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古民家は維持するのにお金がかかるよっていうアレに対する反論

土間

皆さまおはようございます。
今回は表題の通り、よく言われがちな「古民家ってほら、聞こえはいいけど、維持するにもいろいろお金かかるでしょう? 火災保険も高いし、光熱費だって普通の家よりもかかるでしょ」という、よく言われがちっていうか僕が実際こないだ面と向かって言われたこのセリフに対してとっさに「そっそんなことないですよ!だってほらアウアウ」みたいにテンパって完全論破できなかったちくしょおおおおって布団の中でもだえる僕のために今日は改めて完全論破してやんよ!!!っていう企画です。
復讐は何も生み出さない。
そしてその人も絶対このブログを読まない。
知ってる。
でも読者の皆さんが誰かに同じようなことを言われた時にめっちゃ完全論破してくれたら僕もすっきり爽快なので、いつか来るその時のために、書き記しておきますね。

さてお金の話ですが。
その人が言うには、火災保険高いやろと。
結論からいうとそんなもんその保険会社の解釈によって違いまんがなと。
だって僕んとこ別に普通やと思うし。
って、その時はそんなことすら言えなくてグヌヌヌヌ!と思ってるんですが、まあ実際、古民家をちゃんと断熱してない場合は、光熱費は現代の家に比べてかかりますよ。
うちは冬に灯油代が月2万円くらい(その年の相場による)。
それとは別に電気代が1.5万円くらいかかってるから、パネル乗っけたオール電化の家に比べたら光熱費は高い。
他にも何かあるか分からんけど、思いつくのはとりあえずそんくらい。

でさ、例えばよ、うちが火災保険と光熱費で毎月1.5万円ずつ損してるとしよう。
それは年間でなんと18万円!!
30年経てばなんとなんと540万円もの差になるのです!!!!!
とかさ。
そういう言い方あるやん。
だから簡単に古民家に住もうと思ってる人は注意!!!!!!
みたいな。
あのさー、そんなこと言い出したらさー、古民家って家屋の不動産価値ゼロやから固定資産税クッソ安くてうちなんか平屋で140㎡くらいあるけどそれに対する固定資産税が元々年間6,500円、年間やで、そこにリフォームしたところでその税額は変わらず、うちの場合は離れも渡り廊下も合わせて219㎡になってて土地が180坪でそれに対する年間の固定資産税都市計画税が146,000円、219㎡で180坪で月々12,000円やねんけどこれ新築だったとしたらどうなるかというと100~130㎡の一戸建ての平均税額が年間10~15万みたいやからまあその大体2倍として月々24,000円になってたはずで、すなわちこの時点で毎月12,000円トクしてるよね!!
さらに言うと家が広くて古民家で癒やされて庭でBBQしたりホルモン焼いたり土間でレコード流しながらピザパーティーしたりで死ぬほど快適だから週末もほとんど外出しなくなったんやけどたとえば月に3回高速乗って大阪市内に出かけてクソ高いパーキングに停めて家族四人で特筆することもないランチ食ってパークスやらルクアやらでべつにしなくても良かったはずの買い物してグランフロントで行列に並んでたっかいケーキ食ってお茶して子供ら缶ジュースでもいいのに680円のスムージーしかないからそれ2つ頼んでまたなんばCITYや心斎橋で余計な買い物してクタクタに疲れて予約してたイタリアンで家でつくるのと大体同じレベルのマルゲリータ食って高速乗って帰ってきて1日で計3万円ほど散財するのだとしたらそれが月3から月1に減るだけで月々6万円トクすることになるよね!!!!!
じゃあ火災保険と光熱費で毎月1.5万円損してるけどそんかわり固定資産税1.2万円+外出費6万円がプラスになってプラマイで月々57,000円もトクしてますよねぇぇぇぇぇぇ??????

というね。
ぜひ皆さんはこのセリフを丸暗記していつか誰かに「古民家は毎月のコストが…」とか言われた瞬間に一息で言えるように練習してください。
まあ他にも瓦屋根が100年もつとか板張りの壁が数十年もつとか土壁も床もほぼノーメンテでいけることとか言い出せばキリがないんですが、
てかさ、
ほんとにお金の損得なんか考えたってしょうもないっすよ。
それよりも気持ちよさとか、好きとか、そういうのを気にしましょうよ。
たとえば毎月1万円だったところが10万円かかるんならそれは問題やけど、5万円かかってたものが6.5万円になったところで、変わらんてマジで。
毎月15000円は大金なんです!
お金がない私たちの気持ちも分かって欲しい!!
みたいな意見あるかもですが、ほんなら旦那のタバコやめさせーやと。
飲みに行くの月3回ガマンしーやと。
牛肉やめて鶏肉にしーやと。
それくらいのお金って、なけりゃないで、自然に自分の行動が少しずつ変わっていって、最終的に帳尻合うんですよ。
でないと子育てなんかできませんって。
子供育てるのに一人あたり2000万~4000万かかるって言うけどさ、んじゃうち二人やから4000万~8000万かかんの?
しぬの?
って思うけどべつに誰もしんでないやん。
近所の子だくさんな家庭も、僕の幼なじみの四人姉弟のやっちゃん一家も、べつに全然金持ちじゃないけどしんでないし、べつに普通に幸せに生きてますけど。
こんなん普通に身の回りを見てみれば分かるんですよ。
でも意識高い人たちは数字で計算しちゃって、うちは年収いくらだから子供が何人までとか、年収いくらだからローンがどうとか、考えて諦めちゃうんですよね。
そんなことないって。
人間ナメんなって。
毎日毎日、本当に少しずつのバイアスがかかって、豚バラ肉が豚カタ肉になるくらいの、丸亀のエビ天がちくわ天になるくらいの微量の調整が日々行われて、月15,000円はいつの間にか自然な形で残るんです。

てかどうせ15,000円がどうとか仰ってる方々もその差額が毎月きちんと貯まってるかというとそうじゃないでしょ。知らん間に溶けてるでしょ。お金なんてそんなもんすよ。
だからそんなくらいのことは気にせずに、思い切って、好きな家に好きなように住んだ方がいいよ。
ガマンして諦めて、精神病んで身体壊したら元も子もないよ。

というお話でした。
はーすっきりした。

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