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古民家リノベーション体験談13 キッチンどこ

【前回までのあらすじ】増築部分を削ると水回りが全滅したよ

水回り3点セットのうち、まずは台所をどこに置くん問題から考えました。
一般的な家庭においては、昔から「台所は北側」という暗黙のルールがありました。昭和世代のおっさんとしては、台所といえば暗ーい雰囲気をイメージしがちです。
しかし時は2018年。
どの雑誌を見ても暗い台所なんてありません。
ていうかそもそも台所じゃありません。キッチンです。アイランド型キッチンなんです。
じゃあぼくもそれにするぅー!!

結論。
北側になりました。
しかもアイランドどころかシステムですらない、ホームセンターに売ってるやっすいやつ。
しかも中古。
まあ人生そういうもんです。

なぜ北側になったのかというと。
僕はね、目を上げればそこに窓があって、その向こうに緑が見える。冬の朝には透明な光が射し込んで、ホットコーヒーの湯気がキラキラ輝く。そんなキッチンに憧れていたんです。
だから東側、または南側に流しを配置したいと思って、間取り図をあれこれ工夫して、入れ替えて、入れ替えて、入れ替えてみましたが、
むり。
理由。南に台所置いたら居間が北になるから。
なるほど。
でもさ、キッチンは北側でもいいよね。
「目を上げれば緑が見える」て書いてたけど料理中は全集中してるから緑どころじゃないよね。
あとほら、直射日光って食べ物によくないでしょ。
ね。
だから北側でいいんだよね。ね。
それにアイランド型は子供を見守れて安心♪って言うけど、中華鍋でチャーハン作ってる時に庭でつかまえてきたダンゴムシをおもむろに口に入れようとしてる子供を目の端で捉えた場合、むしろアイランド型はダンゴムシまでの最短距離をダッシュできずにカウンターを回り込むロスが発生するから、古いキッチンの方が便利じゃん!!
などと言い聞かせつつ、しぶしぶ北側に決定しました。

まーでも諦めることはない。
古民家なんだし、明るさくらいなんとでもなるっしょ。
と思って色々調べて考えた結果、内窓と、天窓を、組み合わせてみることにしました。
その写真がこちら。

ガラス瓦

GOOD!
この辺の採光については過去記事に書いているので参照してください。
古民家はこんな風にめっちゃ乱暴なこともできます。
すごく物理的なんです。
この流しに光が欲しい → 太陽から流しまでの間にある壁とか屋根を全部ガラスにしたらええねん。
みたいな。
そんで実際そうやったら、ほんとに光が入ってきました。
古民家の間取りはフレキシブル。素敵!

しかも「北側の部屋」とか軽く書いてますけどあれですよ、思いっきり欄間とか長押とかが付いてる畳敷きの和室ですよ。
そこをキッチンに。
畳とか敷いてるのに、上水、下水、ガス配管とかできるの? 換気扇は?
とお思いの方。
その写真がこちら。

これが
キッチンのビフォー

こうなる↓

古民家キッチン

はい。
普通にキッチンになりました。
さらに北側にあった2部屋を減築して光を採り入れてるので、かなり明るくなりましたよ。
このように水回りの間取りを考えるにあたっては、古民家の場合、基本的にはどこでもOKかなと思います。
職人さんってすごいね。

キッチン作りについては、かなり先になると思いますがもっと詳しく書くつもりです。
今回はとりあえずここまで。

つづきます。

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