古民家リノベーション体験談その後 いい感じの壁があったので本棚つくった話・その3
皆さんこんにちわ。
本棚つくったシリーズもこれで3回目となりました。
世の中の一体誰が「その辺のおっさんが大工に頼んで自分の家に本棚つくった」というDIYネタですらないどうでもいい話を一ヶ月にも渡って読み続けてくれるのかと思いますが、お読み頂いている皆様、大変お待たせいたしました。
今回で最終回です。
いろんなところで繰り返して書いていますが、僕はDIYが好きでも何でもないので、お金に余裕があるとすぐに大工さんに頼んじゃいます。
つまり僕の言うDIYは「Daiku Iekitehayo Yatte」(訳:難しいことは無理せず大工さんにやってもらおう)、という意味になるわけです。
アンダスタン?
てか見てよこれ。
こういうの自分でできるかっちゅうねん。
なんなんこの凹凸。どやって彫るのよこれ。
てかそれ以前に床にブルーシート広げるのもめんどくさいし床にブルーシート広げるために小屋にブルーシート探しに行くのもめんどくさいわ。
はーめんどくさ。
てことで大工さんよろ~
パパッと手慣れた感じで両サイドに枠を取り付け、凹部分に棚を乗せる大工さん。
おお~。
一応僕も古民家ユーザーのはしくれなので、棚の加重がどこまでいけるのか、棚板の厚みがどれくらいまで薄くできるのか、たわんでいるのかいないのか、真ん中に一本いるかどうかくらいは気にしています。
それで今回は棚板の厚み21mm、真ん中に一本入れて、さらに一段につき4カ所、見えないように小さなL金物を取り付けることにしました。
これだけやれば完璧に…
……
ん?
えっ??
ええっ?????
「ちょっ、えっ?」
「なんすか大原さん」
「この横の部分って一枚板じゃないの?? なんで隙間あんの?????」
「かっこいいでしょ?」
「ダサいわ!!!!」
「えー。絶対こっちの方がかっこいいですってー」
「嫌!!! 無理!!! 無理寄りの無理!!!!」
「じゃあどうするんすかー」
「ベニヤ貼って!!」
「それはダサいですよ!」
「こっちの方がダサいわ!!!!」
という、過去に一体何回繰り返したのかという不毛な言い争いが、今回も勃発してしまいました。
こういう思い違いって、ほんま警戒してても避けられへんのよね。
「いちいち言わなくてもここは当然こんな感じにしてくれるだろう」という施主の思い込みはマジ思い込みなんで。
コンビニで例えるなら「あたためますか?」の問いに対して「はい、温めてください。なお温めてくださいとお願いしているのはこの欧州ビーフカレーのみであり同時購入のカスタード&ホイップのダブルシューとアイスカフェラテM、およびスプーンとお手拭きは温める必要はありません、欧州ビーフカレーを電子レンジに入れてパッケージに書いてある所定のワット数と時間にて再加熱を行ったのち、それを取り出し、カスタード&ホイップのダブルシューとアイスカフェラテMの容器とスプーンとお手拭きと一緒にこちらに手渡してください」って伝えないといけないレベル。
これ冗談のように聞こえますが、自分のイメージをまったくの他人を使って三次元に顕現させるにはマジでこれくらい正確に伝える必要があります。
皆さんもくれぐれもご注意くださいね。
てことでサイドにコンパネ貼って無事に組み上がりました。
グッド。
なかなか見事な出来映えである。
これを組みながらも自分の美的感覚を否定された大工さんが「あーもーやる気でえへんわー」とか「あーほんまやる気ないわー」とかブツブツ言ってきましたが相手にしたらズルズル休憩に入られて負けなのでフル無視しました。
よし、あとはこいつを塗るだけだ!
今回も頼むぜ! カモンボーイズ!!!
前回はTシャツと短パンを絶対に取れない塗料で汚してお母ちゃんに怒られたので今回は黒コスチュームです。
いやーほんと助かる。
ちなみにうちは見えないところは塗らない派です。
「塗らんでええの?」と気にしてる真面目な子供たちにお父さんは言いました。
大原家家訓!
手を抜けるところは限界まで抜くべし!!!
よく「塗料が肌に付着する可能性があるので、作業の際は必ず長袖着用の上、手袋をしてください」みたいな注意書きあるじゃないですか。
僕、注意書きとか守ったことないんですよ。
親のいいつけとか、先生の命令とか、クラスのみんなで決めた約束とか、ほんと守ったことなくて、常に女子から白い目で見られてきた人生なんですよ。
でも実際、塗料が付着しても一切困ることないですからね。
何回か風呂入ったら取れるやん。
って思っちゃうんですよね。
でもそういう考えだから家を買う時に皆の助言を無視することができて、その結果古民家に住めてるんだと思うと、まあ結果オーライかなと思いますが、
願わくば、この子らが女子に睨まれませんように…
見えないところは塗らんでよし、と同じ話ですが、見えないところはムラがあってもよし。
これ、写真で見るとすごく汚いですけど、大丈夫なんですよ。
なぜなら本で隠れるから。
一度本を並べたらこんな部分もう一生目にしませんよ。
山手線の座席シートの色と一緒で、常に目に入らないんだから、どうでもいいんです。
てことで完成!!
うっひょー素敵!!!
素晴らしいな。
古民家+本棚ってなんかすごい雰囲気でますよね!
惜しむらくはその8割がマンガであるということですが。
でもこれでやっと僕の長年の夢だった「作者をアイウエオ順に並べる」というドリームがカムトゥルーしたのでした。
ちなみにこんな巨大な本棚作れば全部入るやろと思ってたら蔵書の半分も入らんかったという事実と、アイウエオ順に並べたらダブってる本が大量に出てきたという事実、そして下の一段がほぼ全部ジョジョで埋まってしまったという事実は、悲しいので割愛します。
以上、三回にわたってお送りしました本棚制作の話、お楽しみ頂けましたでしょうか。
この壁を使ってしまった今、僕はこの倍以上ある残りの本を一体どこに収納したらいいんでしょうか。
いつか本棚づくり第二弾やりそうな気がします…
おわり