古民家再生、古民家物件、リノベーション情報など。

古民家リフォームは後悔するのか?

いやね、たまたまググってて見つけたネットの記事にですね、「古民家リフォームは後悔する!!」みたいなやつ見つけたんでね、
ああこれは売られてンなと勝手に思いましたので、
え?
売ってないって?
そうなんですか。それは失礼しました。まあでもほら、みんなが勘違いしちゃうとダメだから。
てことで、「古民家を買うと後悔するのか問題」について、ここで改めてきっちり書いておきます。

さて、古民家リノベーション、古民家リフォームで何に後悔するかもしれないかっていうと、たぶんボロボロの家を買っちゃったとか、予想以上にお金がかかっちゃったとか、直したけど寒くて住めないとか、思った暮らしじゃなかったとか、その辺ですかね。
その辺のことは僕はこれまでにこのブログでさんざん語ってるんですけど、初見の方がその記事を探すのも難しいと思うので、過去記事を参照しながらもう一度語っときます。

1. ボロボロの家を買って後悔する

まず1つ目。
一見立派に見えるお家でしたが、購入後にあちこちで雨漏りが発覚し、床下もシロアリにやられていて、住めない家を買ってしまったことがショックでもう毎日涙が止まりませんパターン。
この後悔に対する僕からの答えは一つ。「直そうぜ!」です。
べつに冷たく突き放してるわけじゃないですよ。だって直るんだもん。
雨漏りジャージャーだろうが、床下にシロアリ王国が誕生してようが、直りますからね。古民家は。
てか古民家なんか絶対あちこち不具合あるんだから直す前提で考えておきましょう。
直すところのない古民家なんか無いですからね。
逆に言えば、古民家のコンディションで失敗しても「住めない」ということはないのです。そこは安心してください。直りますから。
ただし、直す箇所が多ければ多いほどお金がかかる。
そこはちゃんと内覧時にチェックしないといけない。
でも、住めない、ということにはならないです。住めます。
嘘だと思うんならこの山のめぐみ舎の神保さんの記事見てみてください。記事の途中に出てくるビフォーの古民家、マジでボロボロですよ。

2. 思った以上にお金がかかって後悔する

2つ目。さっきの1にも関係ある話ですが、思ったよりお金がかかってしまったというパターン。
いやでもGoogleやYouTubeで調べれば何でも出てくるこの情報化社会に、そんなことあるわけが……
……
わしや……
それわしの話や……

読んで頂ければお分かりですが、まあこれは、僕がアホなだけで。
一般論としては、先日まとめ的な特集記事を書いたのでこっち見てください。↓

結論から言うと古民家リノベーションにかかる費用は「500万円~5000万円くらい」です。
そもそも「思ってた以上に」という基準がいったいどこにあるんかっちゅう話です。
あなたの想像している家がどんな家なんですかっちゅう話です。
たとえばリノベ工事の段取りが悪すぎて、解体後に壁のかわりに新聞紙を張っただけの家で、真冬の深夜、ストーブを至近距離で3つ焚いてそれでも指の感覚がなくなってキーボードが叩けなくなって必死に指に息を吐きかけながら仕事してたせいで家に対する要望が地の底レベルまで落ちたあの当時の僕だったら「明かりと壁がほしい」くらいの希望しかないので、リノベーション費用は2万円で済むでしょう。
一方「取りあえず温水プールと海水プールは一つずつ欲しい、それに核シェルターとヘリポート、あとボタン一つで地下に沈んで使徒迎撃専用要塞システムに切り替わるような古民家がいいな♪」とか思ってる人はたぶん1京円くらいいると思います。
ようするにその人の求める基準によってかかるお金なんか500万円~5000万円くらい変わるよってこと。
たぶん「思った以上にお金がかかって…」という人は古民家に限らず新築建てても同じこと言ってると思います。
なのでここは後悔ポイントっていうか、正しい知識をもって、自分に合った物件を選んで、無限にあふれる自分の欲望とコストのバランスを取ればいいのです。

3. 直したけど寒くて暗くて後悔する

お次はこれ。古民家って寒いイメージがあるし、暗いし、それがリノベーションで直らなかったらどうしよう? ということですが、1番目にも書きましたが、直ります。
普通に。
直らなかったらそれは工務店の提案が悪いんで古民家関係ないっす。
というか、リノベーションとかリフォームとかって普通の人が思ってる3倍くらい変わるんですよ。
僕も経験するまで知りませんでしたけど。
ほんとびっくりしますよ。
夏休み明けたら同僚が二重に整形してた時と同じくらいびっくりするし、同じくらい印象変わるんですよね。
だからそこも安心してください。
もっというと断熱せずに普通に暮らしてる僕みたいな人もたくさんいますからね。
暑いとか寒いとかの基準もその人によって全然違いますから。
あ、でも、業者選びだけは慎重にね。
参考までにうちのビフォーアフター張っておきます。

4. 思ってた暮らしと違ってて後悔する

はい。
こちらも「思ってた」系なのでフワフワした話ではありますが。
たとえば、虫が出るとか。
たとえば、縁側でお茶を飲もうとしたら蚊の大軍に襲われてダンスを踊るようにしてお茶をぶちまけるとか。
まあ、ゼロではない。
でも今、思ってたイメージと違うところがあったかな…と自分のことを考えてみても、そんなに無いんですよねぇ。
縁側ダンスは確かに思ってたイメージと違いました。
そこは内覧でも気付きませんでした。
でもその他は、いやー、思った通りの素晴らしい暮らしをしてるんですよねえ。
この4番の「思ってた暮らしと違ってて後悔する」というのは、具体的に何らかの瑕疵が見つかるということよりも、「よく分かんないけど、よく分かんないトラブルとかあるんじゃないの? よく分かんないけど」といった漠然とした不安のことじゃないかと思います。
で、漠然とした不安は、その対象を知ることで霧散するので、そういう不安をお持ちの方はぜひこのサイトの記事をくまなく読んでみてください。
知ることで、「思ってた」という勝手なイメージは払拭されます。
知ることで、自分の理想と現実を限りなく近づけていくことができるのです。

5. 後悔とは何か

ということで結論です。
ここまで読んで頂いた方はお気づきの通り、「古民家 後悔」と検索する人は知識が乏しい状態であり、それゆえに不安なんです。
で、その不安を払拭する方法としては、実際に後悔してる人のブログを読んだり、妙なサイトの口車に乗せられたりするのではなく、「古民家の正しい知識を知ること」、これ以外にありません。
僕は自分の成功体験も失敗体験も発信していますが、それはすべて「正しい知識」のために書かれています。
実際に後悔してる人のブログを読んで「ああ…やっぱり古民家って後悔するんだわ…」と思っちゃう人は、食べログやGoogleマップの評価で「最悪です。☆1もつけたくない。いらっしゃいませの一言もなく、厨房からにらまれました。お水もコップを叩きつけるように『ドン!!』と置かれて、せっかくのデートが台無しになりました。本当に後悔しています」みたいな意見を鵜呑みにする人と同じです。
じゃなくて、ちゃんと勉強して自分で決めようぜ! と僕は言いたい。
そして最後に、超個人的な意見を言わせて頂けるのであれば、いろんな目に遭ったはずの僕は1mmも後悔していないし、むしろ、数々の反対意見があったけど古民家を諦めなくて本当に良かったっていうかこの生活マジ最高すぎて意味分からんわ最高、と思いながら毎日暮らしていますし、今までに出会った古民家暮らしをしてる人もみんな口を揃えて「古民家最高」って言ってるので、やっぱ最高なんじゃない? と思っております。

この記事に一人でも多くの方がたどり着き、「古民家リフォームは後悔する」という不安の呪縛から解き放たれることを願います。

おわり。

pagetop