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古民家には無垢材の床とちゃぶ台がまじおすすめ

8月だ!
夏だ!
ビキニでビーチだ!
ということですが最近はラッシュガードとか流行ってるせいでビキニ着てる人あんまりいないんですね。
これはつまり最近の女子がスカートの中に短パン穿いてるのと同じく令和のゆゆしき問題です。
でも今思えば確かになんで女子はブルマとか穿かされてたんやろなって不思議に思う昭和生まれのおじさんです。こんにちわ。

さて、夏真っ盛りですが。
この季節になると我が家では毎年決まって発生する現象があります。
それは霊…
ではなくて、これ。↓

床で寝落ち
床で寝落ち

はい。
テーブルと椅子という洋風スタイルで暮らしているお宅ではあまり見かけられないのでしょうが、うちではほぼ毎日のようにこういうのが床のあちこちに落ちてます。
スマホ見ながら歩いてたら踏むので油断できません。
なぜこういうことになってしまうのか。
それは親がちゃんとしつけていないから、ではなく、床が気持ち良すぎるからです。
なんならこのように親も普通に寝落ちする始末。

床で寝落ち

写ってるのは嫁ですが、本人のプライバシーに配慮してモザイクかけたらなんか床に撒かれた汚物みたいになりましたね。
食ってそのまま横になるというアレです。最悪です。
しかしまあ、その気持ちは分からんでもない。
だって床が気持ちいいんだもん。

古民家の床材を考える時に、ウレタン塗装のツルツル合板フローリングを選ぶ方も多いと思いますが、せっかく自然素材でつくられた古民家ですので、僕としては「無垢材か畳」を猛烈にオススメします。
そしてできれば「テーブルと椅子」を「ちゃぶ台と座布団」にして頂くと、より古民家のメリットというか、古民家ならではの気持ち良さが感じられるんじゃないかなと、経験上思います。
僕は実家を出るまで、床に座るという生活をしたことがありませんでした。
リビングにはソファ。
ダイニングにはテーブル。
寝る時はベッド。
そんな絵に描いたような洋風暮らしでした。
なので最初はちゃぶ台でご飯を食べて、座布団でテレビを見て、畳に布団を敷いて寝る、みたいな文化はもうなんというかクレイジーでありアンビリーバボーでありOh…ジャパニーズサムライ… みたいな感じでした。
がしかし!
今はもう床から離れた暮らしは考えられません!
だって床が気持ちいいんだもぉぉぉん!

この現象は春~晩秋くらいまで見ることができます。
みんなどこでも寝る。
板張りの上に寝たら身体が痛くならないの? とお思いでしょうが、無垢材、特にスギやヒノキは柔らかいんですよ。
なので全然気になりません。
むしろスベスベで柔らかくて温かみがあってスベスベで柔らかくてもう抱きつきたい♡ みたいに思っちゃいます。
そうしてゴロゴロニャーンしているうちに睡魔に襲われて眠ってしまうと。
おそらくそういう原理です。

でね、
なんで古民家に無垢材と畳を勧めるかというと、天井の高さと窓の位置ですね。
まず古民家ってのは元々床に座って暮らすことを前提としています。てことは、天井の高さも、床に座った時にベストな位置に設計されてるわけです。
時々「古民家の天井が低い」というご意見を見かけることがありますが、それってひょっとして椅子に座ってない? とか思うわけです。
古民家の中でも、家の種類や地域によって天井の高さはまちまちですが、家によっては椅子に座ると天井が低く、息苦しく感じるかも知れません。
そういう時はテーブルを捨ててちゃぶ台に変えると吉。
なぜなら床に座った時に息苦しいと感じる古民家は皆無だからです。
そして次。
窓の位置。
これも天井と同じく、床に座った時にちょうどいいように設計されてます。
基本掃き出し窓や肘掛け窓で構成される古民家は、床に座ってるのにちゃんと外の景色が目に入ってくるのです。
逆に、普通の住宅でいきなりちゃぶ台を導入しても、窓の位置が高すぎて目線の位置には壁しか見えず、すごく息苦しくなっちゃいます。
なのでちゃぶ台生活は古民家に最適化されたツールと言えよう。
この辺については過去記事「古民家リノベーション体験談55 和室をつくる」に詳しく書きましたので併せてご覧ください。

床で寝落ち

ちゃぶ台や布団を導入すると、床との距離がほぼゼロになります。
そんな距離感にウレタン塗装は似合わないよね。
てことで、わりと自然な感じで、無垢材や畳になると思いますよ。
床とゼロ距離+自然素材の床。
この条件が揃った時に!
人は!
気付いたら横になり!
いつの間にか寝ちゃうのだ!!

床で寝落ち

どんなに警戒しようが、どんなに洗い物が残ってようが、どんなに片方の靴が脱げたウォーリーを必死で探していようが、落ちる。
おそるべし無垢の床材。
そして起きた時に感じる「ああ、やっちまった…いやでもめっちゃ気持ち良かったよね、夏」という背徳の快感。
これこそが古民家暮らしの至高の瞬間ではないかと思うのです。

こういう部分もなかなかスペックとか数字とかで表現できない、古民家暮らしの目に見えないメリットですね。
人間の感覚が感じる気持ち良さっていうのは、性能表示や数値には関係ないところにあるのです。

ということで今回は古民家暮らしにおける無垢材の床とちゃぶ台の素晴らしさについて書いてみました。
ちなみに片方の靴が脱げたウォーリーは家族総出で探しましたがまだ見つかっていません。
今からもっかい探してみます。
おわり。

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