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古民家リノベーション体験談97 第一期工事完了しました

【前回までのあらすじ】玄関の正月飾りの写真は今見ても笑う


この永きにわたる古民家との戦いもついに終止符が打たれ…
ませんでしたが、まあ取りあえずお金が底をついたということで一区切り(ひどいな)。
第二期工事はここから一年後にスタートするんですが、今回はこれまでの第一期工事を振り返り、総括したいと思います。

ていうかちゃんと数えてみたら10ヶ月も工事してたんよね。
よくやったな、我ながら。
つまり10ヶ月も家が無かったんですよ。
ダンボールだらけの離れ仮住まい期間を含めるとほぼ2年ですよ。
前にも書きましたけど、やっぱり何が一番しんどかったかというと、借り暮らし。
2年もの間「自分の家がない」という状態はほんとつらかった。
自分の家がないっていうのはあれよ、賃貸とかそういう意味じゃないからね。賃貸すら無い状態を想像してみてくださいね。自分の所持品なんてほとんど無くて、友達の家を泊まり歩いたり、駅のホームで寝たり、みたいな生活ですよ。
この辛さはやったことある人にしか分からんと思いますが。
まあホームレスに比べたらちゃんと電気も水道もガスもある環境で(一時期ぜんぶ無かったけどな)、ご飯も食べれて(ほぼ外食やけどな)、寝るところがあった(ダニだらけやけどな)だけでも良かったですが、やっと家ができて(できてないけどな)、家族を呼び戻して、自分たちの生活用品を買いに行ってシャンプーとかを買い物カゴに入れた時の感動は一生忘れませんね。
ということで繰り返しますが、心休める場所が確保できないまま古民家リノベーションしようとしている方々に一言。
アパートは借りた方がいい。
でないと泣くよ。まじで。
二重に家賃払うことなんか、家のない辛さに比べりゃ些末なことですよ。

あとはやっぱり、古民家の床が張られ、そこに家具を置いて「住める!」と感じたあの瞬間。
それまで不安すぎて円形脱毛になってそれでもやりきるしかなくて、情報もなくて味方もいなくて嫁は興味なくて子供はウンコもらしててもうダメかと何度も思いましたが、床が張られて、家になった瞬間、未来のイメージ、まさに今こうして古民家にのんびり暮らしている我が家のイメージが一瞬脳裏をよぎって、ここでそんな風に暮らせるんだと初めて思えたあの時の感動もまた、僕は一生忘れないでしょう。
てかさー。
みんなさー。
そういうのが嫌なんよね。
苦労するのが嫌なんよね。
苦労も不安もなくて、楽ちんで、簡単で、リスクなく、生きていきたいんよね。
でもその結果得られるものって、きっとその程度のものなんよね。
がんばったらその分素晴らしいものが手に入ることを、40過ぎのおっさんは経験で知っています。
家に関して、僕はがんばったと思う。
だから素晴らしい住まいを手に入れることができたと思う。
でも、物事には程度というものがありまして。
みんながみんな円脱になる必要はないと思う。
だから僕はみんなが円脱にならないように、情報発信をしてみんなの味方をしています。
そしてみんなは円脱にならない程度に苦労して、がんばって、素晴らしい住まいを手に入れてほしい。さらにその結果として、日本の風景がまたかつての輝きを取り戻してくれたらいいなと思っています。

などと最終回みたいな文面になりましたが、玄関のない家に住む人間がきれいにまとめに入ってどーすんねんと。
玄関もないし、反対側の壁もないし(ここ重要)、土手っ腹に3tダンプ一台分の穴が空いた家で、これから僕たち一家は台風を迎えたり新年を迎えたりするわけで、俺たちの戦いはまだまだ続くんだぜ!

第一期工事完了

最後の日、嫁が記念にと撮ってくれた現場写真。
10ヶ月現場に出続けたせいで職人と同化した施主の笑顔です。
そうそう、
職人と同化。これも大きなポイントでした。
今まで全然接点のなかった人種の方々に囲まれ、笑ったりキレたりしながら、僕の狭かった世界がまた一つ大きく広がったのです。
これはもうほんとに人生の財産ですよ。
僕みたいに大学に行くやつは、大学に行った時点で「地元」と切り離されるわけです。
たとえば地元に残って実家の自転車屋を継いだやつは、青年団に入って、中学時代からずーっと今まで、同じ地元の仲間で夜な夜な酒盛りしてるわけです。
古民家を買って住んで、まず知り合いになるのはそういう世界の「地元」の方々。
ところが僕は余所者で、さらに青年団みたいな世界も知らないわけで、話なんか合わせられるわけがありません。
でも古民家リノベーション工事を通じて、「地元」の方々である職人さんや業者さんとみっちり付き合うことで、彼らの世界を知り、常識を知り、人となりを、その文化を知ったのです。
こんなんまじで一生モンの宝だと思いません?

第一期工事完了

「工事おわったど~!」の写真。
もし僕が普通にマイホームを購入していれば、この写真はきっとピカピカの玄関ドア前で花束を持った大原さん一家と営業スタッフのニコニコ笑顔の記念写真になっていたでしょう。
でも僕はこっちの写真で良かったなあと思います。
僕が手に入れたのはマイホームだけではないからです。
何の保証もなく、マニュアルもない「古民家」をリノベーションするということは、こういうことなのです。
引き渡しの記念写真が、こういう写真になるということです(※結果には個人差があります)。
何度も言いますが玄関ドアどころか壁がないんです。
どーすんだよこれ!!
あーおもしろかった!!

そんなわけでざっと第一期工事を振り返りましたが、いかがでしたでしょうか。
実際はここから約1年の充電期間(金策期間)があるのですが、ブログはその時間をすっ飛ばして、充電期間(金策期間)のお話はサクッと1回で終わらせ、次々回より第二期工事に進みます。
なんか気付けば2年半以上書き続けていますが、まだまだ書くことがあるのです。
てことで、古民家リノベーション体験談第二期編、お楽しみに!

先日サロン『クロニカの庭』で話題になった「自治会費」やらご近所の付き合いやらをぶっちゃけます。会員に近所の人がいたら俺は死ぬ。
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