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古民家の選び方5 床編

屋根、壁、とくれば次は「床」。ということで床編です。
みなさん、家の床下がどんな風になってるかご存じですか?
毎日歩いてるフローリングの下です。
よく分からないでしょ?
僕もよく分かりませんでした。
というか、真面目に考えたことなかったです。
自分の足の裏について真面目に考えたことがないように。

古民家を購入した僕がまず困ったのがカビの臭いでした。
この家は元々無理な増築をして、床下の通気がほぼゼロだったので、床下がカビ天国になってたんですね。
で、床下を見てみようと、畳を外して、床のバラ板をめくってみたら。

古民家の床下

みなさんこれを見てどう思いましたか?

え、土やん。

と思ったのではないでしょうか。当時の僕も

え、土やん。

と思いましたよ。
そうなんです。古民家の床下は土なんです。
見て下さいこの分かりやすすぎる構造。
家の構造なんて素人にはちんぷんかんぷんで全然分からない、何かあったらお金を払って業者を呼ぶしかない、とお悩みのあなたに、古民家をお勧めします。
だって木と土じゃん。
なんか自分でできそうじゃん。
というくらい、めっちゃ分かりやすいでしょ。僕こういうの大好きなんです。

見ての通り古民家は木組みなので、木が腐ってなければ、シロアリにやられてなければ大丈夫です。
床に関してはそれだけ。
古い家では歩いたらフカフカする部分がよくありますが、まあそれも床めくって、木を入れ替えたら済むことなので。
ただ、内覧時にはあちこち見るのは不可能なので、床下のシロアリチェックだけ信頼できる業者に頼んでやってもらったらいいと思います。

ちなみに先ほどのカビの件ですが。
母屋の臭いがあまりにひどいので当時は母屋のことを「クサクサアイランド」と呼んでおりました。
僕らが仮に住んでたのはそこに増築されていた築30年くらいの離れだったんですが、離れにはクサクサアイランドを通って行かないといけないので、玄関入ったら乳飲み子を抱えて息を止めてダッシュ、アイランド通過後にドアを閉めて深呼吸する、みたいなひどい生活でした。
まあでも工事が始まったらカビキラーで撃退すればええやん♪ と軽く考えてたんですが、実際僕がその後どんな目に遭ったかを書いておきますと、根太や大引(床の木組)をカビキラーで拭いてきれいにしたけど効果がなくて竹炭を何十箱も買って床に置いたけど効果がなくてしょうがないから100枚ほどあるバラ板を全部取り外して全部に番号振って高濃度エタノールで洗浄(真夏)したけど効果がなくてしょうがないから最終的に大工さん二人と一緒に床下の土を10〜20cmほどすき取ってバケツリレー(真夏)で全部入れ替えた上に新しい杉板をピッチリ張ってやっと収まった。
という代々語り継ぐレベルの悲惨な体験をしたので、あまりにカビ臭い家はスルーした方がいいかもですね。
おわり。

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