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古民家リノベーション体験談86 屋根裏に潜む悪夢2

【前回までのあらすじ】「めぞん一刻」連載終了時の高橋留美子は当時29歳(豆知識)

まず最初に、前回の投稿を読んだ嫁から「三鷹さんはブサイクちゃうやろ」という指摘が入り、確かにその通りだと思ったので、ここにお詫びして訂正いたします。
ブサイクなのはめぞん一刻ネタで同世代にウケようと思った僕の浅ましい心でした。
全国の三鷹ファンの皆様、大変失礼いたしました。

さて、前回は何も潜んでないと言いましたが、今回は悪夢が潜んでます。
おしっこちびらないようにトイレは済ませておいてください。

前回、ブログでは天井板をやり替えるところまでお話しましたが、その後どうなったかというとこうなりました。

キッチンの天井

これがキッチンの天井ですね。
めっちゃいい感じでしょ?
それもそのはず、この天井板、なぜか高級品なのです。
僕が例によって「真新しい天井板はいやなのじゃ! いい感じに日焼けした天井板がいいのじゃ!」と暴れたところ、親方が「日焼けして売りもんにならんやつやったらあるぞ」と言うので、それお願いします!! と言って持ってきてもらったやつです。
元々高いやつなんですって。でも日焼けしちゃって、捨てようかと思ってたんですって。
ラッキー!

居間の天井

そんでこちらが隣の居間の天井板。
日焼けしたやつはさっきのワンセットしかなかったので、こちらは普通の新品を入れました。
見比べてみると確かにこっちの方が安っぽいですね。
天井板のグレードなんか何でも一緒やんけと思ってましたが、並べるとけっこう高級とか安っぽいとかが分かってしまうもんです。
その後、仏間や座敷も天井板をやり替えることになるんですが、結局僕の家で一番高級な天井板を使ってるのは、キッチンということになりました。
なぜキッチンに使ったし

キッズスペースの天井

で、そのさらに隣のキッズスペースは、そのままの天井板です。
なぜこの部分だけ張り替えなかったのか?
その理由は下記の通り。

・お金
・子供たちの頭に何が降りかかろうともあいつらアホやから気付かん

以上。

天井三景

しかしまあこうして居間に寝転がって天井を見上げてみると、我ながらおもしろい家ですね。
天井ひとつ取ってもバラバラで個性があるよねえ。
うちは電気スイッチもドアもドアノブも、全部部屋ごとにバラバラなのですよ。
企画された商品じゃなくて、生きてる感のある有機的な建築です。

さて、悪夢の方ですけど。
天井を張り替え、母屋に住みだしてから数ヶ月ほど経ったある日のことです。
居間のちゃぶ台で夕食を食べていた僕たちの頭上で、突然「ドン」みたいな大きな物音がしたのです。
顔を見合わせる家族。
しかしそれきり音がしません。
何か土壁が剥がれて落ちたのか? と思い、その日はそれで終わりました。
ところが数日後、また同じ「ドゥン」という音が聞こえてきたのです。
震え上がる子供たち。
恐怖を隠しきれない母親。
ひょっとしてイタチか何かが入り込んでいるのかも、そう思った僕はホウキを手にして、天井板を「ダァン!!」と突き上げておどかしました。
動物ならこれで慌てて逃げていくでしょう。
しかし、やはり何の足音もしないのです。
動物ではない…だと…?
では、これは一体…
そして数週間後、またもや「ドゥン」という音が!
ヒィィィィ!!
こっこの家は、のっ、呪われている……!!

~数日後~

親方「何? 音がするけど、足音がせえへん? それはあれや、足が無いやつや」
ぼく「え?」
親方「足の無いやつが落ちた音やろ」
足音が無い……
つまり足が無い……
それってひょっとして……
……

へび

おまえかー!!
もー何やねん人騒がせな!
てか梁から落ちすぎ!
どんくさすぎ!
あーびびった。よかったよかった。(いいのか?)

まあそんな感じで、天井板を張り替えたあとも色々ありますけど、粉チーズも落ちてこなくなったし、見た目も思ったよりいい感じになったし、天井が明るくなって部屋全体もけっこう明るくなったりで、いいことづくめの天井やり替えでした。
おしまい。

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