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古民家リノベーション体験談108 土間玄関づくり・塗装編

【前回までのあらすじ】本棚を整理してたら安部公房の『壁』を発見しました

何話にもわたって続いている土間づくりもそろそろ終盤。
ポーチできた。天井できた。床できた。壁もできた。
で、残るは塗装!
はい出ました!
「塗装くらいなら自分でできるから自分でDIYした方が安くつくよね」って思っちゃうやつ!!
もちろん僕もそう思った!!
だから自分でやった!!
結論!!
こんなん二度とやるかボケって思ったよ!!

まあそれは僕が悪いんです。
世間には辛抱強くて、夏休みの宿題を毎日決まった分だけやっていって予定通り31日に仕上げることができる、あるいは、毎日決まった分の練習をして、苦しくともそれを乗り越え、大会の日に見事結果を出す、そういうタイプの方達の方が圧倒的に多数派と思います。
そういうタイプの人はぜひDIYやってみてください。きっと楽しいですから。
一方、
僕のように夏休みの宿題を人生で一度もまともに提出したことがなく、嫌なことからどうやったら逃げられるかだけを毎日考え、どうやったら練習をサボれるか、どうやったら顧問の目を欺いて練習をやったように見せかけることができるかを考え続けた結果大会でボロ負けするようなタイプの人には、DIYはお勧めしません。
でも当時はそのお金が無かったので、しょうがなく、本当に嫌々、やりました。

何をやったかというと塗装の全てです。
つまり天井を塗り、壁板を塗り、窓枠を塗り、廻り縁を塗り、床板を塗り、漆喰壁を塗りました。
お金がないためにその辺のDIY好きの人たちよりずっとDIYやってました。
もうほんと離れの新築施工の時からこれまでで、住宅にまつわるありとあらゆる塗料を塗ったんじゃないでしょうか。
おかげさまで僕の作業着であるドカジャンとチノパンにいろんな塗料が数え切れないほど飛び散って、その格好で頭にタオル巻いてコンビニに昼食を買いに行った時なんかもう見た目が完全に近所で現場やってる塗装屋のおっさんでした。
そんな僕が具体的にどこをどう塗ったのかというと。
まず天井を、浸透系の水性塗料で茶色に塗りました。

天井板の塗装

次に、壁板に油を塗りました。

壁に油を塗った

新しく石膏ボードで壁をつくったところには漆喰を塗りました。

石膏ボードに漆喰を塗った

窓枠など、一部の枠に柿渋+ベンガラを塗りました。

窓枠に柿渋とベンガラを塗った

あとは前にも書いた通り床の足場板にオイルスティンを塗ったと。
いやー、ブログで説明すると一瞬ですけどね。
二度塗りとか、下塗りとか、養生とか、仕上げとか、乾いてないとか臭いとかこぼしたとかはみ出たとかね。
大変でしたよ。
それでもやっぱり、この土間の塗装で一番大変だったのは、というか一生のトラウマになり、今でも思い出すと震えるのが、「高所での漆喰塗り」体験でした。
ちょうどこのように土間に足場があったので、それを使って高いところの漆喰を塗るというミッションだったんですが。

土間の足場

分かりますかね、鉄パイプで組まれた足場に、二枚の足場板が渡されている状態です。
この足場板の先に乗って、手を伸ばして漆喰を塗るわけですが、たぶん人生で最も身近に「死」を感じました。
これに関しては当時のインスタが発見されましたのでこちらをご覧ください。

高所における漆喰塗り

僕、もともと高いとこダメなんですよ。
二階建ての離れを建ててる時も、足場を使って二階に登ることができずに、職人さんたちに爆笑された人間なんですよ。
僕、神さまに「ジブン来世で鳥やけどどれになりたい?」って聞かれたら迷わずニワトリ選びますよ。
そんな人間が、足場に乗って、手を伸ばして、空中で漆喰…
え? そんなに高くない? ビビりすぎだって?
そんな甘ちゃんな人には、この日本中の現場で語り継がれるえらい人のお言葉をご紹介します。
「1メートルは、一命取る(いちめーとる)」!! ダジャレ!!
いやまじで打ち所悪かったら1m落ちるだけで死ぬらしいっすよ。
刃牙の五点着地とかあんなんマンガの世界ですからね。
とにかくまあそういうことでね、もうここはほんとに二度とやりたくないし、今から古民家直す人には、こんな思いをしなくて済むようにちゃんと塗装費用も貯めとこうね、と言いたいですね。
ただ一つ、こんな僕でもDIYやって良かったなあと思うことがありまして。
それは「壁が汚れたらいつでも自分で修復できる」という安心感を手にしたことです。
これにより、壁や床のダメージは全然気にならない古民家ライフを送ることが可能になりました。
これ、地味ですけど、快適ですよ。
ということで最終的にはDIYをお勧めするというオチでした。

なお高所の漆喰はこのように完璧に塗りました。誰か褒めて。

高所の漆喰

さて次回は土間づくり最終章、玄関編です。
ついに、ついに玄関が…
おぉぉ…玄関様が!! 我が家に!!

つづく。

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