襖ってDIYで張り替えられるんですね
ヘァローエッヴリバディディスイズクロニカチャノゥー!!
ということで英会話系YouTuberっぽくはじめてみましたが特に意味はありません。
現在夜中なので無理矢理テンション上げてるだけです。
えっと今回はですね、なんの因果かこのDIY大嫌い人間である僕が、全国古民家再生協会大阪第一支部主催の襖張り替えDIY体験に参加するということになりましたので、その様子をレポートいたします。
ていうかさ、襖ってふつう張り替えようと思わんやん?
障子ならまだしも。
障子は過去に何度か張り替えたことあるんでまだ心のハードルが低いですけど。
それに比べて襖の張り替えってさ、DIYでできるつってもさ、どうせめっちゃ面倒くさいんでしょ?
そんで後半になってなんか知らんけど両腕と心がボロボロになって「こんなことなら最初から職人に頼んどけばよかった…」みたいな展開になって喜ぶのは読者だけ、みたいな。
あーもー目に見えてる。超ダルい。
超やる気しねぇ~
という感じのスタートだったんですが、それからわずか1時間後、この思い込みは根底から覆されることになったのです…
はいまずはこちら。
のりと刷毛。
たぶんその辺のホームセンターで売ってます。
今回ご指導頂いたロカコプロジェクト代表の村上さん曰く、「こののりは塗った直後はそんなに張り付かないし汚れても乾くと気にならないので気軽に塗ってくださいね~」とのことでした。
そしてこちらが張り替える襖です。
一枚目は既に表面の傷んだ襖紙をペリペリっと剥がし、下地だけになった状態です。まずはこの破れた部分を補修していくんですが、その前に二枚目見てみて。
これ、1番が表面なんですけど、4番の下地までに3層あるんよね。これらはすべて過去の張り替えの履歴なんです。
壁紙を剥がしたらその下から古い壁紙が、っていうのは古民家あるあるなんですけど、このお家もその例に漏れず。
ちなみにこれは余談ですがこのDIY会場は大阪のど真ん中にもかかわらず戦火や天災を免れて奇跡的に残った素晴らしい古民家です。しかもなんと売り物件なので詳細を知りたい人は「古民家住まいる」を見てね。
では襖に戻りまして。
まず最初に、破れた下地を補修します。
下地用の紙を買ってきて、適当な大きさに切って、さっきののりを四辺にちょいちょいっとつけて、ペタッ。
で終わり。
次。
表紙を剥がした時に縁の部分に残った紙をカッターできれいにしておく。
まあこの辺は簡単。
次。用意されていたのは襖紙…じゃなくて普通の壁紙。
えっ壁紙なんか張っていいの?
と聞くと「大丈夫ですよ」とのこと。2へぇ(死語)。
そしてその壁紙におもむろにのりを塗っていく俺!
障子は細い桟にのりを慎重に乗せないといけなくてこの作業が大変なんですが、襖はローラー使えるので楽ちんですね。
しかものりがいい具合に弱いので、壁紙を広げて全面に一度に塗らなくても、塗った面と面を合わせるようにして蛇腹に折りたたんでいけばいいそうです。5へぇ(死語)。
これは5へぇとか言ってるのにそのことを忘れて全面にのりを塗りたくったあとで別の参加者の方に「あの、大原さん、蛇腹に折りたたんで…」と言われて「えっ?」て言った時の顔です。
こんな人間ですみません。特に反省はしていません。
折りたたんだ。
これでいいんですって。すごいよね。障子紙でこんなんやったら一発死亡ですけど、襖紙(壁紙)は厚いし、のりも弱いので、こんな感じで雑にやっちゃってもいいようです。
そしてこの壁紙を張っていくわけですが!
ここで登場するのがこのいかにもコーナンで売ってそうな「壁紙5点セット」!
念のためどこで買えるのか村上さん聞いたら「コーナンです」とのことでした。
襖なのに壁紙と同じ道具、同じやり方でいいのが衝撃ですよね。
てことで先ほどののりづけした壁紙をブワッサァァと襖に広げ、この「なぜバケ」を使ってのりを密着させるようにやさしーくなぜていきます。
下地が弱いのであんまり力を入れすぎるとそこだけ凹むので注意(経験者談)。
お次はローラーを使って襖の縁と下地のラインを浮き上がらせていきます。
これはあとでカッターを入れる時の下準備ですね。
ちなみにここまでで難しい作業ゼロ。超かんたん。
でもどうせこのあと最難関ポイントが来るんですよね。
知ってる。
伊達にDIYばっかやってるわけじゃないからね。そういうのもう俺にバレてるから。
次に、浮き上がったラインに沿って、こういうガイドを当てながらカッターで切っていきます。
これ、障子の場合だと濡れた障子紙がフニャフニャすぎてカッターが切れずにビリビリってなってキャアアアってなるんですが、この壁紙はしっかりした厚みがあるのでサクサク切れるな。
一瞬で終わりました。
はい。僕のこの表情を見て頂くとお分かりの通り、既にこの時点で飽きてます。
今のところキャアアアとかギヤアアアアアみたいな展開がないので、元々DIYに興味のない僕は既に今夜のごはんのことを考えてました。
しかしこういう精神状態の時こそ失敗するんですよね。
襖の引き手はこのように穴の空いてるところにカッターでペケをつけて、
引き手を放り込んで、こういう便利アイテムで釘で留めます。
コンコンコ~ンと
これで引き手が付きました。釘はちょっと頭が出てるところで止めといた方が次の張り替えの時に抜きやすいそうです。
はい完成。
たわんでるところはのりが乾くと元に戻るそうです。
ということで襖の張り替えは以上です。おつかれさまでした。
ってオイ!!!
終わっちゃったよ!!!
特に何のトラブルもなくあっさり終わっちゃったよ!
襖の張り替え簡単すぎるやろ!
困るんだよこーゆーの!
何も起こらないがゆえに他のDIYブログと差別化ができずただただ普通にDIYしただけの記事を読まされる読者の身にもなってみろよ!!
と怒ってみましたが、まあ、漆喰DIYの時みたいに両腕の筋肉が爆発したり1年間両腕が肩から上に上がらなくなったりするよりはマシですね。
そうなんですよ襖の張り替え簡単なんですよ。
みんな知ってた?
あ、でも襖の枠を外して下地からやり直すのはやっぱり職人技がいるそうなので、下地までボロボロになってる襖は素直に建具屋さんにお願いしましょうね。
でもそうじゃなくて、襖が汚れてるとか、ちょっと破れてるとか、気分転換に新しい色に変えてみたいとか、そういう人はぜひDIYにチャレンジしてみてください。
以上、今回は襖の張り替えDIYでした!