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古民家リノベーション体験談38 マイホームを新築しました

【前回までのあらすじ】オプションは大事

皆さんこんにちわ。
今回は初見の方を「は??」と混乱させるためだけのタイトルですが、事実なんだからしょうがないじゃん。
離れを解体した次は、ニュー離れの新築という工程。
ということで今回からしばらくは新築回です。
古民家専門のサイトでマイホーム新築体験談を連載する。
それは例えるなら手打ちそば専門店でカレーライスを注文するような、ヤマトの発送にゆうパックの箱を使うような、許されざる反社会的行為です。
が、
これまで書いてきた通り僕はわがままなので、高気密の家と気密性ゼロの家、耐震設計の家と免震設計の家、その双方のいいところを取ってやろうと、新築を決めたのです。
それは結果的にとても良かったと思います。
新築はフルオーダーなので、自分で仕様を決めなきゃいけないところが星の数ほどあるんですが、新築した離れはわずか17坪という小ささだったので、まずは離れで練習して、古民家で本番、みたいな形が取れたことが幸いでした。
実際、僕自身は古民家だろうが新築だろうが、考えること、注意すること、作業する内容なんかは何一つ変わらんかったですよ。なので古民家再生目的でこのブログをご覧の方々にとっても有益な情報はたくさんあるんじゃないかなと思いますので、どうぞしばしお付き合いくださいませ。

離れ間取り

さて、改めて間取り図です。
1Fには洗面所兼脱衣所、浴室、寝間(和室)。2Fは仕事部屋ですが、真ん中に仕切りを入れれば子供部屋×2になるという、流行りのアレです。
知り合いの建築ライターさんに聞いたところ、数年後にマジで仕切りを入れてるお宅はほぼゼロに近いそうですが、正直ウチも

「真ん中に仕切りを入れれば2つの子供部屋になるんですよ~」

と言いたかっただけなので、たぶん将来も仕切りを入れないと思います。
ていうか!
住んでみて分かったけど、超日当たりいいんですよ。この部屋。
うちで唯一の2F部分だし、三方開けてるし。
最初建てる時は「子供たちにはいい環境で勉強して欲しい」とか思ってたんですが、よく考えてみると子供らってさ、基本的に日中は学校に行ってるわけです。
中学校になったら部活でさらに家にいないわけです。
土日なんか100%友達と遊びます。
え、じゃあさ、あいつら家にいるのって平日の夜だけじゃん。
日当たりの意味ねぇ!!

まあこのように、事前にいくら考えても人の心は簡単に移ろうし、状況だって変わってくるわけです。
上記のように「中学高校で部活に入って帰りが遅くなるから…」とか思ってたら実際は中学でネトゲにハマってそこから20年部屋から出てこなくなって「日当たりのいい部屋でよかった~☆」と思う可能性だってあるわけです。
なので「どの部屋を誰がいつ使うか」なんてあんまり考えても意味ないなーと、それより「誰がいつどのように使っても大丈夫な部屋」を作る方がいいのではないかと、就職氷河期で就活を一切せずフリーターになってすぐ辞めて無職になって実家の子供部屋に引きこもって1年間毎日プレステで遊び続けたことのある僕は、そう強く思います。
何の話やねん。

さて間取りに戻ります。
お風呂の隣にある寝間に注目してください。
8畳+押し入れのある寝間です。ここに嫁と二人の子供たちが寝ているんですが、この部屋、これまでインスタで一度も紹介していないので、どんな雰囲気なのか皆さんご存じないと思います。
安心してください。
今後もこの部屋の現在の写真をご紹介することはないでしょう。
なぜか。
繰り返します。
嫁と、二人の子供の部屋なのです。
ちなみにうちの嫁の片付けられなさをお題にするとそれだけでもう一つポータルサイトが立ち上がります。
そんな彼女の部屋に、野犬のような元気いっぱいの兄弟というエッセンスを加えるとどうなるか。
こないだチラッとのぞき見ましたが、まるで日本が誕生する以前の太古の地球みたいになってました。

この寝間、ほんとにいい部屋なんですよ。肘掛け窓が二方についた純和風で、板の間と畳のレベル差がない、京都の駒井家住宅から細部をパク……インスパイアされて作った自慢の部屋なのです。
今でこそ彼らに荒らされて日本誕生してますが、それまでの寝間をつくっていく過程はいくらでもご紹介できるので、それも追ってご紹介していきますね。

新築002

ということで新築編、スタートです。

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