古民家再生、古民家物件、リノベーション情報など。

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新築一戸建て


【前回までのあらすじ】奇跡的に工務店さんが見つかったよ


皆様すみません。
のっけから謝罪です。
わたくし、今回から工事の話に入ろうと思っていたのですが、
よく考えてみれば「旧離れを解体する理由」は説明しましたが、「ニュー離れを新築する理由」についてはちゃんと書いておりませんでした。
OMG。
ということで、今回はニュー離れについて。


冒頭の写真は、解体した旧離れの跡地に建った、完成したばかりのニュー離れです。
写真では大きく見えますが、風呂、脱衣所、寝間、仕事部屋だけの延床57㎡の小さな家です。
これらの機能を母屋に持たせても良かったんですが、僕は新築することを選びました。
なぜか。
それには下記のように様々な理由がありました。

1. せっかく敷地が広いので
2. 住空間と仕事部屋を離したかった
3. 免震だけじゃなく耐震の建物も欲しかった
4. 新築ローン狙い
5. 地鎮祭やりたかったねん

1については過去に書きました
2については、僕は自宅で仕事してるので、子供という名の小型動物の奇声から逃げたかったというのが理由。
3については、一応古民家も地震に強いものの、耐震の建物も建てておけばどっちか残るやろ、という理由。
4については、お金がありあまっているから新築したと思われがちですが、実は逆で、お金がないから新築でローンを通してごにょごにょごにょごにょピー---。
5はスルーしてください。


つまりそういうわけです(?)。
でもね、古民家を買ってリノベーションする時に、「小さい離れを新築する」という選択肢は侮れませんよ。
新築って、古民家のマイナスポイントがすべて解決された家ですから。
逆に古民家って、新築の家のマイナスポイントが一切存在しない家ですから。
ようするにええとこ取りなんですよ。
ドラクエVで例えるならビアンカとフローラで二股ですよ。
冬に寒かったら離れに行けばいいんです。
高気密でエアコン漬けでしんどくなったら母屋に行けばいいんです。
免震派のパパも耐震派のママもみんなニコニコですよ。
いやほんとに。


あともう一つ、古民家を買った人が新築の離れを建てた方がいい理由があります。
それは地鎮祭…
じゃなくて、常に両極端な二つの住宅を比較できること。
人間の慣れというのは恐ろしいものです。
初めは「憧れの古民家」だと思っていたものが、住み始めると「普通の自宅」になります。
まあそれはそれで幸せですが、新鮮な気持ちは日に日に薄れていくことでしょう。
皆様どうでしょうか。ご自宅の液晶テレビ。買い替えた当時は「うわ~すごい大きい!」とか「きれ~い!」とかはしゃいでませんでしたか。
それが今や「テレビ」くらいにしか感じていないんじゃないでしょうか。
配偶者のいらっしゃる皆様。相手と初めて手をつないだ時のことを、その夜、枕に顔をうずめてゴロゴロ転がったあの日のことを覚えているでしょうか。
それが今や全裸で目の前を横切っても「ちょっとごめん、テレビ見えへんねんけど」くらいにしか思わないんじゃないでしょうか。
そうです。
古民家だろうがデザイナーズ住宅だろうが、人間は慣れるのです。


ところが、比較対象があれば、感動は薄れません。
無味無臭の新築の2階でエアコンつけて仕事してて、お茶を飲もうと思って母屋に歩いていくと、ヒノキの匂い、雨の匂い、草いきれ、土壁の臭いが次々に鼻先をかすめます。
大きなガラス窓が連なる廊下を、今にも雨が降ってきそうな庭を眺めながら歩いていると、なんて素敵な空間なんだろうといつも思います。
このように生活の中で住環境が比較されることによって、メリハリと感動が持続するのです。


とは言うものの、新築を建てるか否かは、実は最後までかなり迷いました。
現代の住宅は古民家に比べて寿命が短いのでは、という思いがあったからです。
そんな僕の背中を押してくれたのはやはり親方でした。
僕は親方に聞きました。
「新築とリノベーションした古民家、どっちが長く住めるの?」
親方は即答で言いました。
「そんなもん知るかいや」

…うん、新築しよう。

僕はそっと心に決めました。


おわり。

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