古民家再生、古民家物件、リノベーション情報など。

古民家リノベーション体験談103 土間玄関づくり・ポーチ編

【前回までのあらすじ】正直7年前までロン毛でした

前回は土間の床をやったので、今回は壁! と思っていたのですが、よく考えてみればそんなふうにサクサクと工事が進むわけはなく、実際は各部の工事が入り乱れながら全体でなんとなく進んでいく…という感じだったので、ブログもそんな感じで進めようかなと思います。
だってさー壁のこと説明してる写真にまだ説明してない玄関が既についてたらおかしいやん?
という。
僕はB型ですけど、繊細な方のB型なんですよ。
まあそういうわけで今回は水道管のお話から始めます。

ってなんでやねん!!
というツッコミがあるかと思いますが、説明しますと、
土間の壁をやろうと思ったら先に床をやらないとダメで床をやろうと思ったら先にコンクリを打たないとダメでコンクリを打とうと思ったら土間もポーチも一緒に打たないとダメで土間もポーチも打つんだったら先にポーチの話をしとかないとめっちゃ後回しになるからダメでポーチの話をするんだったらその前にポーチの下を通した水道管とその際に作った会所の話をしないといけない。から。
です!!!
つまり全部の工事はこうして面倒くさくつながっとるのですよ。
まるで愛用している年賀状ソフトの宛名の表示がおかしくなったのでネットで調べたらエラー修正のパッチが必要でパッチを当てようと思ったらソフトの最新版が必要でソフトを最新版にしようと思ったらOSのバージョンアップが必要でOSをバージョンアップしようと思ったらメモリとHDDの容量が足りなくて結局パソコンを買い替えた、みたいなPCあるある話と似てますね。

第二期工事完了後

復習。
今回ポーチポーチ言うてるのは②の部分ですね。
玄関とは反対の、南の庭に面している側。
ここにポーチを作っちゃえということです。
が。
金策してやっとこぎつけた第二次工事。
誰がどう考えても余分なお金など無いはずなのに、なぜ人生において確実に不要だと思われるポーチを作ったのか?
それは人生において確実に不要なものこそ、あると特別感がアップするからだよ。
以上!

土間の現状

土間の現状

こちらが現状の写真です。
東南アジアの川沿いのスラムとかにありそうなこの家ですが、皆様にはこの家がわずか一ヶ月の工事でびっくりするほど見違えるさまをご覧頂けると思います。
ではその第一歩目!
水道工事!
地味!

水道管と会所を埋設

地味ですが、非常に大切な工事です。
ちょうどこの下に元々の排水管があったので、会所をつくって庭の雨水をそこに排水するようにしたのと、あと今回水道管を全部やりかえたので、玄関の方にある水道の元栓から土間とポーチの下を通ってずーっと水道管を引っ張ってくる工事を行いました。
これでついに我が家の水道管はすべて新しく接続され、気持ち良く水が使えるようになったのでした。

ポーチとサッシのデザイン

で、僕は実際どういう感じにしたいのかというと、こちらをご覧ください。
僕が適当にイラレで描いたデザイン画です。
道具小屋、サッシ、大谷石のポーチの三点セット。
なぜこういう構成にしたのか、なんでこんなデザインなのかは後日説明しますが、とにかくこれが目標とするゴールでした。

大谷石のポーチ

てことでレッツポーチ!
ブロック積む職人さんたちが石を積んでいきます。
もちろんうちの工事には設計士はおろか現場監督すらいませんので、大谷石の選定・発注から、どこにどのサイズの石をどう配置するかまですべてこの僕が担当しました。
はるか栃木県から運搬された石を黙々と積み上げていく職人さんたち。
石は簡単に取り寄せることはできないので、やり直しはききません。
綿密に計算した通りにいけば、きっちり収まるはず。施主の見守るなか、工事は粛々と進みます。
そう。
このブログをご愛読の方々は既にうっすら勘付かれたと思います。
「これ、たぶんフリやな」と。
うふふふふ。

大谷石のポーチ
大谷石のポーチ

ぐあああ!! ミスったあああ!!
いやーこのミスはなかなかきつかった。
まず上の写真。
ポーチの外側に据え付けられた石壁の一段目。
これが積み上がって最終的にイラストのように壁が立ち上がる予定だったんですが、わたくし、その壁がポーチの上なのか、ポーチの外なのか、指示を出し忘れておりました。
僕はポーチの床から数えて一段、二段、とカウントしてたんですが、実際は気付けば壁がポーチの上ではなくポーチの外、すなわち土の上からスタートしていたので、ちょうど一段分ずれて壁が低くなるという事件が勃発しました。
次に下の写真。このおっちゃんが据え付けてる石。
これもほんとはこういう側面に使うつもりじゃなくてポーチと庭の段差のステップ用に購入したやつなんですが、側面用の石がいることに気付いてなかったので、現場で急遽側面に転用したのでした。

大谷石のポーチ

そうすると当然ながら今度はステップがなくなります。
まあ多少の段差くらいいけるやろ、慣れる慣れる、と思ってたらそんなことはなかったぜ。
実際に仕上がる予定の床の高さから庭に降りてみたところ、膝がカックーンてなるくらいの段差が生まれていたのです。
いや、これ、ステップいるやん…
圧倒的な段差を目の前に立ちすくむ施主。
言われた通りに黙々と施工し続ける外構の職人。
腕を組みながら今日のプロ野球の試合結果で頭がいっぱいの大工。
もうダメだ…
と思ったその刹那、奇跡が起きました。
僕の長年眠っていた左脳がちょっと薄目を開けて「ほな玄関入口に使うつもりやった石をこっちに使ったらええんちゃうん」と呟いたのです!!

長くなったのでつづきます。
がんばれ俺の左脳!! (また寝た)

pagetop