古民家リノベーション体験談100 クロニカは木を植えています
【前回までのあらすじ】それでも会所なら……会所ならきっと何とかしてくれる…!!
今回は記念すべき第100話目です。
こんな自虐話を100話も続けてしまいました。
今回100話記念を祝して何かしようと思ったのですが、実際皆さんにとってはTポイントが知らんうちに100円分溜まってた、くらいの感じだと思いますので、特に何事もなくこのまま続けますね。
さて今回は「植樹」についてお話しします。
庭については先日「古民家リノベーション体験談87」や「古民家リノベーション体験談88」で触れましたが、今回は庭というか「木」のことをもう少し詳しくご紹介していきます。
お金が尽きて工事がストップした1年の間、僕は消費者金融に手を出した人の体験ブログを読む以外に自分に何かできることは無いかと日々考えておりました。
だってできることないんですよ。大工さんやら職人さんたちがいないので、家についてはもうお手上げ。
で、そういえば庭ならできるんじゃないか? と思い、そうだ今のうちに庭をつくっていこう! と思いついたのでした。
以前書いたように、とりあえず庭は更地になり、ある程度は平坦になっていたので、木を植えるくらいはできるはず。
そんなわけで僕は早速いろいろ調べ、地元の造園屋さんやネットショップを回っていくつかのヒョロヒョロの木を買ったのでした。
これは業者さんに植え込んでもらってますが、植樹は一度やり方を見学させてもらえば自分でできます。たぶんYouTubeでもたくさん解説動画が上がってます。僕もほぼ自分で植え込みました。
で、ヒョロガリ。
まあこれはしゃーない。
しっかりしたやつは高いんですよ。ベタな樹種でも1本10万20万平気でするからね。
皆さん植木の値段ってどうやって決まってると思います?
レア度?
まあ多少はそれもありますが、時間ですよ時間。そいつをそこまで育てるのにかけた時間。
考えてみれば当たり前ですね。
なので年齢=価格、となるわけです。
そう考えてみるとなんか奴隷の売買っぽいぞ…
つまり、たとえるならこれは中世ヨーロッパの人さらいによってさらわれてきたアフ(以下自粛)ですね。
さてこのヒョロガリさんたち、ちゃんと育つのかしら…
と!
お思いの方。僕もほんとこのみすぼらしい木々たちを毎日眺めながら陰鬱な気分になってましたが、気がつけばこうなってました。
なんということでしょう、貧弱だった彼らがこんなに大きく!!
あ、サイズ感が伝わりにくいですか?
ちょっとシルエット入れてみますね。
いつもシルエットのクセが強くてすみません。
いかがでしょうか。
たった3年でアホみたいに成長しました。
3年という歳月は生き物をここまで変えます。
入学時は地方から上京したてでオドオドして友達も少なかった彼も3年あれば日サロでムキムキになってヒゲ生えてゴールドネックレスで派手な旧車を乗り回すようになるのです。
でね、
ちょっと知っておいて欲しいことがありまして。
工事中は「3年待て」って言われるとめちゃくちゃ先の話のように感じて、そんなに待てない! って思っちゃいますよね。
植木に限らず、床板の日焼けとかも、数年かけて少しずついい感じに色が変わってくるよーとか言われても、じゃなくて今すぐ変えたい! って思いますよね。
でも3年って実は一瞬なんですよ。
今これを書いてるのは2020年12月ですが、たとえばインスタ映え~とか言い出したのが3年前ですよ。地元の王将でDAOKO×米津玄師『打上花火』が流れまくってたのも3年前ですよ。ミスチルの『GIFT』にいたっては12年前ですからね。
僕らがカラオケボックスで「さい~こ~お~の~ギ~フトを~」とか歌ってた時におねしょしてた6歳の子が今やもう選挙権持ってますからね。
光陰矢のごとしすぎる。
なので、どうせ3年なんて一瞬で過ぎるので、ヒョロガリな木で全然OKです。
ただ一点、植木には「樹形」というものがありまして。
全体のプロポーションですね。
そこに気を遣いながら育てられた木は、10万円でも20万円でも払う価値はあると思います。
たとえるならいい食事で育てられたおかげで力仕事のできるd(以下自粛)
冒頭で植え込んだヒョロガリシンボルツリーも3年経てばご覧の通り。
で、彼らが立派に育ってくれたおかげで、我が家の庭の風景は激変しました。
僕はね、こういう庭がほしかったんですよ。
もともとこういう庭が欲しくて一戸建てに住むことを決めたんですから、今はもう感無量でございます。
まだ庭作りは全然できてないですけど、こうして木々が育ってくれて、紅葉やら新緑やら木漏れ日なんかをたくさんの窓から毎日楽しめるんだから、ほんと広い庭付きの古民家でよかったな~と思います。
ついでに言っておくと古民家は窓だらけなので、部屋の中にいても外の風景の影響はすごく大きいです。なので、庭にあんまり興味のない方でもぜひ庭作りはやった方がいいですよ。
庭も含めて家である。
特に古民家は!
と、僕は思いますよ。