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大きな家に住むと本当に大変なのか?【メリット編】

仏間と縁側

今回は「古民家に住んでます」と人に言うと返ってくる「~じゃない?」系3大反応のうちの一つ、「でも、家が大きいと大変なんじゃない?」について説明したいと思います。
ちなみに他の「じゃない系」は
「でも新築くらいかかったんじゃない?」
「でも冬は寒いんじゃない?」
の2つです。
もっと詳しく言うと「じゃない系」はその前に「古民家って素敵よね~」がセットでついてきます。
どうでもいいですね。
他2つに関しては下記に書いてますので「じゃない?」と思っちゃった人はぜひ読んでみてください。

さて大きな家に住むとどうなるかってことですが。
よく「大は小を兼ねる」って言うじゃないですか。だからぱっと思うのは、まあ小さいよりはいいんじゃね? ってことですが、そんな諺が果たして家みたいなでっかい規模の話にも適用できるのか。
僕も購入前はさんざん悩みましたよ。
だって思ってた3倍くらいの大きさだったんだもの。
で、実際住み始めて数年経った現在の僕の実感としては、「やっぱ大は小を兼ねるよね!」という感想です。
以下、メリットとデメリットを説明します。

【家が大きいことのメリット】

1. 常に片付いてる部屋が一つ以上ある。
これはうちのように嫁が全く片付けない人だったり、うちのように子供が兄弟で暴れまくってるご家庭には最重要ポイントとなります。
何かというと、家が大きいと「使ってない部屋」が生まれるのです。そこは使ってないので、当然ながら、全然散らからないんですよ。
で、その部屋は来客時にはもちろん便利ですし、子供らに荒らされまくったリビングを見てストレスを抱えても、その綺麗に片付いた部屋に行けば心の安寧が得られるのです。
その片付いた部屋で深呼吸して、コーヒーでも飲んで、そしてまたウルトラマンのソフビが飛び交う戦場に出て行くと。
こういうオン/オフが可能になります。

2. 空間があるだけで人は癒される。
これは1の話と繋がりますが、がらんとした空間って、それを眺めるだけで何か癒されるんですよね。
息抜きできるというか。
今の家ってもう最高に合理的にプランニングされるじゃないですか。
動線を、間取りを、1mmの無駄もなくガチガチに完璧に計算するじゃないですか。
その結果、「このスペースって何?」みたいな部分が失われるんですが、実はそのデッドスペースは決して無駄なものじゃなくて、人をほっとさせる役割があったんだなって、古民家に住むようになってから実感しました。
デッドスペースに観葉植物をぽんと置いて、植物が自由に葉を広げているその一角は、まさにマチのほっとステーション(すいませんセブン派です)。
そういうスペースがある限り、コロナ禍でずっと在宅でも、全然息苦しくならないのです。

3. 自由に家具が買える。
インテリア好きの人にとっては、実はこの点がすごく大事なはず。
たとえば、好きなソファが玄関に入らなくて泣く泣く諦めた人。
本当はあれもこれも置きたいのに、メインのソファをどれか一つに絞らなくてはいけなかった人。
ぜひ古民家暮らしをお勧めします。
なぜなら古民家に住むと、まず、家具を買う時に寸法を測らなくなります。
そして次に、今家にソファが何台あったかあまり考えずにソファを買うようになります。
実際僕の家は現時点でソファが大小合わせて5台ありますけど、別にあと2~3台増えたところで置く場所あるし、サイズもべつに問いません。
冷静に考えればこの感覚は狂ってると思います。
でもそんな感じになるんです。
家具に興味がない人は最小限で揃えればいいと思います。別に空間が空いてても変じゃないので。
でも家具が好きな人は、たくさんの好きなものに囲まれて生活できますよ。
まさに大は小を兼ねるですね。

4. 季節や用途によって一番いい部屋を使い分けられる。
うちはリビング的に使える部屋が4つあります。一部屋は小さいですけど、よくある25畳リビングどーんとか、僕ああいうのあんまり好きじゃなくて。
だって変化が無いじゃないですか。見た目にしても温度にしても、さっきの家具の話にしても、部屋ごとに個性があって、風景が全然違って見えて、っていうのがやりたかったので、うちは8畳くらいの空間が4つ。
8畳と言っても本間なので実際は今で言う9畳くらいありますが、この広さがなかなかちょうどいいんですよ。
普通はそこに家具が入るから狭くなっちゃうんですが、4部屋もあると家具も散らせるので、わりと広く感じます。
で、部屋を4つに分けるとどうなるかというと、夏の日はひんやりする部屋で涼んで、冬の日は直射日光が射す部屋に移動して、春秋は風通しのいい部屋で過ごす、みたいな暮らしができるのです。

5. 子育てに最強。
これはマジで最強です。完全放置できます。
放置すると子供もストレス無いし、親もストレス無いです。
お客さんが来る時、夫婦で映画を観たいなど時は「あっち行っとけ」で済みます。
一方子供たちはいろんなところでいろんな遊びを考えて、勝手に走り回って遊んでます。
実際これを書いている今も、彼らは家のどこかで勝手に遊んでいます。庭から打撃音が聞こえてくるので、今さっき窓から外を覗いてみたら、兄の方が十万以上かけて作った大谷石の塀(※割れやすい)をこん棒でガンガン叩いてたので思わず窓を開けて「klじゃご07えあ1!!!」と叫びました。
まあそういうトラブルはありますが、基本的に放置は育児的にとても良いと思います。
また、兄弟ゲンカが起きてもすぐにどっちかが別の部屋に逃げてガン無視決め込むことができますし、パパとママの万が一の家庭内別居にも柔軟に対応できます。

この他にもいくらでもメリットは書けるんですが、じゃあデメリットは無いのかというと、そんなことはありません。
その驚きのデメリットとは……

また長くなっちゃったので次回に続く!!

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