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僕がマンション暮らしをやめた理由

今日はちょっとおセンチ(死語)な気分なので、過去を振り返ってみたいと思います。
これよく考えたら書いてなかったですね。
僕はかつて都会のマンションに5年住んでいましたが、それをやめて地方の一戸建てに引っ越しました。その一戸建てに賃貸で住みながら古民家探しをしていたんですが、そもそもなぜ一戸建てに移ったのか、なぜマンション暮らしをやめたのか、その理由というのが明確にあるんです。
てことで今回はその辺の根っこの部分について語ります。

はじめに言っときたいのは、僕はべつに世の中のマンション暮らしを否定したいわけじゃないということです。
タイトルだけみるとその辺のしょうもない対立煽りをするYouTuberみたいですが、そうじゃないです。
僕はマンションに5年も住んでたので、その間はもちろんマンションのメリットを享受していたわけで、マンション暮らしの良いところをたくさん知ってるつもりです。
だからこれはあくまで僕の場合。
その時の僕の考え方、感覚、仕事、状況なんかが重なって判断したことなので、あくまで一例としてお考え頂ければと思います。

さて時は大きく遡って2007年。
それは僕が結婚して築50年のボロいマンションに引っ越した年です。
この時点でクロニカの20代の読者さんは「え……あたしが6歳の時じゃん…きっつ……」とドン引きしてるわけですが、僕はメンタルに毛が生えたおっさんなので気にせず続けますと、今から16年前、2007年といえば!

・ケータイ小説が流行
・そんなの関係ねぇ
・沢尻エリカ「べつに…」
・藤原紀香と陣内智則が結婚
・ホームレス中学生
・ビリーズブートキャンプ

おお…
知ってましたか皆さん…
僕らがビリー隊長と一緒にゴムチューブを伸ばしていた時に生まれた赤ちゃんが今や高校生ですよ!
高校生つったら死神代行となって大虚(メノスグランデ)を退けられるくらいの年齢ですよ!!
ちなみに僕はこの一行を書くためにBLEACHの設定を検索してその際にヒットしたYoutubeの動画を見た流れでいろんな動画をクリックしてしまい最終的に小薮のすべらない話にたどり着いて爆笑してたら知らない間に1時間半溶けてました。
そんなことはどうでもいい。
話を元に戻すと、なんせその2007年から2012年まで、僕は都会のマンションに嫁と二人で住んでいました。
広さは10畳LDK+6畳間が2部屋という、新婚の住居としては最小限の広さだったかなと思います。
築50年なので水回りは終わってる状態で、お風呂なんかたぶん今では誰も知らないような、お風呂に給湯器がセットでついてて、毎回小さなノブを回してガスの火をつけてお湯を出すみたいなシステムでした。
しかも換気扇すら無くて、床のタイルが常に湿っていて、夏になると排水口から無限に小バエが出てきて、お風呂の浴槽の下の隙間を除くとこれまでの歴代の住人の方々のものだろうと思われるドロドロの髪の毛の塊が…
すみません描写やめます。
とにかくそういう住環境だったんですが、若いからさ、何にも気にならないのよね。
若いって素晴らしいね。
それよりも、駅近で、大阪の中心まで電車で15分で、神戸にも近くて、5階の角部屋だったから見晴らしもよくて、まあ快適に暮らしていたわけです。

ただ2年3年と暮らしていると、なんとなく、しんどいなって感じる時があったんですね。
部屋が狭いってことじゃなくて、なーんか、ちょっと、息苦しいみたいな。
でも明確に自覚したわけじゃなくて、ほんとになんとなく感じてたレベルだったと思います。
当時の僕はバリバリ仕事をしていて夜中までPCにかじりついてキーボードを叩く日々でした。
その頃は体力も無限にあって眼精疲労もなく、今のように30分ほどPC画面を見たらもう目がしおしおになってしまって1時間のゼルダ休憩を挟まないといけない、なんてことも無かった働き盛りの時代です。
たまの休日、遊びに行くにも大阪か神戸で、ビル街を練り歩き、若者らしくショッピングやカラオケといったアーバンライフを満喫していました。

そんな僕が、謎のしんどさも同時に感じていたのです。
そしてたぶんその影響で、いつしか観葉植物を育てるようになったんです。
元々2鉢だけ育ててたやつはあったんですが、そこにさらにいくつも追加して、部屋のあちこちに植物を置くようになりました。
心が疲れた時は植物を眺め、時々は植木鉢の土にも触れるようにしていました。
土に触れた瞬間、何か大事なことを思い出しかけるような、うまく言えませんが懐かしくて心がほんわかするような気持ちになれたからです。
土は当時の僕にとっては特別な存在でした。
仕事はパソコン、家はRC造、一歩外に出るとそこはコンクリートジャングル。
周囲に土の見えるところはなく、すべてアスファルトとコンクリートで覆われています。
近くに公園もないし、生活していて土に触れることが全くないのです。
そんな環境だったので、植物や土という自然物は僕にとってスペシャルで、心を癒してくれる存在でした。

マンション時代の植物

そうして植物と暮らすようになって1年が経過し、次の春がやってきました。
春は植え替え、土の入れ替えのシーズンです。
僕はホームセンターで土を買ってきて、増えまくった植物たちをベランダに並べ、植木鉢をひっくり返して順番に土の入れ替えを行っていきました。
そしてすべての鉢の土を入れ替えた後、古い土をかき集めながら僕はハタと気づきました。
あれ? この土、どうしたらいいの?
と。
そうです。
よくよく考えてみれば、土を捨てる場所がどこにもなかったのです。
しょうがないので自治体のサイトを見て土の処分方法を調べると、「ゴミ袋に入れて燃えないゴミの日に捨ててください」と書いてありました。
土を?
燃えないゴミの日に?
出す…だと…!?
この強烈な違和感を皮切りに、今まで自分が感じていたストレスが一気に吹き上がってきました。
こんな暮らしは絶対おかしい!!
土や緑がない生活は間違っている!!
どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ!!!!
と僕が叫んだかどうかは忘れましたが、わりとマジでその瞬間に引っ越しを決意したのでした。

で、それから地方の庭付き一戸建てに引っ越したらあれよあれよという間に子供ができて、またすぐに家探しを始めて、古民家を買って現在に至ります。
当時の僕からすれば180度違う生活。
10畳+6畳+6畳から、25畳+8畳+10畳+10畳+7.5畳+4.5畳+8畳+12畳+2.5畳という意味の分からん空間へ。
そして肝心の「土」や「緑」に関しては…

土と緑

ご覧の通り、野生が荒ぶる環境で暮らしております。
で、実際に環境を変えてみて思いますが、やっぱり人間そういうところがあると思うのよ。
土から離れては生きられない的なやつが。
僕は古民家に引っ越して、土と、緑と、そして家の内外で「木」に触れまくって生活していますが、たぶん脳内で快楽物質がドバドバ出てるんだろうと思います。
だってまったくストレス無いもんね。
正直ストレスに関して言えば、家の広さとか、オシャレさとかは、そんなの関係ねぇ!! と言ってしまってもよい。
大事なのは、目にして手に触れる「物質」だと思うのです。

なのでもしアーバンなライフをエンジョイしている方々が、同時に心のどこかに謎のストレスを感じているのであれば、こんな暮らしをすると一瞬でストレスが霧散するかもよ、というお話でした。

とはいえ、ストレス感じてなかったら全然マンションでもいいし、マンションならではのメリットもたくさんあるので僕も羨ましく感じる部分はあります。
僕が一番羨ましいのは、やっぱり空や夕日を拝めることですね。
かつてのマンション暮らしで一番懐かしく思い出すのは、窓から毎日眺めていたこの風景です。

マンションから見る夕日

あれから遠くに来たもんだ。
そら赤ちゃんも高校生になって卍解しますわ。
てことで今回は懐かしい過去のお話でした。
おわり。

ビリーズブートキャンプ
オチ

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