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古民家リノベーション体験談98 第一期工事後の日常

【前回までのあらすじ】アリエッティの辛さはすごく分かる(観てない)

第一期工事終了!
2300万円借りたはずが途中で残高ゼロ!!
どうする!!
アイフル!!
ということで、今回は僕がいかに金策に走り回って頭を下げて汚い手を使い法の目をかいくぐって人を泣かせて…
みたいな金融道的なお話ではなく、
第二期工事までの出来事というか、日常ネタを超ダイジェストでお送りしようと思います。

前に書きましたが、まじで残高ゼロになったので、第一期工事が終わってからだいたい1年くらい何もできませんでした。
毎日布団に仰向けになって口をパクパクさせてました。
しかし日々の出来事は容赦なく押し寄せてくるわけで。
特にキツかったのは台風さんの来襲でした。
これは当時のインスタです。

当時のインスタ

そう。
我が家は二方向に壁がないのです。
ジブリ的に言うと「風の通り道」な状態です。
普段は別にいいんですが、ひとたび台風が来るとトトロ(大)が家の中を飛び回ってるんちゃうかと思うくらい暴風が吹き荒れます。
何度か死を覚悟しましたが、これはなかなかの体験でした。
ほんまそんな戦争みたいなこと繰り返してるとアルミサッシがカッコ悪いとかこの収まりが美しいとかね、考える余裕がないんですよ。戦闘中の兵士が自分のヘルメットのかぶり方がイケてるかどうか気にする余裕がないのと一緒ですよ。
なんせもう大工さんは呼べないので、とにかく現場で対応するしかなく、電動の丸ノコとインパクトとビスと釘と余った端材とブルーシートで、やばい箇所の突貫工事を繰り返していたんですが…
気付けばこうなってました。

当時のインスタ
土間がいい感じの作業場になってもうこのままの方がいいんじゃないかと思ってしまったり

土間がいい感じの作業場になってもうこのままの方がいいんじゃないかと思ってしまったり

土間がいい感じの作業場になってもうこのままの方がいいんじゃないかと思ってしまったり

もう見た目が完全に何かしらの職人の作業場です。
ここが玄関だと言っても誰も信じてくれません。
実際広い場所で雨を気にせず粉塵も気にせず作業がめちゃくちゃはかどるため、第二期工事が始まる時、もう土間をこのままにしておこうかなと本気で悩みました。
すごくないですか?
玄関が作れなくて、玄関に穴が開いたまま暮らすことになった人間でも、一年経つと「このままの方がいい」みたいに思っちゃうんですよ!
慣れってすごいね!!
僕が何度も繰り返している「慣れる」というフレーズですが、これはもう僕がこのレベルで体験したことなので、自信を持って言えます。
玄関なくても慣れるっす。(結論)

その他にもいろんなことがありました。
たとえば必要に迫られすぎて道具がめっちゃ増えたり。

めっちゃ道具が増えたり

少しでもお金をつくろうと思って本気撮影セット組んでヤフオクに出品しまくったり

ヤフオクで服を売りまくったり

何も知らない息子がまっさらな床板で昼寝したり

まっさらな床板で子供が昼寝したり

新築2Fの自室が冬に非難してきた植物たちによってジャングルになったり

自室がジャングルになったり

相変わらず毎日夜中まで投光器つけて何かしらの作業をしたり

相変わらず夜中まで作業したり

『名もなき詩』が20年以上前の曲だと知って衝撃を受けたり

『名もなき詩』が20年以上前だと知って衝撃を受けたり

ほんとにね、いろんなことがありました。
でもこの期間は以前の工事期間に比べてぜんっぜん平気でした。
なぜなら、住む家ができたから。
古民家に住めると分かったから。
そんな最低限の担保があってはじめて、人は心から笑えるのですよ。

まあそういうわけで1年が過ぎ、次回からは第二期工事のお話を…
しようと思ってたんですが…
すみません、
やっぱもう少し喋ることがありましたので、続きます。
つづく。

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