古民家再生、古民家物件、リノベーション情報など。

古民家リノベーション体験談その後 納戸から屋根裏に登れるようにした話・最終話

皆さま大変長らくお待たせいたしました。
この特に誰も詳細を求めていない納戸工事シリーズ、最終回です。
まさか全5話になるとは思ってなかったぜ。まじごめんだぜ。

つってももう最大の難関だった「粉塵の掃除」が終わってるので、あとは結果報告というか、ビフォーアフター回なんですけどね。
さて無事にきれいになった屋根裏部屋ですが、さらに天井に貼ってた変なベニヤを剥がして垂木を見せて、電気屋さんにも来てもらってLED仕込んでもらい、こんな感じになりました!!

屋根裏部屋完成

すごっ!!
てか改めて広っ!!!
この部屋を使えるようになったおかげで家の収納スペースが一気に10倍くらいになって笑う。

屋根裏部屋広すぎ

あんまり広いんで試しに荷物をちょっと気取った雑貨屋のディスプレイっぽく並べてみましたがそれでも全然スペース余りました。
今後ここに来るたびにちょっと気取った雑貨屋でショッピングする感覚で荷物を選ぶことが可能です。

桔木

たわむれに屋根裏部屋の入口付近をライトアップしてみたり。
ここはちょうど座敷の天井裏になるんですが、うちはなぜかここだけ「桔木(はねぎ)」と呼ばれる大工さんの超絶技巧によって垂木が複雑に組まれているのです。
かっこよい。

再利用された古材

そしてLEDが照らし出すのはこういった母屋(もや)を支える束。
うちの束や柱の見えない部分はだいたいこんな感じです。
このボロボロの柱を最初見た時にはビビりましたよ。
いや穴あいてるやん! と。
欠陥住宅やん!! と。
でも違うんです。昔って木材を製材するのが人力で超大変だったので、製材された木材そのものがとても貴重だったんです。
だから昔の人は木を大切に使い、いくらでも使い回したのです。
古民家で使われている木材はその家よりも古く、こうした「ほぞ穴」が空いているものも珍しくないんですよ。
という話をね、
僕はあとでいろんな人から教わったわけですが。
でも一つだけ言わせて?
だとしても柱がボロボロな事実に変わりはないよね?

…いいのかこれで。
この柱をチラ見して「え、別に普通っすよ?」と言った大工を信じていいのか…
なんかモヤる…
母屋だけにな!!

屋根裏から納戸への道

さて僕の古民家ギャグが炸裂したところで地上に降りていきましょう。
通路は上から見るとこんな感じです。
一見安全に見えますがこの足場にしている3段の板部分以外はすべてペラペラの天井板なので乗ると0.1秒で落下死します。
施主の安全があんまり担保されていない家、それが古民家。
生きるも死ぬも自己責任です。
そんでこの階段を降りると納戸に出るんですが、ここでおさらいのビフォー写真を再掲しときます。

納戸がいっぱい

覚えていらっしゃいますでしょうか。
これが初期状態の納戸でした。
この惨状がどうなったかというと…

納戸工事完了
納戸工事完了

こうなった!!
すごい!!
おれ天才!! 大勝利!!
ぐちゃぐちゃだった物入れが、なんかちょっとその辺のリフォーム雑誌に載ってそうな小洒落た空間に生まれ変わりましたよ!
そしてその大量の荷物は荷物で、屋根裏部屋で等間隔にディスプレイされているという事実。
いやーすごい。
今回の工事は特に、なんでもアリな古民家の面白さを体現していたのではないでしょうか。

ということで全5回にわたってお送りしました納戸→屋根裏部屋へ登れるようにした話、これにて一件落……
と締めたいところですが大丈夫ですよ。
分かってますって。
お金でしょ?
大阪のおばはん風に言うと「あんたの生活がどないええようになったんか知らんけどな、実際ナンボかかったんか書いてくれやなこっちは何の参考にもならんがな!」ってことでしょ?
OK。
クロニカのブログはその辺の承認欲求型のブログではありません。
皆さまのお役になってなんぼです。
えーっとね、ちょっと待って。あ、あった。
うーん。
これねー、書いてないけどパーゴラに屋根付ける金額も含んでるんで、多少あやふやなんですけど、電気工事とか掃除とかごみ処分費とか色々含めて、今回の工事はざっくり【25万円税込】くらい? でした。
これたぶん安いと思います。
僕がしつこいくらい「20万しかない」「それ越えたら払わん」「マジで払わん」「マジで」と念仏のように言い続けたおかげで、たぶんこれくらいに収まったんだと思います。
まあ相場と比べてどうか分かんないですけど、施主としては25万円でアホみたいな巨大空間が手に入ったわけですから、全然オーケーです。

あっ、これもついでに言っとこ。
時々インスタとかで「古民家って虫とか出ませんか?」とか「虫対策はどうしてますか?」とか「ネズミは出ますか?」などなどご質問を頂くんですけども。
今回ご紹介してきた写真の中にその答えが明確にあるんですが、皆さん気付きましたか?
分からない方はもう一度よーく写真を見返してみてください。
ほら、何か光が見えませんか?
見えますよね?
なぜそんな光源の無いところに光があるんでしょうか?

屋根裏の謎の光
屋根裏の謎の光

拡大してみます。

屋根裏の謎の光
屋根裏の謎の光

先生からのヒントは以上です。
あとは皆さんが「この家に虫やネズミは出るのか?」という質問の答えを各自で考えてみてくださいね。

ということで納戸~屋根裏シリーズ完!
おつかれさまでした。

pagetop