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続・断熱してない古民家の寒さ対策としての「火鉢」

全国の火鉢ファンの皆様こんにちわ。
今回は前回にお知らせした通り、ひたすら我々が火鉢を楽しむだけの回です。
古民家に住むための役立つ情報は皆無であり、全国火鉢ファン以外の方はつまんねー内容だと思いますが、すみません、火鉢楽しい。

炭は放っておくと熱が弱まってくるので、こうして時々動かしたり、ひっくり返したりして温度を保っていくわけですが、その時に使うお箸があります。
そう、それが「火箸」。
火鉢と火箸はセットで買う必要があります。
これ僕みたいに「へっ、どーせそれ抱き合わせ商法やろ? そんな専用グッズ、実際はいらないんでしょ?」とか思ってナメてたら痛い目を見ますよ。
この火箸は小林さんのものだったので、小林さんが帰ったあと、これでええやろと思って普通の割り箸使ったら普通に燃えましたからね。
慌てて灰に刺して消火したけどまたひっくり返さないといけないからその割り箸でひっくり返したらまた燃えてそうやって割り箸がどんどん短くなってきて指がめちゃくちゃ熱くなって炭が燃え尽きるのが先か自分の指が燃え尽きるのが先かみたいなスリリングなデスゲーム体験したい人以外はおとなしく火箸も買いましょう。

で、火鉢が一段落したので庭に戻ってこんなことをする我々。
自給自足ガチ勢の小林さんが持ってきた猪肉。
猪肉ってこんなんでしたっけ???

うめえよ。猪肉うめえ(ほぼ食った後)。
もはや古民家どころか火鉢すら関係ない写真ですが、猟師さんが捌いた猪肉はうまい、という事実を皆様にシェアしておきたかったのです。
古民家暮らし≒田舎暮らし、でもあると思いますが、ほんとこんな大阪郊外ですら思うわ、田舎はメシがとんでもなく美味い。
田舎を嫌う人って、田舎には店が無いって言うじゃないですか。
確かにここには有名店は無い。
だから自分で作るんだよ!
お前が! その! 有名店になるんだよォ!!!
とか思っちゃいますよね。
自分で料理できる人なら、食に関しては間違いなく田舎の方がいいです。
有名店は月に1度、都市部に食べに行けばよろしい。
それよりも毎日の食卓に新鮮な素材が並んで、簡単な味付けで安くてメッチャうまい、の方が幸福の総量が多いと思いませんか?

しかもこんなロケーションで。
これべつに「今日は友達が集まってBBQやるぞ!!」みたいなテンションじゃないですからね。
あ、肉焼くんですか? 炭で? ほなテーブル出しますわ、くらいの日常ですからね。
真冬ですが暖かかったんで、我々、ここで猪肉を炭で炙ってさっと食べて、それから炭酸飲みながらちょっと喋って、「そろそろお昼にします?」みたいな感じで火鉢のある座敷に戻りました。
こういう休日をいつでも過ごせるのは、ほんとに豊かなことだと思うんですよね。

吉田さんが持ってきてくれた激美味おせちをいただく。
激美味である。
しかしその隣には不穏な網が……

焼くよね!!
そうなんです焼けるんです。焼くっていうか炙れる。炙りおせち。
お餅、おにぎりはもちろん、とりあえず炙れそうなやつを片っ端から乗せていく。
火鉢ってあったかいのに、炙り機能まで付いてる!
少々の煙は出ますが肉焼くわけじゃないし平気。
炙ったものってなんでこんなに美味しいんでしょうね。
こういうの、断熱したクロス壁と突板の普通のお家ではやる気が起きないじゃないですか。汚れる!とか臭いがつく!とか火災報知器鳴る!とか一酸化炭素中毒!とかで。
でもうち、できるんですよねえ。
古民家だからねえ。
ホフホフ。めっちゃうまい。
考えてみれば昔はみんなこれを自宅でやってたんですよ。
絶対その時代の方がいいもんをいい状態で食ってたんじゃないの、と思います。

炙れそうなものは何でも炙る。大平原も炙る。

「さすがにこれを炙るのはちょっとおかしい」と皆が薄々思いながら誰もツッコまない。無心で炙り続ける。
これが俗に言う「火鉢ハイ」である。

ハイになってる方々。
こういうの見たら、やっぱり古民家に住んで良かったなーと思います。
理屈じゃないんですよ。
なんか人が集まった時、お金を払って場所を借りなくても、お金を払って最新のものや話題のものを用意しなくても、炭と火鉢だけで特別な時間を過ごせるということ。
それが古民家の懐の深さです。

記念写真パチリ。
これ1月4日なんですけど僕らの服装見てみてください。
いけそうでしょ?
飲み食いしてたら余計にあったまりますよね。
ということで、「断熱してない真冬の大阪の古民家で、火鉢があればそれなりに楽しく過ごすことは可能」という結論でした!

皆が帰ったあとのエモい空間。
炭はもう消えかけてて、夜の冷気があちこちから入り込み、祭りのあと感がすごい。
ほんとはここに障子を入れると空気層が二重になってバッチリだと思います。

以上、二回にわたりお届けしました火鉢スペシャルいかがでしたでしょうか。
古民家に住んでると、たまに真冬に数名のお客さんをお迎えしないといけないことがあり、普段使ってる部屋だけ暖かくしてる我々はそのたびにキャパってたのですが、今後は火鉢様にご活躍いただけることが分かって最高です。
お客さんも珍しくて面白いだろうし、隙あらば何か炙れるし。
てことで火鉢はおすすめアイテムでした!
また次回!

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