古民家再生、古民家物件、リノベーション情報など。

クロニカと僕のご紹介

突然自己紹介始めるなんて一体どうしちゃったの、えっ、大原さん大丈夫? 記憶飛んじゃったの? いや、これは……まさか……私がループしているのか……ッ!?
と思わせてしまった常連の皆様すみません。
なんで今回こんな内容なのかというと、実は本日15日、「好書好日」という大きなサイトに僕(小説の方)のインタビューを載せて頂くことになりまして、そこでクロニカの紹介もちょこっとして頂いてるので、もしかすると小説の方の読者の皆様が初めてこっちに流れてくるのではないかと思いまして、それでいきなり普段のブログ読んじゃったらちょっとショック受けるんじゃないかと、いや、べつにショック受けるつっても向こうで設定盛ってるとかじゃないですよ、そうじゃなくて、純文学系の新人作家である僕が、こんなに適当な言葉を使って雑な文章を書いていたということにショックを……
え?
大げさだって? 考えすぎだって? 自意識過剰な中年のおっさんなんか犬も食わねえだって?
それが違うんですよ。
想像してみてくださいよ。
純文学系ってつまり夏目漱石とか志賀直哉とかそういう系統ですよ。
漱石が裏垢で「それなwwwww」とか喋ってたらショックでしょ。
志賀直哉が「私がループしているのか……ッ!?」とか太字で書かへんでしょ。
知らんけど。
だからそうなる前に、最初に事情を説明したかったんです。
もちろん僕も文豪みたいな雰囲気で重厚な筆致で人間の心理を暴くエッセイを書いてモテたいですよ。
でも僕2018年からこんなブログ書いちゃってるし、純文学系新人作家という肩書きの方が後付けなんだからしゃーないよね。
だから僕は、ここではこれまで通り適当な言葉でブログ書いて、友達の家の小型犬とかにモテときますわ。

まあそういうわけで、小説の方から来られた方々のために、ちょっとそういう言い訳と、このサイトが何なのか、そして僕は誰なのかということを書こうと思ったんですが、べつに小説方面の方々だけじゃなくてもちろん検索してこのサイトに飛んできたばかりの人たちについても、このタイミングでちゃんとした説明ができるので、これを機会にちゃんと紹介したいと思います。

あ、その前に、逆に「好書好日」のインタビュー読みたい方のためにリンク張っときますね。
僕が小説を書き始めてから受賞にいたるまでのことや、小説の書き方のことなどを喋ってます。
そして過去最大体重をマークした僕のジャケットの襟に乗った首回りのふくよかさにもぜひ注目してください。

https://book.asahi.com/article/15259295

さて本題です。
まずはこのサイトの概要から。
この「クロニカ」というサイトは「古民家で暮らすためのポータルサイト」という枕詞の通り、ふつうの人が古民家で暮らすためのノウハウを死ぬほど集めたポータルサイトです。
自慢じゃないですがきっと古民家に関する情報量は日本一だと思います。
なので古民家クラスタに属する方々にとっては、たぶん、たぶんですけど、「一度は目にしたことがある」的な存在なんじゃないかなと自負しております。
で、
なんで僕がそんなサイトを立ち上げたのかというと、かつて自分自身が古民家に住もうと思い、めちゃくちゃ苦労したからでした。
思い起こせばあれは2015年の春……
僕の体重がまだ60kg台後半で……今みたいにズボンを買う時にウエストを基準にするため身長に対して明らかにでかすぎるズボンを買わなくてもよかった時代……
(中略)
でさ、それがもーほんとに大変で!!
物件は見つかんなくて、見つかったと思ったら大豪邸で、勢いでそこ買っちゃって、工事しようと思ったら工務店には2社連続で逃げられたり、床下のカビ地獄で円脱になったり、住むところがなくなって一家離散したり、家の中を3tダンプが走ったり、真冬に凍死しかけたり家の中に知らんおっさんが立ってたり親方の見積がどんぶりで途中で予算尽きて玄関破壊されたまま一年住んだりと、それはもう大変ユニークな経験をしまして。
そうしてついに工事が終わった時、僕は痛感したのでした。
こんなもん普通の人が古民家に住めるわけないぞと。
ハードル高すぎるやろと。
だから僕は、この体験を世に発表しなくてはならないと思いました。
そして古民家に住もうとして、僕のように深刻なダメージ(金銭)を負う人間を一人でも減らしたいと。
そんな思いでサイトを立ち上げ、体験談ブログを書き始めたのが2018年3月。以来「古民家リノベーション体験談」というタイトルで、現在に至るまで古民家にまつわるお話を書き続けています。

古民家を選ぶに至った動機はこちら↓

実際どんな目に遭ったのかはこちら↓

クロニカには僕の体験談のほか、工務店さん、設計事務所さんへのロングインタビューが載ってます。
というかどちらかというとそっちをメインコンテンツに推したいです。
僕みたいな大工でも設計士でもない上に小説家とか名乗ってるわけのわからんやつの話より、プロのお話を読むべきです。
自分のお住まいの地域の方はもちろん、関係ない地域のプロの話もめっちゃ面白いので、未読の方はぜひぜひ読んでみてください。

https://kuronika.com/buildermap/

あと僕はデザイナーなのでデザイン仕事をやってます。
これは「新築で古民家風の住宅を再現する」というコンセプトで企画・デザインした『和洋折衷の家』という規格住宅のサイト。
こちらも僕ががっつり関わってるので、古民家のような新築を建てたい方はぜひご覧ください。対応エリアは近畿と愛知近辺、あとは応相談です。

https://wayo.tap-s.com/

そんなとこかしら。
あとは僕なんざ毎日かつやの狭いカウンターで両サイドをおっさんに挟まれておっさんをおっさんで挟むこれぞ名付けてオッサンドイッチや~って思いながらタルタルチキンカツ定食(ご飯抜き)を食べるだけのしょうもない男ですよ。
そんな人間が賞を獲って新人作家になったところで、現在も僕は僕であり、これからも僕であり続けるので、古民家な僕はこっちの世界で古民家の情報を発信し続けていきます。
が、
ぶっちゃけ、言葉としては矛盾するんですよ。
純文学作品を書くというのは僕にとって「全肯定」の作業です。
ありとあらゆるものを肯定する。それが純文学。
でもこっちはそうではなく、一般のその辺の小うるさいおっさんとして、個人の好き嫌いで新建材を批判し、今風の家をしょうもないと糾弾する。
それはどの角度でものごとを見るか、という切り替えの話なので、僕の中では全然矛盾しないんですけど、ぱっと見で読まれるとすごい二面性があるように思われるかも知れません。
でもそんなことはないのだよ。
人にはいろんな側面があり、いろんなものの見方があるのだ。
かつやで僕を挟んでるパン役のおっさんたちだって、そのさらに隣のおっさんからすればパン役じゃなくて具の方になるのだから。
何の話やねん。

とにかくまあそんな感じでクロニカは続いております。
古民家に住んで8年、ますます古民家の素晴らしさを実感し続ける日々なので、これからも古民家にまつわる情報をお届けしたいと思っています。
今回はじめましての方も、いつもありがとうの方も、皆様どうぞ今度ともクロニカをよろしくお願いいたします。

category:古民家リノベーションブログ,随筆  |    |  2024.05.15

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