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ヨドコウ迎賓館に行ってきた

皆さん、住宅を見に行ったことはありますか。
住宅というのは今ならご来場の方にもれなくアンパンマン人形プレゼント!この週末はご家族そろって展示場へ!的な住宅ではなく、重要文化財とか、登録有形文化財とか、そういう文化的に優れたやつのことです。
あ、ありますか。
そりゃそうですよね。こんなブログ読んでるくらいなんだから。
では、同じ建物を2回見に行ったことがある人、手を挙げてみてください。
……
あー、パラパラいらっしゃいますね。なるほど。ありがとうございます。
じゃあ同じ建物を3回以上見に行ったことのある人は?
……
ほー。一人だけですか。なるほど。ありがとうございました。
え、僕ですか?
僕ねー、5回以上かな、たぶん。それくらい通ってます。
なんなら死ぬまで通い続けると思います。
どこにって?
それはもちろん、
このヨドコウ迎賓館にだ。

さあオメーら覚悟しやがれ、今さっき載せたい写真を厳選したら50枚くらいあったぜ、50枚を1話で紹介しようと思ったら画面開いた瞬間にオメーらのケータイがパケ死(死語)だぜ、だからたぶん3話くらいに分けるぜごめんな!!
ということでついにこのブログでヨドコウ迎賓館をご紹介する日がやってまいりました。
以前、谷崎潤一郎の「倚松庵」を紹介したと思うのですが、倚松庵とヨドコウは5回以上は通ってる僕のマイベストフォーエバー建物インラブなのです。

皆さんフランク・ロイド・ライト知ってますよね。近代建築のビッグ3のうちの一人なんですけど。
ライト知らないって人いませんよね。
もしいたらそれはタモリさん知らないのと同じレベルなので猛省してください。
でね、そのライトさん、日本でも仕事をされたんですが、日本に現存するライト建築って3つしか無いんですよ。東京の自由学園明日館、愛知の旧帝国ホテル(玄関部分のみ)、そしてこの芦屋にあるヨドコウ迎賓館の3つ。
もちろん僕は3つコンプしてるし帝国ホテル玄関には何度も足を運んでますが、我々古民家勢が求めるのはあくまで「住宅」のヒント。そういう意味では、参考になる建物はヨドコウしかないのです。
でもそれがたまたま! 僕の住んでる関西エリアにあるんだから! そら通いますわと。通い倒しますわと。思うわけです。
ちなみに旧帝国ホテル玄関は同じく以前にブログで紹介した明治村に移築されてるので、愛知近隣の皆様はぜひ見に行った方がいいですよ。
↓の記事にもさらっとですが紹介してます。

あっ、ぼく興奮して早口で喋ってますけど、ひょっとしてすごい醒めた目で見られてたりしますか?
いやこっちは古民家の情報探してんだわと、俺ら読者はお前の持ってる古民家の情報に興味があるだけでお前という人間そのものに興味はないんだよ勘違いすんじゃねえと、そうよだからあんたの好きな建築とか興味ないのよ~ごめんね~と、思われてたりしますか?
ご安心ください。
途中でちゃーんと出てきますから。そういうやつが。

さて、これでやっと本題に入れるぞ。
これ3回で終わるんか。
まあいいや、なんせこのヨドコウは現存するライトの貴重な住宅建築であり、近代建築史においても重要な資料であり、それが普通に500円で見学できるのはおかしいのでみんな行こうって話。
阪急芦屋川駅から徒歩10分、無料駐車場あり、営業日は水・土・日曜日と祝日!
というアクセスのしやすさもあり、その日も朝にふと思いついて、ふらっと行ってみたんですよ。

住宅住宅と言ってますけど、見ての通り、あたまおかしい系の住宅です。
こんなもん何の参考になるねんと。
10000回くらい転生繰り返したら1回はこういう家に住める人生に当たるかも知れませんが、たぶんその頃には人類は核戦争とAIの反乱によって滅んでるので意味ないですよね。
でも!
僕たちでも参考になるところはたくさんあるのです。
今回、僕はそのことをお伝えしようと思うのです。

玄関前のひたすらカッコいいだけの謎スペース。
ここ何だと思います?
案内図見たら「車止め」って書いてあんの。
ん? 駐車場ってこと?
いやそれにしては妙に広いなと。
で、しばらくして気付く。
あっ! ここひょっとして自分の車を停めるんじゃなくて、銀髪オールバック執事が黒塗りのハイヤーでご主人様をここで下ろしてUターンしてどっか行くためのスペースってことか!!
そういや金持ちって自分で運転しないよね!!!
と。
さっき「参考になる」って書きましたけど、執事いる人は参考にしてみてください…

玄関から中に入り、すぐ横の受付で500円を払うと、まずこの階段がお出迎えです。
まず天井のこの「>」みたいなやつ何やねんと。
ここに「>」いらんやろと。
めっちゃカッコええやんけと。
まあこういうのは大工さんにどう指示を出せばいいかさっぱり分からんので無視でいいです。
床には大谷石が張られていますが、大谷石ってめっちゃ柔らかくて、普通に欠けたりするので、こうして絨毯が敷かれています。
ダサいけどまあしゃーない。
なぜ大谷石のもろさを知ってるかというと、何を隠そう僕はライトが愛用した大谷石のファンなので、庭のポーチと塀と玄関に大谷石を使っているのですよ。
栃木からユニックチャーターして数十万かけて取り寄せた大谷石。
まともな人間なら反対すると思います。
でも、憧れはとめられねぇんだ…!

グエッヘッヘ…
この遺跡感…
最高じゃ…
みんなも栃木から4tのユニックチャーターして取り寄せるんじゃ…

ということで、信じられないでしょうが、まだ4枚しか紹介してないのにボリューム的に限界が来ました。
3回って書いたけどこれ無理なんじゃ……
いや、僕がいらんこと書かなければいいのか。
黙って写真だけ貼っていけばいいのか。
最悪そうします。
とりあえず今回はここまで!ごめんまじで!!

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