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古民家リノベーション体験談67 家族を呼んだ

【前回までのあらすじ】当時は嫁子供よりも塗料と一緒に過ごす方が長かったよ


はい。今回も間が空きすぎてるので復習です。
めちゃくちゃざっくりいきます。

1.古民家買った

2.離れを解体、一家離散

3.離れを新築 ←今ここ

4.古民家リノベーション

ということで、今ここです。
ざっくり書きすぎて3日間くらいの出来事みたいな感じですが、この間、1年半経ってます。
古民家買ってから着工まで1年。
古い離れを解体して一家離散してから新しい離れができるまで半年。
そして迎えた今日という日。
ああ、ついに!
家族が帰ってくるよ!!

いやほんまなんで数千万払ってこんな目に遭ってるんかと思いますけどね。
新築とかリノベーションとかってもっとこう、オシャレでワクワクな世界じゃないですか。
「薪ストーブのある家に暮らすのが夢でした♪」とか「お待ちかね! web内覧会の会場はこちらです~」とかそういうウッキウキな世界のはずじゃないですか。
なんで俺だけ家族が帰ってきたとか言って泣いてんの?
まあいいけど。
嬉し泣きやし。

だって当時ね、なかなかひどい生活だったんですよ。
毎日同じニット帽かぶって、毎日同じペンキまみれのドカジャン着て、毎日同じコンビニでトイレ借りて同じ王将で同じ天津飯を頼む日々。
もう完全にあれですよ、バイト店員の間で「うんこペンキ」とか「ペンキ天津」とかあだ名付けられてるレベルですよ。
そんな僕に家族が。
これでやっと孤独な暮らしから卒業できるのか、やっと胸を張って堂々とコンビニや王将に通えるのかと思うと感無量でした。
ただ彼らはまさか僕に家族がいるなんて思ってもないため、突然家族連れでコンビニや王将に行こうもんなら「【速報】うんこペンキ、別れた嫁が帰ってきたぽいwww」とか「よかったなペンキ天津!www」とかツイートされるに決まってます。
だから家族が戻ってから数ヶ月間は念のためそのコンビニにも王将にも行きませんでした。
リスクヘッジというやつです。

さて話を戻します。
電気、水道、キッチン、風呂が用意できたので家族を呼び寄せたんですが、あと足りてないのはトイレと玄関でした。
トイレは一応仮設のものがあったんですが、超ボットンで汚いし寒いため、先述の通り毎日近所のコンビニで借りてたんです。
が、トイレは自分の力でどうこうなるもんじゃないし、取りあえず仮設でなんとか我慢して頂くことにしました。
その代わり玄関は急遽、手作りで用意。
当時のSNS投稿がありましたのでご覧ください。

玄関

それから必要な日用品とかを買おうとして、何気なくホームセンターに行って、洗濯ばさみとか洗剤とかを普通に買い物カゴに入れていったんですけど、その時にね、ふっと、言いようのない嬉しさがこみ上げてきたのを今でも覚えてます。
これまでずっと借り暮らしで、自分の家じゃない感じで、2年近く生活してきたわけです。
仮の食器、仮の台所、仮のカーペット、仮のふきん。
それが、今この買い物カゴに入れてるものは、これからずっと自分のものなんだと、正真正銘自分たちの生活なんだとね、まあ、これ100%誰にも伝わらないと思いますが、一応その時に感動のあまり撮った写真もご紹介しときます。
借り暮らしというものが、四十路のオッサンにここまで心的障害を与えるものだというサンプルとして、ちらっと見といてください。

買い物カゴ

はい。何のこっちゃ分かりませんよね。
ぼくこれ撮りながら泣いてましたけどね。

まあそういうわけで家族と住み始めたんですが、今度はとにかく部屋が狭い!
だって本来はお風呂と寝室だけの間取りですから。
昔東京の小金井ってところに住んでたんですが、駅徒歩15分の、あの8畳の1Kを思い出す狭さです。
どう考えても冷蔵庫を置く場所がないので玄関に板を渡してその上に置いたせいで玄関ドアを開けた瞬間に冷蔵庫の銀色の側面が目と鼻の先でお出迎えしてくれる、あの東京のワンルームレベルの狭さ。

離れ間取り

この2F部分は仕事部屋なので、実質家族4人が1Fの8畳一間で寝起きすることになったのです。
今だけとは言え、普通の一軒家に住んでていきなり8畳一間はさすがに辛い。
辛すぎる。
と、思ったんですが、
なんと、慣れました。
というか「あれっ?」という感じがあったんですね。「なんかこのままでもええんちゃう?」と。
狭いと、家族との距離がすごく近くなるんです。
足を伸ばした先に、常に誰かが転がってるわけですよ。
こんなふうに。

狭い

そういうのってストレスだと思ってたんですが、実際体験してみると逆ですね。
安心感というか、一体感というか。
ともかく「悪くない」感じなんです。
まあこの状態で夫婦ゲンカするとびっくりするくらい一瞬で最悪な空気になりますが、平常時であれば、家族を持ったお父さんお母さんにとっては、狭いことがストレスにはならないんだということを知りました。
これは重要なポイントだと思います。
正直、離れでの新生活を始めた時、「え、ちょ待って、これってもう古民家いらんくない?」という考えが何度も頭を過ぎりました。
このまま古民家をぶっ潰して、浮いた1000万円で世界一周旅行したろかと何度も考えました。
しませんでしたけど。

家族を呼んだ

古民家リノベーションした今となっては、8畳から一気に90畳という広さになって暮らしてますので、僕と嫁の連絡手段がお互い電話だったり、子供が行方不明になったりと、やっぱり以前より家族との距離が遠くなった気もして、なんか8畳で暮らしていたあの時代を懐かしく思い出します。
あの時は大変だったね、という感じではありません。
あの時はあの時で面白かったね、という記憶です。
なので皆さん、家の広さはそれほど重要ではないかも知れませんよ。
広くても狭くても、それぞれの良さがあると思います。

今回はそんなお話でした。

中小工務店に頼むのであればぜひやって頂きたい、家づくりの最中にしかできないこと。
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