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古民家も地震に耐えるよという実例紹介します

お疲れさまです。
現在久々に風邪ひいて頭蓋の8割が鼻水になってマクドナルドのてりやきバーガーですら何の味も感じられなくなった大原です。
さすがにてりやきソースやったら味分かるやろと思って食べましたが単に熱いドロドロした何かでした。
まさに味覚がゾンビ!
生ける屍!
そんな状態で、べつにさぼったからといって誰に怒られるわけでもないのに5のつく日に律儀にブログ書いてる僕を誰か褒めてください。

ということで今回はタイトルの通り久々の地震ネタを。
古民家の耐震性についての基本的な知識はこちらをご覧ください。
クソ長ガチ記事です。

古民家は地震に弱い? だから耐震診断して耐震補強すればいいの? というお話。
古民家は地震に弱い? だから耐震診断して耐震補強すればいいの? というお話。
「暗い」「寒い」「危ない」という古民家の三大不安のうちの一つ、耐震性。<br> 古民家の耐震性について正確な知識を持っている方は少ないと思います。それはたとえプロの工務店でも同じことです。なぜなら「古民家」は今や法律に適合せず、学校でも現場でも教わることがなくなって.....

いやこないだね、大阪府島本町にある水無瀬神宮さんに行く機会がありまして、そこの重要文化財である茶室を見たんですけど、めちゃくちゃ素敵で。
ちょっと写真見て。

めためたかっこよい!
何がかっこよいって色々ありますがまず柱ですね。柱の細さ。9cm角くらい。
たぶんこれは京都の文化なんですよね。京都近いし。
調べるとこの茶室は後水尾天皇ゆかりのものらしい。wikiによると約400年前の方です。
さすが重要文化財。
僕の住む南大阪には絶対に存在しえないその皇族由来の品の良さにテンション上がって写真撮りまくったんですが、
途中であれっ? と思いまして。
いやちょっと待て。この島本町って、2018年の大阪府北部地震で直撃くらってなかった?

そうなんです。
M6.1、島本町においては震度5強の、大阪府では阪神淡路大震災以来の大型地震の震源地となったのがちょうどこの辺りなんでした。
クロニカにも掲載されている長井工務店の長井さんがこの島本町なんですが、どこもかしこも家が傾いたり瓦が落ちたりで一瞬で業務がパンクして長井さんが両手を挙げてバンザイしてたのをこないだのことのように覚えています。
で、ちょっと待てと。
この細っこい柱にクソデカ茅葺き屋根が載った、このどう考えても耐震性ゼロの建物が、震度5強に耐えられるわけはない。
おそらく一度倒壊して、また再建したはず…

と思っていろいろジロジロ見たんですけどね、再建とか修復した感じが全然ないのよ。
さすがに僕も「えぇ……」と思いましたよ。
その時はちょうどクロニカに掲載されている宮崎県の一級建築士、作田さんと一緒に見学してたんですけど、その疑問を作田さんにぶつけてみたら「古民家は丈夫なんですって」と普通に仰る。
「やー、それは僕も知ってるんですけど、こんなヒョロヒョロの構造で、5強~6弱で倒壊しないんですか?」
そう聞くと作田さんは即答されました。
「人間をね、こう横から思いっきり押しても、よろけるだけでコケないでしょ」
「はい」
「でも誰かに足元をグッと押さえられてたら、横から押されるとコケるんですよ」
「確かに」
「今の家はそういうつくりになってるから、すごく頑張らないと倒壊するんです。でも古民家は足元が一緒に揺れるから大丈夫なんですよ」

なっなるほど!
わかりやす!!
僕はこの瞬間、今後はこの例えをまるで自分が思いついたように使っていこうと心に決めました。
そして僕はこのチャンスに、作田さんに以前から感じている自分の不安点を聞いてみることにしました。
「古民家って、石の上に柱が乗ってるじゃないですか。で、地震が来たら石から柱が落ちちゃって、倒壊はしないんだけど、それを元に戻すのにすごいお金がかかるみたいな話をチラッと聞いたことがあるんですね。んで、じゃあ束石のレベルまで回りの地面をコンクリで上げて、柱がずれても落ちないようにすればいいかなって思うんですが、どう思います?」
すると作田さんは静かに言いました。
「落ちませんよ…」
「えっ」
「柱、全部下でつながってるじゃないですか…」
「あっ…」
「一本だけ落ちるってことはほぼありませんよ…」
「ほんまや…」

ということで1500年以上の日本人の知恵と結論をフル無視した僕の浅はかな不安は一瞬で解消されましたとさ。
ご覧のように、この茶室は束石と地面のレベル差があんまりないので、仮に全体がずれてもそんなにダメージないんでしょうが、確かにマンガみたいに一回家がポーンと上に飛ばない限りは、束石から落ちるなんてことは無さそうです。
とまあそんな経緯で、僕はこの件でさらに「古民家はみんなが思ってるほど危険ではない」という自説に自信を持ったのでした。

え?
今回はやたら真面目じゃないかって?
理由言おか?
理由その1!!
地震ネタでふざけて炎上するほど僕は若くはない!!!
理由その2!!
風邪ひいとるっ中年!!!!!

ということで、失礼しました。
次回までにちゃんと治しときます。
おつかれさまでした。

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