんみなさんも大体同じだと思います。

1. あと何年持つの?
2. 暗くない?
3. 寒くない?
4. 危なくない?
5. 匂いとかは?

結論から言っておくと全部解決できました。
ただ、素人である僕の場合、解決できそうかどうかなんて事前には全く分かりません。
正直、購入においては吐きそうなほど悩みました。
でも調べていくうちに、不安な点以上に、素敵だと思える部分がたくさんありました。それで思い切ることができたんだと思います。
その後、ご縁があって今の家を購入し、ご縁があってうちの親方に出会い、なんやかやあって最終的にオールクリアとなったのでした。
とかさらっと書いてますけど、クリアになるまで紆余曲折を経て3年かかってますからね。
これ読んでるみなさんが心底羨ましいです。
僕の時は、そういうこと教えてくれる人、誰もいませんでしたから。

では次に、素敵だと思える点について。
これはなかなか文章にしても伝わるかどうか疑問なんですが。
伝わらないから壊されていくんでしょうけどね。
でも書きます。

1. 壁に遮られない間取り
2. 壁に遮られない中と外
3. 水平方向に広がる光
4. 容易に変更できるレイアウト
5. 素材の安心感
6. エイジングの味わい
7. メンテナンスフリー
8. 縁側と廊下の存在
9. 楽すぎる感覚
10.固定資産税

はい。
なんのこっちゃ分からん項目がいくつかあると思います。
一つ一つ喋っていくととんでもない量になるので、ここでは投げっぱなしでいきますが、ようするにマイナスポイントを補って余りあるプラスポイントが見つかったんでした。
といっても、これも購入して住んでから分かったことがほとんどですけど。
だから周囲の反対とか、親への説得とか、大変でしたよ。
ほぼ反対されましたもん。
しかもそれに対してこっちからは「僕を信じて!」みたいな。少年ジャンプ的な。
でも今は胸を張って言うことができます。
古民家を選んで良かったと。

さて5回にわたってお送りしました「僕が古民家を選ぶまで」、いかがでしたでしょうか。
これはあくまでプロローグです。
これから始まる、愛と勇気とローンと夢と希望と返済の、壮大な物語の序章に過ぎません。
自分で選んだ古民家暮らし。
今ではほぼ理想の形ができたと自負しています。
そこに至るまでの道のりを、ゆっくりじっくり語っていくつもりですので、今後とも気長にお付き合い下さいませ。

リビング
「やっとできた居間でくつろぐ態度がビッグなうちの息子」

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