古民家リノベーション体験談112 道具小屋のある暮らし
【前回までのあらすじ】雑誌撮影でカメラマンの人に「あっすいません、この車はどけてもらえますか?」と言われた時に車買い換えを決意しました
皆さんこんにちわ。
このところ子供の本棚やら縁台の修理やらとしょっちゅうDIYしてるんですがDIYが嫌いなのでそれを記事にする気が起きず最近流行しつつある古民家DIYのニーズに応えることもなく「古民家 DIY」の検索で飛んできた人を落胆させ続けているクロニカ大原です。
DIYきら~い。
しかし古民家に住む以上、DIYとは切っては切れないご縁。
あっちの扉がガタついてる、こっちに物干し台が作れそう、板塀が腐ってきた、この辺の壁に棚を追加したいなど、生活しているといろんなニーズが発生し、しかも古民家がそれに対応できる柔軟性を持っているため、ついつい嫌々DIYしてしまうのが常であります。
そんな感じで暮らしていくとどうなるかというと。
こうなるんだよね。
てことで今回は土間の横にある「道具小屋」づくりについてお話しようと思います。
前にもどっかで書きましたが、ぼく、全然こんなキャラじゃありませんでした。
この小屋を見た人は間違いなく僕のことを「この子は小さい頃からものを作るのが好きで、周りにあるものを使っていろんな遊びをしていたんですよ。ええ、おもちゃは欲しがりませんでしたね。手先が器用で、とにかく自分で作りたがるんです。将来は大工さんか建築家だねって主人と笑っていたんですが、大人になってもその熱が醒めないようで… いつまで経っても子供みたいなんです」
とかね、そういうキャラだと思うでしょうが、違います。
ぜんぜん違います。
ぼく、子供の頃はおもちゃを欲しがらないどころかスーファミが欲しくて欲しくて気が狂いそうになってました。
そして大学生になった瞬間に入学お祝い金合計10万円を全部ゲームにつっこんで自室にこもって見事にゲーム廃人になりました。
そんなことはどうでもよろしい。
ここで重要なのは、プレステのコントローラーより重いものを持ったことのない人間が、古民家に住んでわずか1年くらいで、ここまでキャラ変したということです。
もちろん望んでそうなったわけではありません。
先述のような扉や板塀や物干し台みたいな感じで、日常的に、必要に迫られたのです。
つまり僕が皆さんに言いたいのは、「道具小屋いるよ~☆」という見落とされがちな事実。
僕はいつも適当なことばかり言ってますがこれに関してはガチです。
だってさ、まずどう考えても「草刈り機」がいるやん。
そして「ノコギリ」「金づち」「差し金」「インパクトドライバー」「各種ビス・釘」が無いと何もでけへんやん。
さらに当然のごとく「BBQセット」「炭火焼き道具」は誰でも持ってるやん。
なおかつ「肥料」「石灰」「赤玉」「腐葉土」「ブルーシート」は必ず使うやん。
あとは落ち葉用のでっかいホウキとちり取り、子供用のプールと下に敷くクッションシート、ムカデ対策用の噴霧器、シャベルとクワとバケツとたらいと…
いやいやw
そんなん置く場所ないっすわwww
と思ったそこのマンション暮らしのあなた!
そうだよ!
そういうのはぜんぶ「道具小屋」に置いとくんだよ!!
たぶんこれでも全然道具が少ない方ですよね。
皆さん思い出してみてください。よくいる田舎のお父さんやおじいちゃんなんか小屋どころか「倉庫」持ってませんか?
中に入ったらシャベルやクワどころか「ユンボ」や「旋盤」があったりしません?
壁にずらーっとよく分からん工具が並んでたりしません?
つまりそういうことですよ。
あの人たちも絶対DIY好きとかじゃないですよ。普通に生活を続けてきただけだと思いますよ。
前置きが長くなりました。
僕は古民家に住みながら工事を進めていったので、なんか必要に迫られて道具がやたら増えていくな…と薄々思っていました。
だから道具小屋の必要性にわりと早い段階で気付くことができたと言えるでしょう。
土間ポーチの工事をやる時に、あっそうだここ道具小屋にしよう、と思いついたのです。
当時はまだここまで道具が揃ってなかったので、将来を見越して小屋のサイズをかなり大きめに設計しました。
それまで普通の一戸建てに住んでたので、パッとイメージしたのはホームセンターに売ってるような「物置」だったんですが、それよりもっと大きくして、小屋の中を歩けるほぼ部屋みたいな広さにしたのがこの道具小屋です。
建てながら、いやーちょっと大きすぎたかな~と不安になりながら、まあ、土地余ってるし、大は小を兼ねるって言うし…と自分に言い聞かせていたのですが。
結論言っていいですか。
もう一個いるわこれ。
ははははは。
こんな狭さじゃ道具全部入らんわ。
ということで、マジで近々もう一棟、道具小屋を建てる予定です…
田舎暮らしの必要性おそるべし…
そういうことで皆さんはぜひ、自分がイメージしてる3倍くらいの大きさの道具小屋を建ててくださいね。
おわり。
(吊り下げられた裸電球とカウンターのせいで夜になると見た目が完全にタコ焼き屋になるという痛恨の設計ミス↓)