古民家リノベーション体験談88 庭をどうにかしようと思ったらどうにもならなかったけど最終的にどうにかなった話
【前回までのあらすじ】菜援くんは有能
前回の続きです。
石だらけで土もカピカピな庭をフカフカさせようと思って掘り返してみたけど石だらけすぎて無理だったので、お次はケミカルの力を借りて土壌改良をしようと試みました。
そんでネットで検索しまくった結果、「EB-a」という良さげな商品を発見。
なんでもその液体をまくと、カチカチの土がフカフカになるという。
これだ!!
と僕は脊髄反射で3つカートに入れてポチりました。
今思えば1本あたりけっこう高いので、まだその時は施主ゾーンの名残があったんだと思います。
で、届いたのがこちら。
あれ?
これ当時じゃなくて今撮った写真じゃん?
と思った鋭いあなた。正解です。
これ、結局使いませんでした。
なぜか。
その理由がこちら。
これ、開墾しようと思い立ってからちょうど1年後の写真なんですけどね。
ボーボーなんですよ。
ボーボー。
土がカチカチとかフカフカとかいう以前に、土が見えないんですよ。
庭をどうしようか考えてるうちに一瞬で雑草が繁茂して、わけが分からなくなったのでした。
ちなみにこの写真に写ってるように、何本か木を植樹しました。
元々持ってた鉢物から、山まで見に行って探したやつから、適当にちょこちょこ植えてみました。
ひょっとすると木を植えてみれば庭も少しはマシになるかも! と思ってやってみたんですが、実際植えてみると全員ヒョロヒョロなのでマシになるどころか「栄養が足りないせいで育たないヒナ鳥」みたいな哀れさを醸し出すことに…
さらにちょうどその頃、工事費が底をついてお金の問題で頭を抱えていたため、僕の頭の中の98%が「どこからお金を借りればいいのか」という内容で占められており、残りの1.5%が「宝くじ当たれ☆」であり、さらに残り0.5%が「ごはんたべる」「はをみがく」などに割かれていたので、庭のことにまったく気が回らず、再び庭が完全放置になったのでした。
~そして3年の月日が流れた~
これは現在の庭の姿ですが、
ん?
これ、どうにかなってない?
どうにかなってなくなくない?
ということで、どうにかなったっぽいです!!
菜援くんで掘り返しまくってた当時と現在の庭、同アングルで比較してみましょう。
当時の庭
現在の庭
いかがでしょうか。
TV出演が決まって慌てて植木屋さんに雑草を刈ってもらった現在。
わりとそれっぽく見えるじゃないですか。
理由は二つ。
まず、ヒョロヒョロだった植木が3年経って立派な木に成長したということ。
サイズ的にはまだまだですが、それでも3年の成長率はエグいです。
ある程度の植木があると、それだけで非常に庭っぽく見えるんですね。
そして二つ目の理由としては、こちらをご覧ください。
これは現在の庭の表面なんですが、フカフカとまではいかずとも、ガチガチって感じでもないでしょ?
これはひとえに
5月に雑草ボーボー
↓
暑くなって枯れる
↓
8月に別の雑草ボーボー
↓
寒くなって枯れる
↓
来年の5月にまた雑草ボーボー
のサイクルを3セット繰り返したおかげなのですよ。
確かにカピカピだった土の表面に有機物が堆積するんだから、これもまたある意味、天然の土壌改良と言えるでしょう。
実際、このすぐ下には相変わらず石が埋まりまくってるんですが、結局大事なのは表面なので、なあんだ、掘り返さなくてもよかったんだ、というオチです。
そんなわけで、薬品を使わなくても、放置したらなんかちょっとそれっぽい庭になったよ、というお話でした。
まー何事も急ぎすぎ、考えすぎは良くないってことですね。
たとえば床板の色とかもそうですけど、リノベーション工事してるとつい「今すぐ理想的になって欲しい!!」という感覚になりますが、やっぱりこういうのって自然を相手にしてるわけですから、もっと長い目で見て、のんびり構えていた方がいいんじゃないかなと思います。
スーパー結果論ですけどね。
最後に蛇足ですが、「真砂土」というやつがありまして。
整地なんかで使う、栄養素も何も無い、きれいな茶色の土です。
僕はこれをなんとなく解体屋さんに頼んでダンプで4トン分買いました。
その時は何に使うかあまりちゃんと考えてなかったんですが、とにかく庭の土質が悪すぎたので、なんか役に立つかなと思って。
そしたらこれが大正解!
気付けば子供たちの砂場と化してました。
ちなみにこの砂場、今も現役です。
さっきの写真にも写っていたの、お気づきでしょうか。
さすがに4年経った今はあちこちに使われたり風雨で削られたりしてだいぶ減りましたが、それでも兄弟がキャッキャと遊んでおります。
ていうか僕がどこかに土を使おうとするとすごい怒られます。
なのでお子様がいる皆様には、真砂土4トン、おすすめです。
おわり。